55話
俺は店員に案内されてバックヤードの方に向かうことになるのだが、どうもバックヤードと思っていたところは加工されていないモンスターの魔石が置かれているところだった。
「ここは加工されていない魔石が置かれているところです。我々店員が一緒じゃないと入れないんですよ。」
「そうなんですか。」
それから俺は置かれているモンスターから取り出されてから加工を一切されていない魔石を見物することになった。
店員からこれはどゆなモンスターから取れた魔石なのかを聞きながら魔石を眺めてフロア全体を回っていく。
モンスターの強さによって魔石の純度が高くなる。そのせいで売られている魔石で最も高価な魔石は今の俺だと手が出せないくらいの値段で売られていた。
それはそれとして俺は魔石の中でも一番値段が安い魔石を購入することにした。ちなみに魔石の持ち主はゴブリンだそうだ。
ゴブリンは無属性の魔石なようで汎用性が高くて数もそれなりにあり、魔石の数と値段の割にはそこそこ売れている人気の魔石らしい。
それと無属性の魔石よりも属性魔石の方が値段が数倍高くなっており、そのせいで属性魔石を購入することは諦めている。
それはそれとして魔石の中でもゴブリンの魔石は本当にこのフロアの売り場に置かれている中で一番安いから属性魔石の値段と比較には間違っている気がするけど。
「この魔石はお届けしますか?」
「いえ、持って帰ります。収納魔法があるので。」
俺はゴブリンの魔石を購入するとお金を支払って魔石を収納魔法の中に仕舞い込んだ。
もうこの魔石の売られている素材屋には用はないので出ることにした。
次に向かうのは食品を購入したいのでモンスター肉も売られているという肉屋に向かう。
でも肉屋に向かう道中に八百屋もあるそうなので八百屋で野菜と果物も買っておこう。
特に果物は間食もしやすい物を多めに買っておけば、果物を食べたい時にいつでも食べられるから是非とも買って置きたい。
ああ、それと調味料も売られているところを飲食店の店員に聞いているからそこも行かないとな。
俺は素材屋を出て真っ直ぐに肉屋を目指して進んでいると、進行方向の先に八百屋を発見した。
「いらっしゃい!何か買っていくかい?」
「野菜と果物を買おうと思ってるんだけど……旬の野菜とオススメの野菜を、それと果物は全種類を3つずつ。」
「そんなに買うのかい?それだけ買うなら結構するよ。」
「問題ないですよ。」
俺は八百屋の店主に所持金の一部を見せて納得して貰うと、店主にオススメの野菜や旬の野菜を選んで貰って、果物は全部の種類を3つずつ購入した。
八百屋で買い物を終えて次に向かったのは肉屋だ。八百屋から10分も経たずに到着する。
「いらっしゃい!何にするか決まってるかい!」
「ちょっと見てから考えます。」
「そうかい!それなら決まったら教えてくれよ!」
俺は肉屋ではそれぞれの部位ごとに売られているようで本当に牛だけでもかなりの数の部位が売られていた。
どの肉の部位がどんな味がするのか気になるところだけど、今日はそこまで買う必要はないだろう。
とりあえずは牛、豚、鶏の主要な部位とモンスター肉の中でも安めに売られているオーク肉とラビットの肉を購入しようと思う。
値段的にも今の財布の懐具合から考えても問題なく買える値段だ。
肉屋で購入した肉は収納魔法で収納空間の中に仕舞われると、次に調味料が売られている店に向かう。
「ここだな。」
「いらっしゃいませ!」
「ん〜どれがいいか。」
塩や胡椒から香辛料まで様々な種類の調味料が売られている店の棚を確認していく。
「醤油や味噌まであるんだ。」
醤油や味噌はこれまで村での生活では食べられなかったが、王都の学校であることは知っていたけど、それがここで買えるとは思わなかった。




