50話
そうして見せて貰った素材をアカシックレコードで解析を行なうのだが、もう店のバックヤードに置かれている物を含めてアカシックレコードで一気に解析を行なうことにした。
アカシックレコードの解析を行ないながら俺の方でも素材を手に取って眺める。
「魔力を流しても良いですか?」
「すいません。それはやめてください。売り物ですから。」
「そうですか。」
それなら仕方がない。
素材の値段も今の俺の懐具合だとそこまで高くないし、この素材は幾つか購入しておこう。そうすれば好きに実験に使うことが出来るしな。
「それなら3束ください。それと……。」
俺はそれから薬品を作る為に必要な植物も合わせて数十種類の植物系素材を購入して植物素材が売られている素材屋をあとにする。
次に向かうのは鉱物や金属を扱う素材屋だ。ここでは実験用に使う金属や鉱石を購入する予定だ。
購入すると言っても値段が安い物を購入する。流石にミスリルなどの貴重な鉱石や金属、モンスター由来の金属や鉱石は高くて購入が可能だろうけど買う予定はない。
植物素材の素材屋から少し離れたところにある鉱物・金属の素材屋に到着した。
素材屋の外にはゴロゴロと石材が置かれているし、石材には値札も付いているから、この石材は売り物なのだろう。
この売られている石材もアカシックレコードで解析を行なっておく。
流石にこんなところに置かれてはいないだろうけど、石材の中には魔力を蓄える効果を持つ石材もあるから、ここに置かれている物も何かしらの効果を持つ石材かもしれない。
こんな無防備に置かれているからそんな希少性のあるような石材ではないだろうが。
「終わったし入るか。」
素材屋の外に置かれていた石材をアカシックレコードの解析が終わったことで俺は素材屋の中に入ることにした。
「いらっしゃい。」
店員がカウンターに座っているが眠そうでやる気は見られない。
植物素材が売られていた素材屋では俺以外にも数人の客がいたけど、ここは俺以外の規約は確認できないし、店員にやる気が見れないことから普段はこの時間帯は客はあまり居ないのかもしれない。
棚やテーブルに見本として置かれている多数の鉱物や金属があるからそれを見て周りながらアカシックレコードで素材屋のバックヤードを含めて解析を行なっておこう。
両手で抱えられるサイズの鉱石が売られているけど盗まれる心配はしていないのだろうか?
新聞紙を読んでこちらに意識を向けていない店員に対してそんな事を思うけど、ここに置かれている物で値打ち物の鉱石や金属がないからかもしれない。
流石に金や銀のような金属は置いていないし、宝石の原石とかも置かれていないから心配していないのかも。
「あ、これ……。」
魔力を込めることで淡い光を放つ光放石が置かれていた。光放石は図鑑で見たことがある物だが加工次第で光量は変わらないけど光の放ち方が変わるそうだ。
値段としても光放石はそこまで高くないから加工の練習をする為にも新しい魔法を作る為にも購入しておこう。
他にも目に付いた鉱石や金属を少量だけ購入することを決めて購入する為にバックヤードで保管されているだろう鉱石や金属は見られないのかを店員に聞いてみることにした。
「あぁ〜金はあるのか?」
「あるよ。ほら。」
お金を持っているかを聞かれた俺は収納魔法で保管しているお金を店員に見せた。
「確かにあるな。それにしても収納魔法をそんな小さいのに使うのかよ。それで何が見たいんだ?」
俺はとりあえず見られる物は全部見たいと伝えたらすごい面倒くさそうにバックヤードに店員は向かった。
それから俺は店員が持ってくる鉱石や金属に宝石の原石や水晶などを見させて貰った。
その中でもバックヤードに保管されていた中では値段が安い鉱石と金属に宝石の原石と水晶を購入することを決めた。




