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第4話:捕食者の覚醒と反撃の咆哮


俺は振り向き、ドラゴンの肉が柔らかくなっている部分へ、思いっきり歯を立てた。

血生臭い肉と鱗を、なりふり構わず噛みちぎり、喉奥へ押し込む。


――その瞬間だった。


『条件をクリアしました。ユニークスキル【捕食】が発動します』


脳内に、冷気を孕んだ澄んだ声が響き渡る。


『【流星龍・深層】を捕食しました』

『大量の経験値を獲得』

『レベルが上昇しました:Lv30 ➔ Lv282』

『スキル【星砕き】【流星群】【蒼炎弾】【自動回復】【全属性耐性】【深層耐性】を獲得しました』


「え……? 今、なんて……?」


死にかけた頭で、急いで自分のステータスウィンドウを展開する。


【リンド・アルターヤ】


Lv:282


HP:65538 / MP:34882


筋力:6450 / 魔力:6335 / 防御:5447 / 魔防:5773 / 俊敏:8924 / 運:50


獲得スキル:【捕食】【星砕き】【流星群】【蒼炎弾】【自動回復】【全属性耐性】【深層耐性】


真っ黒に塗りつぶされていたスキルの欄が、眩い光とともに解除されていた。

そこに刻まれていたスキル名は――【捕食】。

そして、その横に付与されたランクの文字は、聞いたこともない代物だった。


――”天害級”――


さらに、身体を包む青い光とともに、激痛が引いていく。

見下ろすと、切断されたはずの左足から一瞬で肉芽が伸び、元通りに再生していた。腹に空いていた大きな穴も、綺麗に塞がっていく。


熱い奔流のような魔力が全身の細胞を書き換えていく感覚。

ふと視界の端に揺らめく自分の髪が映り、俺は息をのんだ。


生まれ持った鮮やかな金髪が、根元から漆黒へと染まり上がっていく。

そして、まるで龍の血の斑紋を模したかのように、漆黒の髪のあちこちに鮮烈な赤のメッシュが浮かび上がっていた。


「髪が……変わっていく……?」


手で自らの髪に触れる。

かつての光り輝く「神童」の面影は消え去り、鏡を見ずとも自分の外見が禍々しい異形のものへと変貌したのだと分かった。


「……ハッ、ハハハハ! ハッハッハッハッハッハッハ!!」


笑いが込み上げて、止まらなかった。


「やっぱり……やっぱりユニークスキルだったんだ!! 俺のスキルは、無能なんかじゃなかった!!」


急いで【捕食】のスキル詳細を確認する。


『※対象を生のまま食べることで発動。倒すだけでなく捕食することで、通常の三倍の経験値を獲得する』


「……生のまま食べるなんて、普通に冒険者やってたら気づくわけねぇだろ! なんだこれ……チートじゃないか……!」


驚きはそれだけでは終わらない。スキルの注釈には、さらに恐ろしい一文が刻まれていた。


『※捕食した対象のスキルを獲得することができる。本効果は【人種】を含む全ての生体に適用される』


「食べたもののスキルを奪う……!? 人種も含まれるって……じゃあ、人を食べればそのスキルが手に入るってことかよ……! まあ、あんまし人は食いたくないけどな……」


凄まじい能力だ。本来、この世界では人間が持てるスキルは一人ひとつ。稀に二つ持つ者がいる程度で、三つ以上持つ者など存在しない。

だが、このスキルがあれば、俺は無制限にスキルを獲得し続けることができる。


「つながった……最後の希望を、俺はつなぎ止めたんだ……!」


立ち上がり、ドラゴンの頭に刺さっていた黄金の剣の柄に手をかける。


「重いな……レベルが上がる前の俺なら、ピクリとも動かせなかっただろうな。……今の筋力なら、余裕だけどよ!」


フンッ! と力を込めると、ズバァンッ! と音を立てて黄金の剣が引き抜かれた。

龍の血を払うと、剣はまるで新しい主を祝福するように眩しく黄金に輝いた。


黒髪に赤メッシュの髪を揺らし、俺は剣を片手に部屋の出口へと歩み寄る。

通路では、先ほどの異形ミノタウルスが二匹、俺の気配に気づいて赤く目を光らせていた。


『ブモォォォォォ!!』


物凄い速度で襲いかかってくる二匹。

だが――今の俺の目には、まるで止まっているかのように遅く見えた。


「遅いな……【星砕き】」


新しく得たスキルを発動し、黄金の剣を振り下ろす。

空間そのものが歪むような衝撃波が走り、一瞬で一匹目のミノタウルスの脳天が粉々にカチ割れた。


崩れ落ちるミノタウルスの死体。俺はその腕を力任せに引きちぎり、そのまま生肉へ噛みついた。


『【捕食】発動。経験値を獲得』

『スキル【見えざる斬撃】【咆哮】を獲得しました』


体にさらに力が満ち、レベルの数字が跳ね上がる。

スキルが増える。強くなっていく感覚が、脳を痺れさせるほど気持ちいい。


戦闘音と血の匂いにつられ、通路の奥から大量の魔物が集まってきた。

どの魔物も黒い体に赤い紋様。この深層を支配する異形たちだ。


だが――恐怖なんて、もう微ジンもなかった。


「何匹でもかかってこいよ……!! 全員……俺の血肉にしてやる!!!」


かつて金髪の「神童」と呼ばれ、奈落に落とされた少年は死んだ。

ここにいるのは、世界を喰らい尽くす最強の【捕食者】だ。

文章力が欲しいです....一応文章のミスとかAIであぶり出しているんですけど完璧じゃないかもしれないです。ミス発見しましたらご指摘いただけると幸いです。

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