第十五話 思いつきの作戦
俺は魔物の大群に対して広域水魔法である『押し寄せる波』を放つ。
すると、魔物の大群に向かって水の波がよし寄せ魔物を飲み込む。
でも、魔物はダメージを受けてはいるけど、全滅とはいかず水の中を砦目がかけて突き進もうとする。
そこへ俺はさらに雷魔法である『雷光』を威力を高めて放つ。
次の瞬間、空から眩い光が地面に突き刺さるように放たれ、さっきの『押し寄せる波』によって水に飲み込まれたたままの状態の魔物は俺が放った『雷光』により全体が感電した。
「よし! うまくいった!」
俺は内心でほっとした。
咄嗟に思いついた作戦だしうまくいくかどうかも分からない。
一応、うまくいきそうな気はしたけど範囲の調節とかうまく出来るか分からなかったし。
それにもし、騎士達が突撃を開始していたら巻き添えになるところだった。
「とりあえず魔物はほぼ全滅だな」
少しは動いている魔物もいるけど、大半が感電死したと思われる。
これくらいの生き残りなら少々時間があれば片付けられるだろう。
「よし、さっさと片付けてファリンたちの様子を見に行くか」
俺は生き残りの魔物を倒しに向かった。
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私が魔物の大群を見ていると、その背後から大きな波が押し寄せ魔物を飲み込みました。
これはフェイトの魔法でしょうか。
さすがと言える広範囲の魔法に驚きましたが、それでも魔物の進軍は止まりません。
「くそ! フェイトの魔法でも無理なのか! えぇい! 行くぞ!」
隣でアーロンが悔しそうな表情を浮かべながら部下達に突撃の指示を出します。
このままでは騎士達に危険が……フェイト……。
「なんだあれは!?」
私が目を瞑って祈っていると目の前が明るくなったと思った瞬間、誰かが叫びました。
私が目を開けた瞬間には魔物の大群はほぼ動きを止めていました。
一体何が……?
「おい! 何が起きた!?」
「いや、詳しくは分からないですが空が光って次の瞬間に魔物が……」
「空が……?」
アーロンは部下に問いかけ返ってきた言葉に戸惑っています。
空……光……もしかして雷?
まさかフェイトがやったのでしょうか?
いや、この状況を考えるとおそらくそうなのでしょう。
「フェイトのやつか……おい! 俺に続け! 魔物を殲滅に向かう! そしてフェイトのやつを砦に連れて来るぞ! ……ファリン様、少しお待ちください」
アーロンはそう言う部下を引き連れ砦から出て行きました。




