52話
それからバックヤードに保管されていた布の生地や糸を見させて貰い、金額が高過ぎて手が出せない物以外は少量だけ布の生地と糸を購入した。
購入した物は収納魔法の収納空間に収納して布の生地を扱う素材屋を出た俺はいよいよモンスター素材が売られている素材屋に向かった。
モンスター素材と言っても多岐に渡るから多数の素材屋がある中で次に見に向かう素材屋は骨や牙や甲殻などを扱っている素材屋だ。
巨大なモンスターたちを解体して売られている素材屋は他の素材屋と比べてもかなり大きい。
「おぉ!あんなにデカいのも居るんだ。」
犬科のモンスターの頭蓋骨がドンッと素材屋の入り口に置かれており、そこに素材屋の看板が立てかけられていた。
4メートル弱くらいある大きさのモンスターの頭蓋骨を見て、将来は魔装機に乗ってこんな大きなモンスターと戦うことになるのかと思いながら素材屋に入る。
「これはすごいな。どんだけあるんだ?」
素材屋は倉庫みたいにモンスターの大きな牙や骨、甲殻や甲羅など様々なモンスターの骨系の素材が置かれていた。
持ち上げるのも一苦労するだろうことは一目瞭然で、とにかく大きな素材ばかりが置かれている店内を見て回ることにした。
もちろんアカシックレコードでの解析は行なっていく。売り場だけでなくバックヤードも含めてだ。
そうしてアカシックレコードで解析を行ないながらも俺は売り場を見て回って行く。
「こんなに太くて長いのに鋭いんだな。」
ドンッと置かれている爪を見てそんな感想が出てしまう。
この置かれている巨大な爪はモンスター図鑑で見たことのあるウルフ系のモンスターの爪だ。
アカシックレコードの解析だと魔装機の装甲も魔法的な強化がない場合には装甲が引き裂かれるくらいには鋭く鋭利で危険な物らしい。
値段を見れば目を見開くくらいには高くてこの爪を購入するだけでかなり所持金が減ってしまう。
他の素材もかなりの値段で手を出すのは難しい物ばかりだけど、その中でもモンスターは巨大だからそれでもサイズは大きい骨や甲殻の端材なんかをまとめて置いてある売り場に置かれている素材は値段が安い。
「これなら買えなくもないな。幾つか買おう。」
なるべく色々なモンスターの種類の素材が欲しいからと俺はアカシックレコードを駆使して購入する素材を決めていくことにした。
それからカタログで売られている物を眺めたりして過ごして、バックヤードも含めて素材屋に売られている素材は全て解析し終わった頃に1時間くらい時間を使ってしまっていた。
解析する素材の大きさもあるけどそれ以上にこの素材屋自体が大きくて広く置かれている素材の量もあったせいで時間がかかった。
アカシックレコードの解析も終わったことでもうこの素材屋には用はないので解体で出たのだろう端材を購入して素材屋をあとにすることにした。
端材と言っても本当に色々な種類のモンスターの素材が多くて選ぶのにも時間がかかったけど、これで骨や甲殻などを使ったモンスター素材で実験を色々と出来るだろう。
骨や爪や甲殻などを加工すれば武器や防具を作るのに使えるし、アクセサリーだって魔道具だって作ることが出来る。
購入した端材を収納魔法で仕舞うと次に向かうのはモンスターの毛皮が売られている素材屋だ。
「でもお腹空いたな。」
時間としてはお昼を少し過ぎたくらいだ。軽食として少し食べていたからまだ我慢出来るけどお腹も空いているし、ここは昼食を食べてから向かうことにした。
それに丁度良いことに近くに飲食店だろう良い匂いが出ている店もあるし、その店にも食事処と看板も出ている。
値段が心配だけど余程大金がかかるような店じゃないなら問題ない。
俺は良い匂いの店の扉を開いて中に入ることにした。




