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魔装機兵  作者: 甲羅に籠る亀


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8話

 色々な属性の魔素を取り込み、それぞれの属性魔力に魔素を変換する生活を送っていると気付いたことがある。


 段々と少量の魔素でも変換する魔力量が増えたこともそうなのだが、無属性の魔素を無属性魔力とは違う属性の魔力へと変換することが出来る様になってきた。出来ない属性魔力もあるが。


 属性魔素よりは変換効率がかなり悪い。1の属性魔素で2の属性魔力を生成することが出来る中で、無属性魔素だと10の魔素で0.1の属性魔力への変換率だ。


 属性に対しての親和性に依って無属性魔素の属性魔力への変換効率が変わる。


 その事実により色々な属性魔素を取り込むのが魔法を使うのに必要になることだと改めて理解できた。


 そんな事を思考の1つで考えている中で本体の思考で何をやっているのかと言えば読み聞かせを母親から受けていた。


 母親が読んでいるのは絵本だ。製紙技術や製本技術があるのは魔法があるからなのだろう。


 綺麗なカラーイラストに文章が書かれている絵本を読み聞かせして貰いながら俺の思考の幾つかを文字の学習に使用している。


 文字の形、文字の意味、文章の構成の成り立ちなどを複数の思考を使って学習していく。


 本体の思考をどう使っていのかと言えば本の内容を面白く聞いていた。


 絵本の内容は村を度々襲う森を棲家にした恐ろしいモンスターを主人公が退治する。と言う内容だ。


 主人公はすごい魔法を使える訳でも武術がすごい訳でもない狩人。


 罠を駆使して、ちょっとした魔法を使い、恐ろしいモンスターと対峙して逃げることもあるが、それでも最後にはモンスターを倒す。


 子供に読み聞かせる絵本だと言うのに母親の読む際の演技もあって楽しめ、俺の体も自然と笑って喜んでいたほどだ。


 それから幾つかの絵本を読み聞かせして貰った俺は母親がいない1人の部屋でさっき読み聞かせして貰った絵本を1人で読んでいく。


 読み聞かせをして貰った際に覚えられた文章を声に出して心の中でも読む。


 学習や理解する力が強化されているからすらすらと文章を読めていることを確認できた。


 文字や文章の理解を行なっている全ての思考が繋がって行なっているからこそ、ここまで早い学習速度なのではないだろうか。


 とりあえず一冊の絵本をたどたどしくも自力で読み終えて満足した。


 絵本を全て片付けてここからは魔素の吸収を行なうことにした。


 俺以外に誰もいない部屋の中を満たし囲む様に広く魔力を放出し、魔力を霧散しない様に制御する。


 部屋の中を包み込む様にして覆った魔力を部屋の俺を中心にして魔力を狭めていく。


 その時に魔力内に捉えた魔素を逃がさない様にしながら行なうことが重要だ。


 部屋を覆っていた魔力が縮まるごとに内部の魔素濃度が高まり、呼吸と共に体内に入る魔素が濃くなっていった。


 濃度の濃い魔素を取り込んで体を魔素に慣らしていくことで属性に対しての親和性が高まっていくのを感じる気がする。


 それに無属性の魔素を取り込めば取り込むほどに魔力の最大値が増えていくのは実感がある。


 魔力量を増やしながらそれぞれの属性への親和性を高める。


 今現在、俺の体を中心に1メートルほどまで縮めた魔素を閉じ込めた魔力の檻。


 その魔力の檻の外側。部屋の中には外部から魔素が入り込み、魔素が溜まった段階で再び魔力の檻を維持しながら部屋を囲むように2つ目の魔力の檻を作った。


 2つ目の魔力の檻の維持に思考を1つ使いながらも魔力の檻を縮め、1つ目の魔力の檻の近くまで縮めて行った。


 そうして1つ目の魔力の檻を解いて2つ目の魔力の檻を1つ目の魔力の檻があった場所まで縮める。


 こうする事で魔力の檻に閉じ込められた魔素の濃度は濃くなり、より効率的に濃度の濃い魔素を取り込める様になった。


 こうした魔素を取り込む修行は1人の時には毎回俺は行なっている。

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