第十一話 序の口
俺は魔力を集中させる。
「……終わりだ!」
俺は光属性である魔法『光の槍』を放つ。
「ぐっ……!?」
光の槍が魔族目掛けて凄いスピードで飛んでいった。
しかし、俺の放った魔法は以前ファリンを助ける時のように魔力を詰めすぎていなかった為に魔族は弾けずにすんだ。
その代わり、胴体の部分に大きな穴が空いたけど。
流石にあれでは魔族とは言え生きてられないだろう。
再生能力とかあったら厄介だけど、ファリン助けた時も再生能力ある奴とかいなかったし大丈夫だろう。
「さて、少し聞きたいんだけど」
俺は空から落ち、地面でもがく魔族に問いかける。
魔族は口から緑の血を流しながら睨むように俺を見上げる。
「魔王は今どこにいる?」
魔王の居場所。
それは魔王を倒しに行くにしても重要な事だった。
これが分からなかったら行き先が決まらない。
「へっ……だれが……言う……か」
やっぱりか。
魔族とは言え、主を売ったりする事はないみたいだな。
「へへっ……それよ……りおまえたち……はもう……終わりだ。魔物たちが……それにあのお方……」
魔族はそう言うとことが切れたように動かなくなった。
あのお方って誰だ? 気になる……。
てか、確かにヤバイ!
思ったより魔物のスピードが速い!
高速移動魔法を使っても間に合うかどうか……。
くそっ!
もし間に合わないまま、砦の騎士達が気付くのが遅れたら……。
なんとか先に砦に知らせないと!
そうだ!
俺はある事を閃いた。




