43話
立ち入り禁止エリアでアカシックレコードが妨害または発覚されることがないことを確認した日から翌日、俺は王都にやって来ていた。
俺が通う第1初等魔法学園は王都の郊外の敷地に建てられている。だからこそ王都の中心街まで向かうだけでかなりの時間を費やして歩かないといけないくらいに遠い場所にある。
王都民は遠い場所に向かう際には駅魔道車に乗って移動するそうだから、俺も今日は王都の中心街に向かう際に駅魔道車に乗って向かおうと思う。
「ここだな。時間はどうだろ?10分後……しかもさっき出発したみたいだ。はぁ、待たないといけないか。」
事前にもっと情報を集めておけば待たなくてもよかったけれど仕方ない、と諦めて空いた時間を使ってアカシックレコードの確認をしておくことにした。
そうして時間を使って待っていると駅には段々と人が増え始めてくる。みんな駅魔道車に乗って王都の中心街に向かう人たちなのだろう。
バス型の魔道車がやって来るのが見える。あれが駅魔道車なのだろう。村から初等魔法学園にやってきた時に乗った魔道車と似たような魔道車だ。
最初に並んでいたこともあって魔道車に乗り込んだ俺は空いている席に座って駅魔道車が出発するのを待つ。
駅魔道車に並んでいた人たちが乗り込むと駅魔道車は出発する。
駅魔道車専用の道を通って移動する駅魔道車はそこそこの速さのスピードで走って移動して20分後。駅魔道車は王都の中心街に到着した。
この中心街が駅魔道車の終着駅なこともあって多くの人が駅魔道車から降りていく。
駅魔道車の代金を支払ってから俺も駅魔道車を降りて少し人が少ない位置に移動する。
駅から見ただけでも本当に多くの人で賑わっており、そこら中から人の声が聞こえてくる。
そしてアカシックレコードから多数の思考に送られてくる情報が多く、事前に通常の時よりも多くの思考をアカシックレコードから送られてくる情報処理に回しておいてよかった。
アカシックレコードから送られる情報の情報酔いが起きないのを確認してから、俺はとりあえずぶらりと適当に歩き回って王都の中心街を見て回ることにした。
「本当に人が多いな。」
初等魔法学園の周囲も人がそれなりに居たけどそれでも村よりも人が多かった。それが中心街だと郊外よりも多くの人たちで賑わっている。
「武器屋なんてあるんだ。何を売ってるんだ?」
気になったので武器屋に入ることにした。それにしても何を売ってるんだろうか?気になるところだ。
武器屋に入ると「いらっしゃいませ!」と店員に声をかけられる。
「お客様、本日はどのようなご用件でしょうか?」
「ちょっと気になって。どんな店なのかを見に来ただけです。見学しても大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。物品の破損があった場合は弁償して貰いますのでお気を付けて。」
「分かりました。」
見ても良いそうなので見て回ることにした俺は適当に視界に入った物を確認していく。
剣や槍や斧や弓などと人が使える物が置かれている。しかも魔法陣が付与されている武器もあった。付与されている物は武器に属性を付与したり、威力や切れ味を上昇させているとアカシックレコードから情報が送られてくる。
そうしてアカシックレコードから送られてきた情報で俺でも武器に魔法陣を付与して魔法武器?のような物を作れるようになったかもしれない。
シミュレーションで試して行けば武器に魔法陣を付与することは出来るようにはなるだろう。
「ん?なんだろ。」
カタログが置かれている場所があったので俺はカタログを読むことにした。
「なるほどそりゃあ置けないからな。」
カタログに載っていたのは魔装機が使う為の武器の一覧だった。ここは武器屋だから人用以外の魔装機用の武器も売られているのだろう。




