↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

116/122

第114話:破滅の観測者と血塗られた矜持

ちょっとまた仕事が忙しくなりそうで投稿頻度減っちゃうかもです,,,,。できるだけ早く投稿していくのでよろしくお願いいたします!


【約束の泉・神殿最深部・異空間】


「どうしたんだい山城クン……!? 君の誇る【捕食】も【深層】も、僕の観測の前にはただの『確定した敗北』でしかないのかな……!?」


狂気的な高笑いが異空間に木霊する。

血の海に膝をつくリンドを見下ろし、シュウが右目の【森羅万象眼】を過熱させるように虹色に明滅させた。


「く……そ……ッ……!」


リンドは荒い息を吐き出しながら、震える脚でどうにか立ち上がろうとする。

全身の骨はきしみ、視界は自身の血で赤く染まっている。

【神深眼】による死線認識も効かず、シアンから喰らった【吸収】すら、発動する「因果の兆候」をシュウに観測されてことごとく起点を潰されていた。


「無駄だよ。君が『立ち上がる』という選択肢すら、僕の頭の中では既に三千四百回破綻している。……ほらねッ!!」


ズドォォォォォォォォンッ―――――ッ!!


シュウが異形の水晶腕を振り下ろすと同時に、リンドの頭上から「重力が数千倍に増幅された概念の質量」が叩き落とされた。

立ち上がりかけたリンドの体が、悲鳴を上げて再び床へ激しく叩きつけられる!


「グハァッ……!? クソォォォ……ッ……!!」


口から大量の血塊が溢れ出る。

いかなる理不尽なスキルも力ずくで喰らい尽くしてきたリンド・アルターヤが、今やただの「殴られ屋」のごとく一方的に痛めつけられていた。


「リンドッ!! もうやめて……シュウ!!」


後方で女神人形の群れを必死に抑え込んでいたアイリスが、血まみれのリンドを見て悲痛な叫びを上げる。

魔法陣を組もうとするアイリスだったが、シュウは一瞬視線を向けただけでその魔力構成を『不成立の未来』へと書き換え、完全に沈黙させた。


「邪魔をしないでよアイリスちゃん。今、山城クンはね……これまでの人生で溜め込んできたあらゆる『ぬるま湯』を吐き出しているんだ。本当の絶望を知らなければ、誰も本当の【王】にはなれないんだからさぁッ!!」


シュウが虚空を蹴り、倒れ伏すリンドの顔面へ無慈悲な蹴りを叩き込む!


ドガァァァァァンッ―――――ッ!!


異次元の床を何度も跳ね、神殿の太い崩落柱へと激突するリンド。

【深層化】の漆黒のオーラは完全に剥がれ落ち、自身の魔力で練り上げた翼も砕け散り、ただのボロボロの青年の姿へと戻りかけていた。


「ハァ……ハァ……ガハッ……! 観測……書き換え……未来確定……ッ」


瓦礫の中で横たわるリンド。その意識は薄れかけ、脳裏にはこれまで喰らってきた無数のスキルの残滓と、己の内に眠るドス黒い【深層】の底がゆらゆらと揺らめいていた。


(ダメだ……届かない……。速度を上げようが……火力を上げようが……『届かない結果』を確定されてしまえば……何も喰えねぇ……!!)


「あはははッ! 最高だ、その眼だよ山城クン! 完全な詰み! 思考の限界! 暴力の敗北! でもね……君はまだ死なせないよ。君が本当の【王】として覚醒するその瞬間まで、僕は何度でも君を絶望の淵に叩き落とし続けるからねッ!!」


シュウが次の追撃のために虹色の極光を水晶腕に溜め込み始める。

圧倒的なやられ状態のまま、リンドの苦闘はさらなる深淵へと落ちていく。






『お前の復讐は終わったのか?』



突如として頭の中に何者かの声が響く。


評価、ブクマ等

ぜひお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。