第十四話 数の暴力と閃き
「うじゃうじゃいやがって!」
俺は高速移動魔法を使い、魔物の群れへと追いついた。
遠目で見て数の多さは理解してたけど、近くで見るとさらに迫力がある。
俺はそれに対して『炎の雨』を放つ。
押し寄せる魔物……一体一体なら騎士達も十分に対応できるだろけどこれだけの数、近くに寄って見たら視界を埋め尽くす程の数の多さの前ではそれ相応の数で対抗しないと無力だろう。
砦から矢が放たれ騎士達が抵抗しているけど、矢が当たった魔物が倒れてもその魔物を乗り越え次々と魔物が砦へ押し寄せる。
「くそ、このままじゃ押し切られてしまう! 何か……あっ!」
俺は咄嗟にある作戦を思い付いた。
ーーーーーー
「弓矢部隊……放て!」
砦ではアーロンの号令によって次々と矢が放たれていますが、魔物の数が多過ぎて効果がないように思えます。
「隊長! 矢がもうじき尽きます!」
「くそ! 突撃しかないか……騎馬隊、準備にかかれ! 俺が先頭立つ! 打って出るぞ!」
矢が底を尽くという報告を聞いてアーロンが部下に指示を出します。
でも、あの数の中に突撃するなんて……。
「アーロン! 無茶です!」
「ファリン様……しかし、打って出なくては余計に勝ち目はありません。我らは騎士。馬を用いて騎馬隊として突撃する方がその突撃力を活かし勝算があがります」
「しかし……」
確かに騎馬隊の威力はあるかもしれませんが、あの数の前では無力だと思いますし自殺行為に思えます。
何とか……ん? あれは……?




