36話
「全員、自己紹介は終わったな。それでは授業の時間割りを配るから後ろの席の生徒に渡すように。」
1番前の席に座っている生徒たちがその後ろの席の生徒に配られた授業の時間割りの書かれた紙を渡していく。
俺も後ろの席に座っている生徒に授業の時間割りが書かれた紙を渡してから手元にある時間割りを確認した。
言語学、数学、魔法学、体育、歴史、魔法実習の6つの授業があって、1日6時限目までが6つの授業のどれかが一時限目ずつ入っており、前世の時みたいに月火水木金が学校のある日で、残りの土日は休み、みたいな日程になっている。
両親の初等魔法学園の教科書を読んで学んだ限りだと授業はこんな感じだ。
言語学ではこの国の文字の読み書きと魔法文字と魔法数字を学ぶことになり、数学は計算を学び、魔法学は魔法陣の構成や魔道具に関することを学ぶ授業で、体育は身体を動かしたり体力作り、歴史はこの国の歴史や世界史を学ぶことになって、魔法実習は魔法を実際に使う授業なのだろう。
そして俺の予想通りにこの後に担任のシドラ先生からどんな事を授業で行なうのかの説明がされたのと同時に授業で使うことになる教科書を渡されていく。
「教科書も行き渡ったね。それじゃあ説明を続けていくよ。このクラス1組は優秀な生徒だけが集められている。だからこそ授業の内容も他のクラスよりも早く進む。前期試験が始まる前にはもう前期試験の試験内容までの授業は終わるだろう。そうなると自習と言うことになるが、周りのクラスは授業を行なっているので自習の時に何をするのかを提出することになるから覚えておくように。分かったら返事をするように。」
「「「「「はい!」」」」」
俺も返事をしながらこの授業内容はありがたく感じた。
もう既に俺は教科書の内容は初等魔法学園と中等魔法学園の分は覚えている。
そうなると受ける授業の内容はもう聞くだけで十分だし、ただ授業内容を聞きながら書き写している時でも暇になるだろうと思う。
そんな授業をずっと受けることになるよりも、授業で学ぶ内容を早く進めて自習で自由に時間を過ごせる方が嬉しいものだ。
「それでは時間も来たので一時限目の授業を開始する。今日の一時限目は言語学だ。言語学の教科書と筆記用具、ノートを出して授業を受ける準備をするように。」
「「「はい!」」」
たくさん渡された教科書とノートの中から言語学の教科書と言語学で使用するノート以外を収納魔法の中に収納して筆記用具を代わりに収納空間から取り出した。
一時限目の授業である言語学から始まった授業は進んで行き、二時限目に魔法学の授業が行なわれ、三時限目の授業である魔法実習の授業の時間になった。
「全員、席に座っているな。それでは三時限目は魔法実習だ。魔法実習では教室ではなく実習場で行なうことになる。これから実習場に向かうから付いてくるようにな。」
シドラ先生が教卓の前から移動して教室を出ようとするのに合わせて俺も含めた生徒たちも移動を開始した。
そうして移動した先にあったのは体力テストや魔法試験の時に使われていた試験解除あるが実習場だったようだ。
「ここで魔法実習の授業が行なわれる。今後は魔法実習の授業の時はここに集まるようにな。ああ、それとだ。体育でもこの実習場を使うので体育の時もここに集まるように。分かったか?」
「「「「「はい!!」」」」」
毎回教室から移動して実習場に向かうのではなく最初から実習場に向かうと言うことか。まるで移動教室みたいな感じだな。
「それではまずは初歩の魔法から始める。二時限目で受けた魔法学で教えた火種の魔法を発動する。それ以外の魔法は使うなよ。始めてくれ。」
周りのクラスメイトたちも魔法陣を展開して初歩の魔法である火種を発動しているのに合わせて俺も片手間に展開した魔法陣を媒介にして火種を生み出した。




