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ゲーマーが往く、異世界チート発見!  作者: ヤタガミ
第二部 喪失と挫折
35/130

第三十四話

ただただ長いです

もしかしたら、後々分割するかもしれません


2017/07/05 三十四話、三十五話に分割しました



あの反省会から三日後

十分に療養し、僅かな不調も残してはいない

装備も可能な限り、十全と言える物を揃えてきた


「よし、往こう」


誰に聞かせるともなく、そう呟く

その意図するところは、自己の鼓舞か

思っているよりも、緊張しているのかもしれないな


「公園までやって来たんだが……」


何だか、いやに目立っている

さっきから、周囲の視線が気に掛かるのだ

ふと、思い当たる節があった


「そういえば、ここの迷宮は子供しか利用しないって話だったな……」


そう、ここは初心者向け

そもそも初心者は子供ばかり

つまり、この王都第三公園迷宮に入るのは、子供ばかりなのだ

加えて、ここでは大した物が手に入らないのだそうで


更に、この立地

ここ、王都第三公園は、閑静な住宅街の中に在るのだが、今は平日の朝

朝食の片づけを終えた奥様方が、子供を連れて遊びに来ているのだ

聞いた話では、これから昼食の時間まで、この辺りの奥様方が子供連れでわんさかやって来て、交流するらしい


(なんだよ、こいつら、暇なのか?)


などと考えたが、この国の、もっと言えばこの王都の生活水準はかなり高いという事を思い出した

この公園迷宮では大した素材は採れないが、少し街を出れば豊富に迷宮が散在し、その産品が街に持ち込まれる

物資が大量に持ち込まれれば、それだけ仕事も増える

だから、この街には所謂、貧民というのが存在しない

当然、貧民窟、貧民街、スラムの類も一切ない

別に隅に追いやられているとか、王都から追い出されているとかの隠蔽工作が施されている訳では無く、本当に仕事にあぶれて食うにも困る様な人が一人も居ないのだ

寧ろ、人手が足らずに求人広告を常に打っている位に、この王都は好景気だ


そんな好条件の街の一般家庭は、驚くほど裕福だ

世界観は中世欧州っぽいのに、その生活水準は高度経済成長期の日本を彷彿とさせる

男が働きに出るだけで、一家全員を問題なく養え、十分な貯蓄まで出来てしまうそうだ

だから、この男性が外に働きに出て、女性が家で子供の面倒を見る

という、いささか古風な役割分担でも、十分に生活可能な訳だ

あ、家事なんかは、夫も普通にやるらしい

そのおかげで、男女問わず、老年の方々は家事関係のスキルが高レベルなのだとか……どうでもいいな


と、まあ、そんな事情があって、こうした公園なんかは、子育てお母さん達の憩いの場として、平日休日問わず、それなりに盛況らしいのだ、今まさにその一端を実感しているところだな


