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第101話:破調の連撃と神域の破綻

101話、スタートです!!

最終決戦に向けてこちらもヒートアップさせていきます!!


【サングリア領内・大平原(アイリス側戦場)】


「【深層化】……! そうか、貴様らは単なる仲間ではなくあの【深層の王】の隷属だったのか....!」


グラルド・ソノザキの額に、初めて一筋の冷や汗が伝わる。

【深層】の魔力を纏ったダイダラの大拳と、エルニャの神速の爪撃が猛烈な勢いでソノザキを急襲する。


ガガガガガガガガガッ――――ッ!!


「【神域剣技・二之型】――――くッ!?」


あらゆる物理・魔法の軌道を逸らすはずの『二之型』。

だが、異質な【深層】の魔力を帯びたダイダラの拳は受け流しきれず、ソノザキの重厚な鎧に深い亀裂を作り、その巨体を僅かに削り下げた。


「ご主人様の魔力はこんなもんじゃない……! いくよ、ダイダラ!!」


「おうッ!! 【深層・剛力衝】!!」


間髪入れずに踏み込むエルニャとダイダラ。

ソノザキは再び咄嗟に身代わりの肉人形を挟み込んで直撃を逃れるが、その圧倒的な力に圧され、姿勢が大きく崩れる。


(……見えた! 間違いなく、そこだわ……!!)


崩れたソノザキの挙動を、【魔法の王】として覚醒したアイリスの鋭い眼光が捉える。


「ナハムさん、回復と魔力譲渡をそのまま継続! 桐原さん、ラーミリアさん、ライオさん! 私の指示に合わせて攻撃を叩き込んで!!」


「任せろアイリス! この化け物の首、全員で引っぺがしてやる!!」


満身創痍のライオが砕けた剣を握り直し、ラーミリアが血を吹き出しながらも立ち上がる。


「アイリスちゃん……敵の『神域』を破る攻略法を見つけたってのか....!?」


サウスの問いに、アイリスはソノザキを指差し、はっきりと宣言した。


「彼の【神域剣技】は完璧すぎるがゆえに……『流す(二之型)』から『攻める(三之型)』へと切り替わる瞬間、受け流しの式を一度完全に『解除』しなければいけない! 【深層】の力で強引に体勢を崩された今なら、その切替に『一瞬のラグ』が生じるわ!!」


「良き眼を持っているな小娘....!」


ソノザキの瞳が大きく見開かれる。

サングリア最強の絶対防御。その唯一の隙は、「技と技の繋ぎ目」に隠されたコンマ数秒の真空地帯だった。


「ただその隙は本当にコンマ1秒単位の僅かなもの....絶対に倒してみせる!!!」


アイリスの叫びとともに、限界を超えた仲間たちの総攻撃がソノザキへ殺到する。【深層化】した二人の猛攻撃に加え、桐原、ラーミリアの亡霊とライオ、サウスの追撃。さすがの最強騎士・ソノザキも防戦一方となり始める。


「見事だ【王】の従僕たちよ....!!ならば私も奥の手を使う....!」


ソノザキは一瞬できた隙をつき、距離を取る。逃がさんと追尾するダイダラ、エルニャ。その時だった。空気が震える。


「....!!気を付けて、何か来る....!!」


アイリスが叫ぶと同時にソノザキが構える。今までと違う、攻撃に全てを振った構え。


「【神域剣技・四之型】----『神威』...ッ!!!」


刹那、追撃に走る全員がその場に倒れこむ。

間一髪警戒態勢を取ったアイリスと【深層化】により身体能力を数百倍に跳ね上げたエルニャは軽傷で済んだが、その他のメンバーが深手を負い、リンドが出した亡霊は次々とやられ姿を消した。


「そんな....まだ...こんな技を残していたなんて....!!」


見えた希望、そして突き付けられた絶望。今まともに動けるのはアイリスとナハム、エルニャのみ。ソノザキとの最終決戦が幕を開ける。

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