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おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-  作者: 椎名 富比路
第五章 回転寿司屋さん完成!

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控えめに見ても、熊手

 それだけあって、本当にこの装備はスゴイと分かる。


 しかも、玉座まで海底仕様だ。両肩から出ている細いロープを引っ張ると、玉座が空気で膨らむようになっている。

 技術が謎だ。

 救命胴衣なんてどうやって開発したの?


 何より気になるのは、武器である。見ると長めの熊手に見えるが。


「ベルガ、これは?」


「それは【三叉戟(さんさげき)】の上位互換、通称【トライデント】ですわ。我が人魚族に伝わる二層の勇者【エレクチオン】が使用した、最強の武器です。」



「ホントですか? どう見ても汐干狩の熊――」

「トライデントですわ」


 いや、熊手だよね?


 三つ叉の槍と言い切れば、槍なんだろうけど。


 しかもオレンジの色まで付いているから、オモチャ感がハンパない。


「見た目こそ幼稚ですが、能力はホンモノです。雷の魔法を無限に撃てますわ」


 幼稚だって認めたよね?


「とにかく、着てみてください。ここまでできあがってサイズが合わなかったでは、目も当てられませんから」


 ボクはベルガに催促され、ケーノ・メサイアという装備に換装した。


「ダイキ」


「なに、チサちゃん?」



「カッコイイ。カッコよすぎ」

 チサちゃんの食いつきが、尋常ではない。



「動き自体はいいんだよね」


 見た目より軽く、動きやすかった。

 視界も遮らないし、思っていたよりイイ感じ。中の素材がまさしくウエットスーツなのがいい。ゴワゴワしていないし。


「海での活動は、どうしても制限されますから。とにかく、細心の注意を払って開発致しました」


 続いて、チサちゃんの座り心地をチェックする。

 なにより一番大事なポイントだ。

 チサちゃんの身に危険が迫るような立て付けでは、不採用になる。


「どう、チサちゃん?」


 いわゆる「コバンザメスタイル」だ。背中の密着度が高い。座っているというより、身体全体を括り付けている。


「激しく動いてみるよ。寄ったら言ってね」

「承知」


 ボクは拳法の型や、シャドーをこなしてみた。かなり速い速度で、大暴れしてみる。


 だが、チサちゃんが振り落とされることもない。チサちゃんの具合もよさそうだ。


「ベルトきつくない、チサちゃん?」


 相当慎重に、色々と不満点を聞く。

 これからLOと戦うのだ。少しの整備不良が死を招く。


「問題はなし。いつでも戦闘へ赴ける」


 これなら、海中での戦闘も容易だろう。従来の「紫熊の着ぐるみ」は、水の抵抗が強すぎた。


 だが、気になることが。


「今までの装備は?」

「こちらにお納めください」


 ベルガが、耐水デジタル時計のようなブレスレットをボクに差し出す。

 はめてみると、なんてことのない普通のブレスレットだ。


「このブレスレットがあれば、装備を任意で変更できます」

「やってみますね」


 操作を教わって、ボクはブレスレットを回転させた。


「おっ」


 従来の紫熊装束に変身する。

 さらに腕輪を回転させると、今度はまたサメ着ぐるみへ。


「装備変更したいときにしか動かせませんので、誤作動はいたしません」


「ありがとう。これはいい装備をもらったよ!」


「ではダイキ様。参りましょう」

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