で、そんな公園に、迷宮進入の為の重装備で訪れた俺は、相当に場違いでして

普通に考えれば、迷宮に入るのね、とか分かると思うんだが、ここの人達の常識では、その様に思い至る事はないらしい


「こんな事なら、付いてきてもらえばよかったか……」


以前、その無能っぷりを曝してくれたアルベルトくん

今回も彼が同行するという話があったのだが、丁重にお断りしておいたのだ

そもそも、奴は迷宮の中まで同行出来ないし、迷宮までの道案内も必要ない

奴に不快な思いをさせられる懸念を押してまで、同道してもらう必要性が感じられなかったのだ


だが、思わぬ事態に陥り、なんとも情けなくも、同行を断った事を軽く後悔していた

奴が居れば、その騎士装備が目立って、俺の存在が霞んだかもしれないのに……


「そんな事を言ってもしょうがないな…早く行こ」


現実逃避もそこそこで切り上げ、視線の十字砲火、どころか全方位一斉射撃を華麗にスルーして、事前に調べた通りに迷宮入り口へ向かう



「ここがそうか……」


少し感慨深い思いで見つめるのは、何だか可愛らしい装飾の施された建物だ

大きさはちょっとしたスーパーマーケットくらいだろうか

全体的にピンクとか鮮やかな黄色や水色で塗装されている

外壁には、デフォルメされた動物の絵が描かれている、先程可愛らしい装飾と言ったのはこれの事だ


「………どう見ても、幼稚園や保育園だよなぁ………」


そう、その様相は正しく幼稚園や保育園と言って差し障りない

恐らくだが、園内、いや迷宮入り口の建物内には、組合の施設が設置されているのだろうが……


「取りあえず、中に入ろうか……」


誰ともなく呟いた言葉は、自己の鼓舞か

だが、先程のそれとは全く意味するところが違うという事実が、否応なく気勢を削いでくれる

正直なところ、俺の緊張を返してほしい


「ようこそ!王都第三公園迷宮へ〜!」


中に入ると、何やらテーマパークの開園初日の様な出迎えをされた

見た事の無い動物の着ぐるみを来た人や、キラキラした服を来た女性がコミカルなダンスを踊りながら集結する様は、はっきり言ってかなり戦慄する


内装もそれに負けず劣らず色鮮やかで、正直な感想を言えば、ちょっと目が痛い


(え?これが俺の迷宮初体験?)


そう思ってしまっても、誰も俺を責められまい

本格的に帰りたくなってきたが、何とか自身を奮い立たせる

これは俺の今後に必要な事これは俺の今後に必要な事これは俺の今後に必要な事これは俺の今後に必要な事これは俺の今後に必要な事これは俺の今後に必要な事これは俺の今後に必要な事これは俺の今後に必要な事これは俺の今後に必要な事


(よしっ!!)


