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妖狩:特異超常現象捜査課  作者: 定春
『囚人たちを地獄に送れ。』
32/42

EPISODE 32「贖罪の大剣、守護の盾」

妖狩エージェント:『玄武』こと石動 凱に課せられたのはかつて凱が取り逃がした囚人たちを一人残らず倒せというメインミッションだった。


風雅は買い物の帰りに突如店を突き破って現れたサイ型の妖に遭遇。

咆哮を上げながら目の前にあるもの全てを破壊しながら進む。


すぐに飛びついて対応するが、その、あまりの力量の差に風雅は太刀打ちできないでいた。

倒れた所に妖の巨大な拳が襲い掛かるが、助けに現れた凱が片手でその拳を受け止め、衝撃波を出して妖を転倒させた。


妖狩エージェント:『玄武』、ミッションを遂行する…さぁ祭りの始まりだぜぇ!!!!」


「凱!?」

「大丈夫か兄弟。」


凱は倒れている風雅に手を差し伸べ、助け起こした。

特異課特有の黒い特殊防護服に身を包み、背中には大剣を背負っている。


「何だ…お前は!」


妖は起き上がり、凱を睨む。


「よぉ久しぶりだな、『ライノ』っ!」


凱の顔を見た『ライノ』と呼ばれたサイ型の妖は不適に笑い、彼を挑発する。


「おぉ誰かと思えば優しすぎて俺たちを逃がしてくれた優男くんじゃないか…。」


「覚えててくれてありがとよ…でも今度てめぇが行くのは安っぽい監獄じゃねぇ、地獄の大釜だっ!!」


そして凱は踏み込んで『ライノ』に向かっていく。巨大な拳が迫りくる。

凱の術式は大地の力を吸収し、身体能力を強化する。右腕を赤熱化させ、向かってくる巨大な鉄拳にも自らの拳で応え、真正面からぶつけた。


サイズでは『ライノ』がはるかに上だが、パワーの方は凱がはるかに勝っていた。

パワー勝負に打ち勝ち、『ライノ』を吹き飛ばすことに成功したがただでは倒れない。


『ライノ』はアメフトのタックルのような構えをとり、その場で動かなくなった。

「何だ?」と疑問に思って困った凱だったが、作戦室の雷牙から情報を得る。


【囚人番号685『ライノ』、元アメフト選手であり、奴の術式にも影響している。】



          ー「“突進タックル”」ー

『ライノ』の術式。アメフトのタックルのモーションを取ることで妖力を蓄え、走り出すと共に妖力を一気に解放する。しかし一度走れば“自分が壊せない物”にぶつからない限り止まることはない、止まれない。



風雅は『ライノ』を凱に任せ、買い物袋を再び持ってその場を離れて凱を見守ることにした。


「俺が顔に一発当ててなきゃ止まってなかったなありゃ…ま、どうせ効いてないんだけど。」


ついに『ライノ』はタックルの姿勢で走り出す。次は拳ではない、巨大な鉄の塊が電車と同じスピードで凱に突進を仕掛けてきた。


「『玄武』、“武装”!!」


『ライノ』が自分に迫る刹那に両腕に『玄武』の盾を装備。左腕だけで巨大バリアを展開し、『ライノ』の巨大を受け止める。


「このガキがぁぁぁぁ!!!」

「く、ぐぅぅぅぅぅ!!!!止まれぇぇぇぇぇ」


凱は両足を大地の力で強化。赤熱化した足がアスファルトに食い込み、それ以上『ライノ』を進ませない。


『ライノ』は体勢を崩し、右腕を上げて、凱のバリアを殴って破壊しようとした。

しかし凱は右手で背負った大剣を引き抜き、迫りくる右手を大剣の刃で真ん中から切り裂いた。


そのせいで怯み、得意の突進は消失した。ここからは凱が攻め上げていく。


「おいおいどうした、もう祭りは終わりか!?もっと俺を楽しませろよっ!!!」


凱は大剣の刃ではなく峰の方を向けて『ライノ』を殴る。

さらに峰で『ライノ』の体を殴打する。剣て殴られ続ける


           「“岩通いわどおし”!!」


大剣に大地の力を流し込み、連続で場下から斬り上げる斬撃を砂埃と共に連続で放ち、『ライノ』の硬く分厚い装甲に切り傷を付けた。


以前とは違う姿を見せる凱に『ライノ』は怯え始めていた。血と汗をダラダラと流しながらも逃げたいのに、逃げ出せないのだ。


「俺が怖いか?デカブツ…じょあもっと怖がらせてやるよっ!!」


地獄の反撃は止まない。『ライノ』の肩目掛けて大剣を投げつけ、さらに刺さったところに大剣の柄をキックして『ライノ』の肩を貫通させた。


さらに次は両腕の盾で『ライノ』を反撃の隙を与えぬように殴っていく。

反撃で殴りかかってきたが、バリアで防御。それからも盾で殴り続け、腹部の中央に『玄武』の顔を模したバリアを設置し、そこを殴る。


           「“砕”っ!!」


武装で強化された“砕”は、殴る前にバリアを配置し、その上から拳を浴びせる。

すると、本来“砕”の持つ衝撃波の威力とそれを増幅させるバリアで与えるダメージが上昇する。


2メートル以上はあるであろう巨体がパンチ一発で軽々と吹き飛び、駐車場は揺れる。

砂煙の中、こちらへと歩いてくる凱のシルエットが見えた『ライノ』はすぐに逃げ出そうと立ち上がる、が。


「お前に逃げ場はねぇ…。」


凱は超大規模なバリアを展開し、駐車場を包み込んだ。これで『ライノ』の逃げ場は言葉通り無くなった。


それでも信じない『ライノ』は内側から破ろうとバリアに向けて突進を試みようとしたが、

凱は足を上げて、地面に踏み込む。

すると彼の足元から衝撃波が放たれ、逃げる『ライノ』を麻痺させた。


そして『ライノ』の背中に向けて、両腕を構えて強烈な一撃を繰り出す。


           「“砕・双烈”!!」


一撃で全てを破壊する“砕”を両手から繰り出し、そのダメージは2倍。バリアの檻の中で響く二撃は『ライノ』の体を完全に破壊し白目を向いた後、灰化消滅した。


バリアを解除し、拳の中にのこった『ライノ』の灰を握り、地面に叩きつけた。


「ミッションコンプリート…これで5人目、残りはまだまだいるな…。」


その様子をスーパーの屋上から見ていた風雅は凱に課せられたミッションを心配しながらも応援することにし、サムズアップをして、家路につく。


        EPISODE 32「贖罪の大剣、守護の盾」完

            次回 第33話

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