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神への冒涜
実際の絵はすごく幻想的でこんな闇な感じじゃないですけどね…
仕事で訪れた民家の蔵で手記を見つけた。
宇宙のイルカを冒涜する様な手記。
——救世の神を冒涜するような手記だ。
誰が書いたものなのか。
これを見つけたんなら通報するべきだ。
それが正しい行いだ。
だが、どうしても気になった。
『まだ間に合うはず』
どういうことだ。
それは、今でも間に合うのか
彼は何を間に合わせたいんだ。
何を恐れている。
イルカは天災を防いだ。下手すれば人口が半分いかにもなる大規模な天災を。
対価も求めず、イルカの善意で。
何がいけなかった。
そもそもこれはいつの時代の手記だ?
イルカが現れたのは20年前。
おそらく、その時代だろう。
そんな頃に彼は何を感じ取っていた。
何に気がついた。
何がおかしかった。
確かに天災を防いでから、震源地であったこの国はイルカを国で祭り上げている。
それの何が悪い。
どういうことだ。
いや、少なくともこのままでは…
「おい、何を持っている……なんだ、落書きか?薄気味悪い
それはちゃんと自分で処理しておけよ。
……ったく、新人はめんどくせぇ。」
そのまま言葉を返すよ。“上司”はめんどくさい。
すっとさりげなく手記をしまい、上司の後を追った。




