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【連載】Dark × Marriage[ダーク×マリッジ]〜死せる花嫁と漆黒の護衛騎士〜  作者: シロヅキカスム
▼ショートカット/シナリオ版 

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シナリオ #04

 交流を重ね、手紙のやり取りをくり返し……。


 十分に機が熟すのを待ってから、彼女はそれとなく、周囲に自分たちの仲が知れわたるよう仕向けました。


 ベルベット家の親類は、フィオナとエリオールの縁談に、おおいに賛同しました。


 相手はなんといっても、公爵家。

 貴族社会に身を置く者として、この巡り合わせを逃す手はないでしょう。


 ところが、フィオナの父親であるイゴール卿は、気が進まない様子でした。

 相手が位の高い公爵家だからこそ、自分の娘では釣り合わないのではないかと懸念を示したのです。


 破談の気配が漂うなか、意外にもこの父の懸念を一蹴したのは……継母のアマンダでした。


 再婚以来、フィオナは継母と頑なに距離を置き、お互い家族とは言えない冷めた関係を続けてきました。


 まさかの助け舟に驚かされましたが、アマンダの説得もあり、父が折れて、両家の縁談が取り決められることとなりました。


 そして、出会いから季節が一巡するころ。

 フィオナとエリオールは、正式に婚約を交わしました。


 貴族の令嬢として、このうえない幸せを手にしたフィオナ・ベルベット。


 しかし、そんな幸福の頂(いただき)にのぼりつめた彼女を──恐ろしい悲劇が襲います。


 某日。

 首都にある公爵家の館にて、フィオナとエリオールの婚約を祝う宴が催されました。


 そのめでたい席のさなか、彼女は倒れました。

 

 婚約の挨拶を終えて、手にしていた祝杯のグラスをあおった瞬間の出来事でした。


 そう、何者かが彼女のグラスに毒を盛っていたのです。


 哀れな侯爵令嬢フィオナ・ベルベット。

 齢十八の若さで、その花は無残にも手折られて──死んでしまったのでした。

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