56話
俺はそれから幾つかの調味料や香辛料を購入することを決めて会計を済ませると、まだ時間的には猶予はあるだろうけど初等魔法学園方面に向かうバス型魔道車の駅に向かうことにした。
でもその道中に魔道具が売られている店を俺は発見して悩んでしまう。
今から魔道具屋で魔道具を見ても学校の門限は充分に間に合うだろうし、魔道具屋を覗いてみても大丈夫なはず。
それでも気になるし、それにアカシックレコードで解析すれば魔道具を作れるようになるかもしれないから魔道具屋を覗いてみることにした。
「いらっしゃい。」
入り口近くのカウンターのところにいる店員がいるのは魔道具の盗難防止の為なのかもしれない。
そんな事を思いながら俺はアカシックレコードで売り場からバックヤードまで魔道具屋にある魔道具の解析を開始した。
そしてアカシックレコードで解析を行ないながら、俺も売り場にある魔道具を見て回ることにした。
「へえーエアコンみたいな機能の魔道具か。俺には魔法があるからな。」
魔道具屋で売られている魔道具はどれも俺が魔法を使えば似ている効果で魔法を発動可能な物ばかりだ。
でも魔道具に使われている魔法を解析することで今までの俺の魔法の性能も上げられるようになるかもしれない。
「それにしても魔道具を作る方法か。確か図書館が王都にはあるらしいし、そこに行けば魔道具だけじゃなく生産に関する作り方の載った本がありそうだな。」
俺はこの夏休みの間に身体を鍛えるだけじゃなく、王都にある図書館で読める本を読んでおこうと思う。
流石に王都にある図書館だ。大きさもかなりの物だろうから、今回はアカシックレコードで本その物を解析して記憶してシミュレーションの方にも情報を送ることで一気に本の内容を記録していくことにした。
この方法だともう一度思考を使ってアカシックレコードで解析した本の内容を読み直さないといけないのが不便なところだけど。
でもそれはそれとして今は魔道具の確認をする方が重要だな。
俺は目の前に置かれているライターと同じように火を着ける魔道具の解析情報を確認しながら魔道具を手に取って確認する。
魔道具に使われている素材や魔法の内容やどのように加工したのかを予想したりして一つ一つ確認した。
一つの魔道具の確認をする時間は1分もない。それは思考を超加速で加速しているからだ。
魔道具屋に置かれている魔道具の数が数だから売り場にある魔道具すべてを解析して確認するだけでも1時間以上は時間がかかってしまった。
それでも売り場に置かれている魔道具はすべて確認したし、アカシックレコードで魔道具の解析も終わらせると、俺は魔道具屋で魔道具を購入することなく出ることにした。
空を見てみればまだまだ夕方にはなりそうにない。時間もまだ午後4時を過ぎているくらいだ。
焦らなくても初等魔法学園の門限までは充分に間に合う為、俺は焦らないでバス型魔道車の駅に向かう。
「あと7分くらい待たないと駄目みたいだし待つかな。」
俺は駅にある椅子に座ると俺はアカシックレコードで解析した情報を分析するのに使用している思考の半分をシミュレーションに回して、今日のアカシックレコードで解析した情報を基にしてシミュレーションを行なっていく。
武器、防具、薬品、魔道具と実物の解析をアカシックレコードで行なった。その情報を基にして逆算するようにどのようにしたら作れる技術になるのかをシミュレートしていった。
そうして時間を潰している間にバス型魔道車が駅にやって来た。
「やっと来た。」
俺はバス型魔道車に乗って初等魔法学園に帰ることにした。
バス型魔道車に揺られながら外の景色を見て過ごす。行きとは違う景色を楽しんでいれば待った感覚もなく目的地の駅にバス型魔道車は到着した。




