40話
第1初等魔法学園に入学してから1週間が経った。毎日授業があるが体育以外の授業は暇で仕方がないって感じだ。
そんな中でようやく俺が独自に改良した魔法の数々の登録が終わった。かなりの数の魔法だったから登録が終わるまで時間がかかったそうだ。
登録した魔法の魔法陣を購入されることになった結果、魔法陣を購入した人が払ったお金の8割が俺に入ることになる。残りの2割は国に、税の代わりらしい。
その事を俺はあれから昼食を一緒に食べているライスとマリンの2人に伝えると。
「それじゃあお金を払うから教えてくれ。」
「私も教えて欲しいな!」
なんて事になり、放課後にクラスメイトたちの何人かも参加して魔法を教える事になった。
流石に放課後の今日だけなら俺も教えるのに時間を使っても良いだろう。それにどれくらいで覚えられるのかも気になるところだ。
「ディンから魔法を教えて貰う人たちは実習場に移動しよう。」
そう言ったのは教室の教卓の前に立っているライスだった。
ライスの声を聞いたクラスメイトたちは動きを止めてそれぞれどんな魔法を教えてくれるんだ?と聞いてくる。
「体育の時に終わった使ってる魔法だよ。これから教えるのは。」
俺は質問してきたクラスメイトたちに答えた。
すると、それを聞いてクラスメイトたちは騒めき立つ。乾燥の魔法と浄化の魔法の2つは教えて欲しいと言われている魔法だったからだろう。
俺から魔法を教えて貰う為に、ライスを先頭にして移動するクラスメイトたち。
まず最初に向かったのは教職員たちが集まる職員室だ。なぜ職員室なのかと言えばそこで実習場を使う許可を得る為にである。
担任のシドラ先生から許可は簡単に降りた。これから教える魔法が危険な魔法ではないからだろう。
そうして許可が降りたことで問題なく実習場を使うことが出来ることから実習場に移動した。
今回は運動をする訳じゃないから体操着に着替えるなんてことはせずに制服のままで実習場に入る。
実習場にはもう先輩だろう生徒たちや同級生の生徒たちが複数人が魔法の練習や身体を動かしている姿があった。
「ディン、それじゃあ教えてくれ。」
「分かった。」
俺はクラスメイトたちの前に立つと、これからクラスメイトたちに教える魔法の説明から行なっていくことになる。
そうして説明を終えてから今回の教える魔法の魔法陣を人サイズまで大きく展開した。
これで細部までしっかりと魔法陣を視認して覚えることで、自分でも魔法陣を展開して俺が展開した魔法と同じ効果の魔法を使えるようになるだろう。
「ここまで複雑なんだな。細部までぎっしりと魔法文字と魔法数字で埋め尽くされている。」
「少量の魔力でも使えるようにするにはこれくらい魔法陣の構築に書き込まないといけないんだよ。」
「なるほどな。」
ライスは魔法陣を埋め尽くしている魔法文字と魔法数字の数々に圧倒されているようだ。
「すごいよ!よくあんなサイズの魔法陣に出来るね!」
「あ、そこに気付いたんだ。魔力の制御は基本だから。片手サイズまで小さくするのも大変なんだ。」
マリンが魔法陣を見て気付いたのは普段俺が体育の授業が終わった後にクラスメイトたちに魔法を使っていた時に使っていた魔法陣の大きさだった。
今の人と同じサイズの魔法陣を見たからこそ片手サイズまで小さくした魔法陣の展開の難しさに気が付いたのだろう。
そんなライスとマリンの2人の感想が聞こえて他のクラスメイトたちも俺が如何に難しい魔法を使っていたのかを理解したようだ。
「まずは見本の魔法陣を見て自分で魔法陣を展開してくれ。俺はその間に紙に魔法陣を写すから。」
「分かったぞ、ディン。それじゃあみんな始めよう!」
「「「おう!!」」」
そうしてクラスメイトたちが俺が見本に展開した魔法陣を見本にして各々魔法陣を展開する練習を始めるのだった。