気合一発、この奇天烈な事態を何とか自身の中で消化する

恐らく、これ以上に気勢を削がれる事は無かろうと決め込んで、意を決して出迎えの職員と思しき人に話し掛ける


「あ、あの……」


早速噛んでしまった……


「はい、何でしょうか?」


が、特に気にされていない様子なので、こちらも気にせずに話を続ける事にする

あと、どうやら大人相手の対応をしてくれるみたいだ

正直、幼児を相手にする様な態度で接せられると戸惑ってしまうので、とても助かる


「迷宮に入りたいのですが、手続きはどうすればいいのでしょうか?」


色々と、事前調査はしてきたが、こればっかりは現地で尋ねた方が確実だと考え、調べてきていないのだ

必要な物とか有れば、事前に教えてもらえるだろうしな


「……迷宮に?」


割と丁寧に、当たり障りのない態度を取ったつもりだったが、何か気に障ってしまっただろうか

気障って気に障るって書くんだね、全く関係ないけども


「そうですが……あの、何か問題があるのでしょうか?」


ここで、問題でもあるのでしょうか?と尋ねてはいけない

それは何故か

だって、何だか詰問しているみたいじゃないか


「あ、いえ…その……ここは、子供が利用する迷宮でして……」


暗に、いい歳した男が来るような場所じゃないんだよ、弁えろ、と言っているのかと邪推してしまったが、流石に悪く考えすぎだろう

先にも述べた通り、ここの迷宮は実入りが良くない

というか、寧ろ悪いくらいらしい

そんなとこに入るのは、ただの時間の無駄遣いだよ、と忠告してくれているのだろう、そうに違いない


「ええ、承知しています」


こちらの正体を明かしていいか、まだ判断できないので、端的にそれだけ答える

保育士にしか見えない職員さんも、何かしら事情があると悟ったのか、それ以上は訊かず、受付らしき場所に案内してくれた

そのまま、職員さんが受付に座ると、対面の席を薦めてくれた

どうやら、このままこの人が担当してくれるみたいだ


「では、手続きをします。まずは、組合員証を提出していただきます」


組合員証?そんなの持ってませんが


「すみません、その組合員証を持っていないのですが…」


そう返答すると、職員さんの目が少し剣呑な色を帯びる

何事か、と警戒してしまうが、続く言葉に納得させられた


「それはおかしいですね。組合員証は国民全てが所持しています。産まれた時の届け出にその申請も含まれるので、我が国の国民は全員持っているのですよ」


ああ、それは確かに仰る通り

なんせ、俺っちは、この国の国民じゃないですからねぇ

この世界の出身ですらないよ

言ってもいいか分からんけども


「それで、貴方は一体何者なのですか?」


暢気の考え事をしていると、職員さんから鋭い気配と共に誰何の声を掛けられた

訊かれても、正直に答えていいか分からないんだが

さてどうしようかと、また考えに没頭し、質問ならぬ詰問を無視してしまった事に気付かなかった


「………」


不意に正面から鋭い殺気を感知し、反射的に防御行動を取ってしまった

職員さんが即席の武器として、右手に持っていたペンをこちらに突き出そうとしていたので、その前に右手を取り捻り上げる

何故か簡単に極まった関節技に、半ば驚きながらも、捻り上げた手に握られていたペンを取り上げて、その首筋に突きつけた


(そういえば、このペンって武器としてはどうなんだろうか……)


この期に及んでも、思索に耽る悪癖が自重を知る事は無い様だ

突然の凶行に、騒然となる周囲を意識から外し、自身の行いを省みる


(ここまでする必要はなかったな……というか、この人も情けないよな。俺のステータスってかなり低いんだぞ。なのに、こんな簡単にしてやられるって、それはどうなんだ?)


自身の行いを省みると言いながらも、責任を鮮やかに相手へ転嫁する

当然、そんな現実逃避をしている間にも、現実は無情に動きを続け、じわじわとその首を絞めつけてくる


「おい!何をしている!!」


そんなの見れば分かるだろ、とは言わない

言っても多分伝わらない

何だか、状況だけじゃなく思考までめちゃくちゃになってきたが、それだけ今の事態に混乱しているのだと思って見逃してほしい


(ホント、何でこうなった……!!)


混乱した頭で、何とか事態を収拾する方法を考える

別に、ここに破壊工作をしに来た訳じゃないのだ

ちゃんと説明出来れば、事態はすんなり収まりを見せるはず


(何か……何かないか!!)


ここまで時間にして、数秒も経っていない

だが、これ以上長引けば、腕の中の(客観的に見れば)人質が抵抗を始めるだろう

そうなれば、ステータスで圧倒的劣るだろう俺は、一瞬で蹂躙されてしまうに違いない

生きてここを出られれば万々歳

最悪は、ここで殺されてしまうかもしれない

相手にそのつもりが無くても、今の俺は赤子以下のステータスなのだ

大の大人が全力で抗ったら、その弾みで殺されかねない


その時、脳裏に閃くものがあった

徐に懐に手を突っ込んだ俺に、警戒を強める周囲を無視して、目的の代物を取り出して高く翳す

気分はリ〇クかドラ〇もんだ


「これだ!!」


別に声に出さなくても良かったんじゃないか?と思いはするが、どうやらいい感じに威圧出来た様で、周囲がビクつくのが見て取れた、結果オーライだな


さて、俺が取り出した起死回生の一手とは何か

その答えはCMの後!ではなく、周囲が教えてくれた


「なんだあれ?」「あれは国王陛下の紋章じゃないか?」「陛下の印章を持っているって事は……」


そう、国王のおっさんから渡された国王の紋章入りのメダルだ

どうも、メダルじゃなくて印章というらしい、別にどうでもいいが


それにしても凄い効果だ

さっきまで強烈な敵愾心を向けてきて、いつ飛び掛かってきてもおかしくないくらいにいきり立っていた連中が、今は借りてきた猫の様というか、蛇に睨まれた蛙の様に大人しくなっている

今にも平伏しそうだ、葵の御紋入りの印籠かな?


(この紋所が……とか言っても通じないだろうけど)


