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【連載】Dark × Marriage[ダーク×マリッジ]〜死せる花嫁と漆黒の護衛騎士〜  作者: シロヅキカスム
▼ショートカット/シナリオ版 

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シナリオ #05


 …………。


 …………。


 みすぼらしい寝台の上で、フィオナは目覚めます。


 華やかな祝宴から一転、どういうことか、彼女は古びた小さな教会のなかにいました。


 どうして、自分はこんな場所にいるのでしょう。

 記憶を振り返ろうとしても、うまく思い出せません。おまけになんだか妙に肌寒く、体が気だるく感じるのです。


 祭壇に祀られた神の彫像を前にして、彼女はようやく、祝いの席での悲劇を思い出しました。


 しかし、変です。

 毒をあおって死んだはずなのに……自身はいま、こうして生きているではありませんか。


「あれは夢だったの? それとも、ここが死者の国なのかしら?」


 婚約者のエリオールを求めて、彼女は教会の外へとおもむきます。


 外は青い月の輝く、静かな夜でした。


 教会の外門は、頑強な錠前によって封じられてました。ですが、柵の向こうに見える街の灯火は──間違いなく、馴染みの交易都市ドレシアです。


 出口を見つけるため、フィオナは教会の敷地に広がる墓地のなかを探索します。

 しかし、そこで彼女はさらに衝撃的な光景を目の当たりにするのでした。


 墓地には、野犬がうろついていました。

 ただの野犬ではありません。肉は腐り、半分骨の剥き出しになった、恐ろしい化け物の犬でした。


 化け物の野犬たちは、令嬢に襲いかかります。


 フィオナは必死になって逃げまわりました。

 ふたたび、彼女は教会のなかへ駆けこみます。けれど扉を閉めさせまいと、獰猛な一匹がその身をねじりこんできました。


 あわやという瞬間。

 鋭い太刀筋が、野犬を真っ二つに切り裂きました。


「あなたは……!」


 扉の向こう、現れたのは彼女の従者──ディオス・シュスでした。

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