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魔装機兵  作者: 甲羅に籠る亀


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9話

 産まれてから4年以上の月日が経ち、産まれた頃から比べたらだいぶ大きくなったこの頃になると家の敷地内なら外に出ることを認められた。


 雨以外の日はほぼ毎日外に出て魔素の取り込みを行なっているのだが、残念ながら今日は雨の日だ。


 そんな雨の日は水属性の魔素が多くなる日でもある。家の中に居ても水属性魔素が多く集まる。


 でもそんな日だからこそ家には家族全員が揃う日でもある。


 母親が家事をしている間、父親と兄は魔法の勉強中だ。俺もその魔法の勉強に混ぜて貰って父親の話を聞いている。


 「ライアンはもう魔法を使う為の基礎は出来ているからな。今日も魔法陣の構築の勉強だ。でも魔力操作の練習をサボってないな?」


 「うん、サボってないよ。父さん!」


 ちなみに父親がカイン、母親がマーサ、兄がライアンで、俺がディンだ。


 もう既に兄は魔力感知、魔力操作、魔力制御が出来ている段階だ。


 だからこそ父親が教えている内容は魔法を発動するのに必要な魔法陣の構築に関する話が多い。


 魔力で構築される魔法陣を媒介にする事でこの世界に魔法という現象を生み出すのが魔法なのだと言う。


 魔素で魔力を作り出し、魔力で魔法陣を構築し、更に魔法陣を媒介に魔力を消費する事で魔法が発動される。


 この際に魔法陣に使う魔力は属性魔力でも無属性の魔力そのものでも構わないそうだが、やはり発動する魔法の属性にあった属性魔力で魔法陣を作る方が効果が高くなるそうだ。


 そしてこれも重要な事なのだが、魔法は火、水、風、土、光、闇、無の7つの属性だけではない。


 火、水、風、土、光、闇、無の属性を組み合わせることに依って派生属性があるそうだ。


 派生属性の中で父親が知っている属性がこの5つ。氷、雷、植物、肉体、精神の属性。


 「お父さんもお母さんも魔力の量が足らなくて高等魔法学園には通ってなかったからな。ほんとはもっと派生属性はあるんだぞ。」


 もちろんこれ以外にも派生属性はあるそうで父親や母親は高等魔法学園で習うことになるそうだ。


 父親も母親も魔力量が足らなくて中等魔法学園までしか通えなかったらしい。


 それから魔法陣を構築するのに必要な魔法言語と魔法数字を実際に見せて貰って、ここから魔法陣を構築する練習が始まった。


 もう既に俺はシミュレーションで何度も魔法陣の構築は行なっているし、今回の父親が見本として見せてくれて魔法である光球を作り出す魔法陣も見た。


 先ほど見た魔法陣の構築に必要な魔法文字と魔法数字を組み合わせて魔法陣の構築を行なっていく。


 手のひらを前に出して意識を集中する。


 多重思考で増えた思考を魔力感知、魔力操作、魔力制御、魔法陣の構築に2つずつ思考を使うことで魔法陣を構築する。


 「ディン、すごいじゃないか!」


 「え!ディン、魔法陣を作れるの!?」


 父親も兄も驚いた顔をして俺のことを見ている。


 まあ、俺が魔法を使うところを見せたことはないし、それに魔素を取り込む修行だって見せたことないから当たり前か。


 そのまま構築の終わった魔法陣に魔力を送り込むことで魔法が発動し、魔法陣から光球が現れる。


 「しっかりと魔法が発動してるな。ディン、お前は天才だ!」


 「すごいよ、ディン!俺も頑張らないと!ディンには負けてらんない!」


 父親に頭を撫でられ褒められる。


 兄の方もやる気を出して魔法陣の構築を行なっているが、魔法陣を作り出すことは問題ないが、魔法陣を構成している魔法文字に幾つか間違えが見受けられる。このままだと魔法は発動しないだろう。


 それから父親が通っていた小等魔法学園と中等魔法学園の教科書を見ながら俺は様々な魔法陣を教わった。


 そして兄の方はと言えば最終的に光球を作る魔法を発動した。


 父親が言うには兄の歳を考えれば魔法を1つでも使えるのは十分らしい。


 

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