シナリオ #05
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みすぼらしい寝台の上で、フィオナは目覚めます。
華やかな祝宴から一転、どういうことか、彼女は古びた小さな教会のなかにいました。
どうして、自分はこんな場所にいるのでしょう。
記憶を振り返ろうとしても、うまく思い出せません。おまけになんだか妙に肌寒く、体が気だるく感じるのです。
祭壇に祀られた神の彫像を前にして、彼女はようやく、祝いの席での悲劇を思い出しました。
しかし、変です。
毒をあおって死んだはずなのに……自身はいま、こうして生きているではありませんか。
「あれは夢だったの? それとも、ここが死者の国なのかしら?」
婚約者のエリオールを求めて、彼女は教会の外へとおもむきます。
外は青い月の輝く、静かな夜でした。
教会の外門は、頑強な錠前によって封じられてました。ですが、柵の向こうに見える街の灯火は──間違いなく、馴染みの交易都市ドレシアです。
出口を見つけるため、フィオナは教会の敷地に広がる墓地のなかを探索します。
しかし、そこで彼女はさらに衝撃的な光景を目の当たりにするのでした。
墓地には、野犬がうろついていました。
ただの野犬ではありません。肉は腐り、半分骨の剥き出しになった、恐ろしい化け物の犬でした。
化け物の野犬たちは、令嬢に襲いかかります。
フィオナは必死になって逃げまわりました。
ふたたび、彼女は教会のなかへ駆けこみます。けれど扉を閉めさせまいと、獰猛な一匹がその身をねじりこんできました。
あわやという瞬間。
鋭い太刀筋が、野犬を真っ二つに切り裂きました。
「あなたは……!」
扉の向こう、現れたのは彼女の従者──ディオス・シュスでした。




