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おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-  作者: 椎名 富比路
第五章 回転寿司屋さん完成!

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LO クパァ(クラーケン・パーフェクト・ファランクス)

 波が、防波堤を叩く。荒れた潮風が乱暴に、ボクたちの頬を撫で回す。


 嵐で、海が大荒れになっていた。

 魚釣りどころか、海水浴さえできなくなっているという。


「これでは、海底神殿にも行けない」


 まじめな顔で、チサちゃんは海を眺めていた。


 海底神殿は、三層へ行くルートを阻むエリアボスがいる。だが、まずは海の安全を確保しなければ。


「ダイキさん。あそこです!」


 海の向こうには、LOらしきモンスターが大暴れしている。

 遠くからでも視認できるほど、真っ黒いモンスターが、海のそこにいた。大きさ傘に長い触手、あれはクラゲか。


「吾輩はLO、クラーケン・パーフェクト・ファランクス! 通称『クパァ』!」


 また妙な名前の怪物が現れた。

 いわゆる、エチゼンクラゲ並のクラゲが、大群で押し寄せてきている。



 引き連れている子分でも、体長が二メートル近くあり、重さも一五〇キロを超えるという。リーダー格の黒いクラゲは、その三倍は大きい。まさに悪魔と言える。


「あれは食べられる?」

 もう、チサちゃんは調理の話をしていた。


「食べられるらしいよ。おいしいかは知らないけど」


 しかし、相手はLOである。食べていい物かは分からない。


「モンスターだから、食べない方がいいかも」


「そうする」

 残念そうに、チサちゃんはため息をつく。



 それにしても、海のモンスター相手は物量戦が多い。



「数の暴力に訴えかけてくるね」

「本体は一つ。あとはすべてデコイ」


 群れの中心にいる黒いクラゲが、本体のようだ。

 弱点が分かりやすくていいけど。


「じゃあ、みんないくよ!」


 ボクは海へとダイブした。

 装備に込められた魔法のおかげで、ベルガの手助けがなくても平気だ。気圧も問題ない。


 大きい。間近で見ると、本当に巨大な要塞だ。

 

「勝てるかな?」

「おいしそう」

 チサちゃんは、発言に余裕がある。


「じゃあ、やっつけて食べちゃおう!」

「賛成」


「それっ!」

 三叉戟を構え、突きを繰り出す。


「我は幽霊船相手のようにはいかんぞ!」


 ボクの突きは、子分クラゲの巨大な傘に阻まれた。


「そうか、クラゲの傘がバリアになってるんだ!」


「この絶対防御は、いくら魔王と言えど突破できぬ! くらえ!」


 反撃の触手が迫る。


 ボクは泳いで触手攻撃をすり抜けた。

 身体が軽い。熊の着ぐるみの時より、動きが素早くなっている。間違いなく、新しい装備の効果は出ていた。


 触手が岩に当たる。岩がたやすく砕け散った。


「懐に飛び込んで突く」

 チサちゃんの誘導で、傘の背後に回って突きを見舞う。

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