こういう時、話題を共有出来る奴が側に居ないのは、どうにも残念だと思ってしまうのは、柔弱な思考だろうか?独りでも、という選択をしたのは、他ならぬ自分自身なのに

まあそれは置いておいて


「これで俺が何者かは理解出来ただろう?」


周囲の様子に呆然としていた職員さん(in俺の腕の中)を放して、そう話し掛ける

放しと話しが係ってややこしいな


職員さんは、その声に反応してこちらに振り返り、俺の掌中の印章を見るや


「え?それは国王陛下の紋章……は!ははぁ〜!!!」


目を剥き、早々に土下座姿勢に移行してしまった

気分は完全に佐々木助三郎か渥美格之進だ

どうでもいいが、他の人達に比べて圧倒的に土下座が速いな

他の連中は、未だにどうすればいいか迷って、中腰か片膝を着いているくらいで戸惑っているのに


「ああ、失礼な事をしたって思っているからか…」


ふと答えに行き着き、図らずも口を突いて出た言葉に、正面の土下座職員さんがビクッ!と身を震わせる

どうやら図星を指してしまったらしい


「あーっと、いや、別にこの事で何かしら処罰があるとかないですからね?」


多分な

実際には知らんが、少なくともこの事を告げ口しようとか、この場で何らかの罰を与えようとかは思っていない

兎に角、このままでは話が進まないので、ここは一本手締めでこの場を収める


パンっ!

個人的に結構気持ちいい音が出たと思う


「はい!もうこの話はおしまい!俺も遊びに来た訳じゃないんだ。話を続けさせてほしい!」


俺が手を叩くと、全員が身をビクッと震わせた

手締めの効果は十分だった様だ、いい感じに場が引き締まった気がする

………約一名、引き締まるを通り越してガタガタ震えている人が居るが……


手締めは本来、祝い事なんかの最後に行われるもので、この場合に用いるのは誤用なのだ

こういう場合、正しくは手打ちと言う

さっきの手拍子で手打ちにしたつもりなので、そんなに怯えないで欲しいものだ


……自分の不手際を棚に上げて、何を偉そうに、とは思っても言わないで…


「ほら、貴方も。責めるつもりはありませんから、話を続けてもらえませんか?」


出来るだけ普通に、全然気にしてませんよ、という感じが醸し出される様に意識して話し掛ける

助け起こすのも忘れない、土下座姿勢では話もまともに出来ないからね


「…本当に?俺、捕まらない?」


涙目の上目遣いという、ある種あざといとも言える仕草で縋る様に尋ねてくる職員さん(♂)

はっきり言って、全くなんとも思わなかったが、これほどに不安がっているのは俺の責任も大きいので


「ああ、大丈夫だから」


だから、そんな目で見るな

という言葉は続けない、必要ないのは分かり切っているからだ


勿論、多分という但しも口にしない

責任持てないからね

ただ、もし彼が責められる事になったら、自身の不手際も併せて、しっかりと彼の弁護をしようとは思っている

流石に哀れになってくる姿だからな


話を戻そう


「だから、貴方も仕事を続けてください。さあ、さっきの話の続きをしましょう」


そう言って席を薦める

いや、俺は客だから、そうするのはおかしいんだけど、話が進まないからさ


どうやら気を持ち直したらしい職員さんは、俺の誘導に従って席に掛けると


「あー、えーっと。組合員証をお持ちでないとの事ですが、その理由を伺ってもよろしいでしょうか?」


そこから話を進めるらしい

どこまで話していいか分からないから、さっきは返答に詰まってしまったのだが、冷静になれば割と簡単に答えられる質問だ

さっきはキッツイ口調に雰囲気だったが、それでも印章を提示していれば問題なく話は進められたはず

少しの後悔を振り払い、質問に答える


「俺は少し特殊な出自でして。普通持っているべき物を一切持っていないんです」


とはいえ、どこまで明かしていいか分からない以上は、話す内容が曖昧模糊としてしまうのは仕方ないだろう

そこを誤魔化し、押し切るのが印章の仕事ですよ


「そうですか……国王陛下の印章をお持ちですので、身分は保証されています。この場で組合員証を作成していただく事になりますが、よろしいですか?」


国王の保証ほど確かなものはないだろう

組合員証を作成してくれるらしいが、それ必要?

