53話
「いらっしゃい!空いてる席に座って!」
飲食店は繁盛しているようでお昼の時間帯が少し過ぎているのにそこそこのお客さんで席が埋まっている。
埋まっていない席で落ち着いて食べられそうな席に座っていると、俺のところにコップを持った店員がやって来た。
「はい、これは水ね。これはメニューだから決まったら呼んでおくれ。」
「分かった。」
メニューと水の入ったコップを受け取った俺はとりあえずメニューを確認することにした。
メニューには肉料理の名前ばかりが載っている。しかもメニューの中にはモンスター肉を使った物まで載っていた。
色々とメニューを見ている中で気になる料理を発見した。それは多数の種類のモンスター肉を使った料理だ。けれど、使われているモンスター肉はその日に仕入れた肉を使うせいでどんなモンスターの肉を使うのかはその日次第らしい。
「これにするかな。すいませーん!」
俺はとりあえず注文する料理も決まったことだしと店員を呼んだ。
そうして呼んだ店員に料理を注文すると、俺はアカシックレコードで観測して解析している料理人の動きや料理に使われる食材の情報を確認することにした。
学校の食堂でも料理人の動きをアカシックレコードで解析することで俺も料理人の料理をする動きをシミュレーションして練習しているが、今回のこの飲食店の料理人の技術も覚えてみよう。
それに料理の練習に使う食材も午後の買い物の時にでも購入しておけば、シミュレーションではなく実際に料理をしてシミュレーションの特訓の成果も確かめられそうだ。
「ミックス焼肉定食だよ。熱いから気を付けて。」
アカシックレコードで情報収集をして待っている間にミックス焼肉定食が来たようだ。
アカシックレコードで解析した肉の情報を俺は気にせずにまずは一口食べる。
「うん、美味い。」
複数のモンスター肉を使って作られているからか、口に含んだ肉が別の種類のモンスター肉で違う肉同士の味が丁度良く合わさって美味しい。ご飯によく合う味だ。
肉、ご飯、汁物、また肉、ご飯、汁物と手を止めずに繰り返し食べてしまうくらいには美味しい。
そのまま手を止めることなく俺はミックス焼肉定食を食べ終わり、お勘定を支払って飲食店を後にした。
次に向かうのは予定通り毛皮や皮を扱っている素材屋に向かい、それから10分も経たずに目的地の素材屋に到着した。
今回の素材屋はそこそこ大きな素材屋だ。それでも鉱石や金属を売っていた素材屋と比べればかなり小さく感じるくらいの店だけど。
動物の毛皮や皮からモンスターの毛皮や皮まで売られている素材屋の素材をアカシックレコードで解析を開始する。
アカシックレコードで解析を行ないながら俺は自分の目と手で毛皮や皮を確認していくことにした。
「触り心地が良いな。」
シルクやモンスター素材を使って作られた布の生地とは違った触り心地の良さを感じながら色々な毛皮や皮の触り心地を確かめていく。
しっかりと処理がされているからかどの毛皮も触り心地が良いし、爬虫類系の動物やモンスターの皮もスベスベして触り心地が良い。
毛皮や皮の材質はアカシックレコードで解析を出来るからどの毛皮や皮が良いものなのかを理解しながら、毛皮や皮の元になった動物やモンスターの名前をしっかりと確認しておく。
売り場にある毛皮や皮の確認を終えるとカタログを確認し、そのカタログにあり素材屋のバックヤードにある素材はどれだけあるのかの確認も店員にした。
そうしてカタログに載っていてバックヤードにある毛皮や皮を店員に見せて貰って、幾つか毛皮や皮を実験に使うようとして購入していく。
購入した毛皮や皮は収納魔法へ収納して次に向かうのは魔石を売っている素材屋だ。




