好奇心、そして知識欲
絵のイルカは模様がないし、本当に綺麗なイルカで神秘的でした…
家に帰ると即座に手記を開き、本棚から本を何冊か取り出し机に積み上げた。
全部、イルカと“海豚”についてだ。
マリンブルーの美しい色合いで、ロイヤルパープルの色彩の模様があるイルカを筆頭に降臨した三体のイルカ。
高い知能を持つとされ、海に住まう海豚。
違いはあれど、同じ“いるか”だ。
彼はこの海豚の方を伝えたかったんんだろうか。
それとも本当にイルカを危険だと思ったんだろうか。
いや、文を見ればわかる。
彼は本当に“イルカ”を恐れている。
天災から地球を救った“神”を。
知りたい。
彼は何を見たのか。
そして何を得たのか。
論理的に説明のできなかった彼の根拠を解き明かしたい。
この身をもって。
他の誰でもない、自分が。
そのためには情報がいる。
これを書いた“彼”は誰なのか。
なんで託したのか。
どうして誰一人からも信じられなかったのか。
どうして根拠がないのに信じ続けたのか。
あの民家は“彼”の家なのか?
彼はイルカと接触したのか?
彼の過去が知りたい。
自分の知らない“イルカ”が知りたい。
何をしたらいい、何を調べればわかる。
まず、この手記を持っていていいのか?
でも…好奇心には勝てない。
どうしても知りたい
だから、まずは一つ、
——20年前の地球の様子を調べる。そして、その時代のイルカについて。