疑問を覚えたら、取りあえず質問してみるのが吉だろう


「その必要はありますか?」


なるべくキツイ口調にならない様に気を配る

でないと、国王の保証を疑うんか?オラァ!って受け取られかねないからな

その辺の思惑は上手くいったみたいで、


「はい。迷宮に挑んだ記録や、持ち帰った素材の査定。そして何より、収集魔法道具の管理の問題から、たとえ王侯貴族でも登録は必須とさせていただいております」


その様に、毅然と答えてくれた

実際、組合員証を作成してもらうのは、今後の事を考えれば必須だろう

毎回こんなやり取りをするのは、はっきり言って御免蒙るからな


「では、作成をお願いします」


だから、ここは素直に従う事にする

職員さんも、何だかホッとした様な表情をしている

もしかして、権威を笠に着てゴリ押しすると思われていたのか、と一瞬不快な気持ちになるが、それも当たり前の反応かと思い、気を静める


「では、まずステータスを拝見させていただきます」


気を静めたが、すぐに動揺させられる羽目になった

いや、確かにね、色んな情報が凝縮されているし、偽装も出来ないしで、確かに有用だという事を認めるのも吝かでないというかなんというか

それに、迷宮に入るのにステータスを確認するのは理に適っているのも理解できる

が、それでも隠したい気持ちっていうのは、やっぱりある訳でして


「……分かりました」


はい、当然断れません

個人的な感情の問題と、公的に必要な手続きは別問題だからね仕方ないよね

と、自分に言い聞かせて心を何とか落ち着かせる


(そういや、レベルの問題も残っていたな)


迷宮進入の最低限レベルを、俺は満たしていない

まあ、(それが本筋の目的ではないが)それを満たす為に迷宮に入る事を決めたのだが


(まあ、印章を見せた以上は何とかなるだろう)


そう楽観的に考えて、深く悩むのは止める

実際、悩んでもしょうがないしな


「では、こちらの石板を使ってください」


そう言って、席を立った職員さんは、少し離れた所に在る石板を指した

ちょうど、説明会で持ち出された石板と同じくらいの、俺の背丈と同じくらいの高さの石板だった

これくらいの大きさが一般的なのかもしれない


(小石板とか、もしかしたら希少なのかもしれないな)


そんなどうでもいい事を考えて現実逃避に走るが、それも大した時間稼ぎにはならない


「ま、なるようになるだろ」


南無三!とか、ままよ!とかが相応しい心持ちで、石板に触れる

その脇で、職員さんが何かの操作をした、恐らく石板の出っ張りを押したのだろう


石板が光を放ち、すぐに光が収まる

表れたステータス表示は、記憶を裏切らない惨憺たるものだろう

敢えて見たいとは思わない俺は、意図的に視線を石板から外して、職員さんに向けた


職員さんも驚愕しているのが伝わってくる

よく周囲に気を巡らすと、ここの職員さん達が揃って騒然としているのが分かった


(こいつら…仕事そっちのけで覗いてたな……)


多分、国王の使いがどれほどのステータスか気になったのだろう

結果は、期待を見事に裏切る低ステータス

更に観察力に優れた人なら、経験値欄の異常さにも気付いたかもしれない


(分かってはいたが、やはり慣れないものだな)


内心で、苛立ちとも落胆とも怯えとも取れる感情が渦巻いているのが分かる

或いはその全てが混ざり合って、坩堝と化しているか

だが、それに身を任せるつもりは毛頭ない

それを払拭する事が第一目標でもあるのだから、ここからを考えるべきだろう


「どうされました?」


努めて冷静に、職員さんに声を掛ける

意図するところは、いいから話を進めろ、といったところか


「い、いえ。では、こちらへ……」


口数が少なったのは、こちらに特殊な事情ありと気付いたからか

巻き込まれたくないのだろう、無理もない

俺も巻き込むつもりはない

もっとも、巻き込める類のものでもないが


「よろしくお願いします」


そう返して、席へ戻った

お待ちいただいていた方、お待たせしました

待ってなかったけどブクマは外してないぜという方、ありがとうございます

続きです

遅れた理由は単純です

ゲームしてました

普段は私的な内容は後にするのですが、短いので書いてしまいます


さて、話は今話の内容に戻しますが

色々詰め込みすぎた気がします

やはり思い付きで書いていると、全体的に安定感に欠ける気がします

ある程度は筋を考えて書いたほうがいいんでしょうかね?

その辺は追々考えることにして

今後の展開についてです

恐らく、次回かその次辺りで理くんが挫折します

正確には挫折のフラグが立つ、と言うべきでしょう

どのようにして挫折させるかは、ずっと前から考えていたシチュエーションがあるので、話自体は安定して書けると思います

気長にお待ちいただければ幸いです


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