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スキル習得までの道は険しい

人間関係は美しいものだと私は信じてます。

人間の可能性を信じてます。

成長の可能性を信じてます。

成長は、何よりの宝だと思ってます。

田中奈々side


[やり過ぎだっつーの…]

「ヨシマサお前とんでもないのを弟子にしたな。」

[うるせぇ!]


そういえば私聖獣だった、すっかり忘れてた。うむむ、でもこのままでいいとは思ってないし、魔物を倒せるようにしなきゃ!


「でもどうしましょう!各国から狙われてしまうんじゃ…」

「よし、ヨシマサ。後ろ盾になってくれそうな奴はいるか。」

[この国の姫さんと教祖様だぜ。]

「なにィ?!信頼出来るのか?!」

[ああ、俺も最初は警戒してたんだが…中間管理職特有の疲れたおっさんだと知ってなぁ。]

「ちゅうかん?」

[なんでもねぇよ、まあともかくいいおっさんだから大丈夫だろう。とは言っても聖獣であることは伏せた方がいい。]

「ああ、混乱を招く。その上金儲け狙いで狙うものも現れかねない。」


師匠とギルドマスターさんがお喋りしてる間私はリュックの中から貰った教科書を見ていた。絵も書いてあって分かりやすい。どうやらスキルに関しての教科書のようだ。


「クック。(跳躍のスキルもいいなぁ、物理耐性スキルもあって損は無いだろうなぁ。)」

『田中さん、スキル習得には専用の魔導書が必要みたいです!』


スキル習得の魔導書や魔法習得の魔導書の値段も書いてあってお値段は日本円で安くて2万円からするそうだ…高い。


「クー…(高い…)」

[まあ千里の道も一歩からって言うだろ?先ずは金を稼ぐことを考えようぜ。]

「そうだな!是非うちのギルドに入ってくれ!」

「こ、こんな可愛い子が冒険者?!ぜ、是非看板ちゃんとして!」

[ダメー。]

「ヨシマサさんの意地悪!」

[後ここに魔物に関する資料があったろ。それを弟子に見せたいんだ。]

「この地域限定になるが大丈夫か?」

[いや構わないさ。]

「よし持ってくるから待っててくれ!」


その間私はノートとペンを出して文字を書く練習をしていた、お世辞にも綺麗とは言わないけど大丈夫かな?もっと勉強しなきゃ!


「最近の冒険者はチートというものに依存して…」

[チートはなぁ…成長する際の妨げになるから俺もあまり賛成できない立場なんだよなぁ。]

「ですよね!多すぎるのも考えものですよね?!」

[読む分にはいいけど実際会ったらなぁ…]

「ク?(何の話ですか?)」

[俺TUEEEEしないお前が羨ましいってこった。]

『師匠さんも威張らないです!』

[おーおー、嬉しいこと言ってくれるね。]

「よっ!持ってきたぜ!後は冒険者に必要な地図も渡しておく。」

[何から何までありがとうゲルステ。]

「はっはっ!このくらいお易い御用だ!」


私は早速お辞儀をして本を手に取る。筋力が上がってるからかちょっと軽く感じる、中身を見るとスライム、角のあるうさぎ、赤い牛さんがいるとのこと。その牛さんはレッドキャトルという…あ!私が食べたお肉さんだ!


「クー…(美味しかったなぁ。)」

[それBランクだからやめておけ。]

「ク?!(そんなに?!)」

[先ずはスライムより弱いホーンラビットにした方がいい。]

「ク?(ホーンラビット?)」

「スライムより弱い初心者向けの魔物じゃないか、大丈夫なのか?」

[練習相手として申し分ないだろ、それと最近ホーンラビットが大量発生した可能性もある。最近多いんだよなぁ。]

「なるほどな、駆除も兼ねてか。」

[冒険者たちにもそれとなく伝えてくれ。ゴブリンまで出てきたら元も子もねぇ。]

「言えてるな。」


師匠とギルドマスターさんは握手を交わして師匠曰く武器選びをしようと…でもどのお店も。


「断る。」


断られてばかりだった。なんでも小さな生き物である私に合う武器を作るのは不可能に近いのだとか。魔法を覚えるべきかなぁと思っていたその時だった。


[誰だ!]


師匠が叫んで取り押さえる。唖然とする私とカスミソウちゃん、その人はメガネをかけた魔法使いのような帽子を被っている女性だった。


[なんの目的で追ってた?]

「あ、あの…」

[なんだまさか…]

「私の魔道具を使ってみませんか?!」

「ク?(魔道具?)」

[…はぁ?お前まさか…って魔道具職人かよお前?!ややこしいことしやがって!]

「だって!この子がいいって思ってー!」

「クーー!(よく分からないけど魔道具に興味あります!)」

『私も魔道具見てみたいです!』

[分かった分かった、ちょっとでも変なことをしたら承知しねぇからな。]

「は、はい!ではこっちに!」

「クー?(お名前はなんていうんだろ?)」

『魔道具楽しみです!』

[そういえば名前なんて言うんだ?俺はヨシマサ、こっちはサクラ。]

「僕はツッカっていいます。しがない魔道具職人でして…動物ちゃんに合いそうな魔道具を開発中でして。それと動物ちゃん専用アイテム作成にも力を入れてまして!あのもふもふといい!猫と犬は天からの授かりものですよ!」

[あーこいつ動物マニアだ。]

「ク?(犬と猫しかいないの?)」

[ああ、動物は犬と猫しかいないんだ。他は魔物と分類されてるな。]

「ク?!(だからフェレットいないんだ?!)」

[そういうこった。ツッカ。お前いくつだ。]

「え、僕ですか?20ですけど。」

[ほーん。]

「あ、あのその動物ちゃんの生態名は…」

[フェレット。]

「ああ、フェレット!なんて素敵な響き!さ、触ってみたい!嗅いでみたい!ハァハァ。」

[サクラに近づくな変態。]

「あらあら、素敵ね。」

「ほう魔道具職人か。きっとサクラにいい手助けになるだろう。」

「あ、あの創造神様、アイリス様…鍛冶神様と錬金神様と魔法神様からの苦情が。」

「ん?何かあったのか?」

「あの生き物について詳しく聞きたいのとなんで混ぜてくれなかったのかと。」

「おっとそっちだったか。」

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