表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【彼女の計画_外伝】新作公開!影たちの物語 ~瞳の章~『彼女の無意識 』―指揮者と雑音の行方―  作者: Taku
【彼女の計画_外伝】 影たちの物語 ~沙織の章~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/46

第2章 沙織の章 第5話 【共犯(本編『彼女の視線』前夜)】

純から同人誌の誘いが来た。

「一緒に作らない? 私の文章と、沙織の絵で」


沙織は、純の原稿を初めて読んだ。

そこには、ある男性の観察記録が克明に綴られていた。

彼の仕草、彼の言葉、彼の秘密。

読んでいて、背筋が寒くなった。

この人は、人の心の奥底まで見ている。

そして、それをそのまま書いている。


でも、同時に、別の感覚が沙織の中に湧き上がった。この文章に、私の絵がついたら……想像しただけで、指の先がピリピリと痺れた。

まるで、触れてはいけないものに手をかけた時のような感覚。これは、今までの「優しい絵」とは違う。もっと深く、もっと危険な場所に、自分の絵が入っていく。


それが、恐ろしく、そして――たまらなく気持ちよかった。


同人誌が完成した夜、沙織は一人で出来上がった本を眺めていた。自分の絵が、純の文章と並んでいる。その一文一文を、自分の絵が支えている。

私は、この人の刃に、色を塗った。

その自覚が、沙織の中で何かを確定させた。

同時に、全身に鳥肌が立つのを感じた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