34話
色々と確かめている間にも時間は過ぎる。そうして過ぎた時間を確認しようとした時にアナウンスが聞こえてきた。
「昨日の試験の結果が発表されました。校舎入り口付近に結果が貼り出されています。生徒たちは貼り出された結果の書かれた教室に午前8時30分までには向かいましょう。」
アナウンスで聞こえてきた内容を理解した俺はすぐにでも移動して校舎入り口付近にあるという試験結果を確認しようと移動を開始した。
校舎前にはそこそこの数の生徒たちが試験結果が貼り出されている壁紙を確認しているのが見える。
俺もそれに混ざって俺の試験番号である76番を探して行くことにしたのだがすぐに発見することが出来た。
「1組。よしやったぞ。」
1番端に貼られていた紙に書かれた組み分け発表の1番上の位置に76番と書かれているのを確認した。見た限りだと俺が試験の結果で一位だったのだと思う。
俺は自分のクラスが1組だと分かったので校舎に入って自分のクラスの1組に向かうことにした。
「ここだよな。」
教室の扉に札で1組と書かれているのを確認した俺は1組の教室の扉を開いて中に入った。
教室にはまだ誰も居ない。俺が来るのが早過ぎたのだろうか、と思うが30分近くは待たないといけないくらいだ。そこまで早いとは思えない。
とりあえずどの席に座ればいいのかの確認をする為に教室を見回すと黒板に書かれている席順を発見した。
「なるほど試験の順位で席順が変わるんだ。なら俺の席はここだな。」
俺は自分の席である1番右前の席に座って時間が来るのを待つことにした。
そうして待っている間に続々と教室に1組に組み分けされたのだろう生徒たちが入ってくる。
どの生徒の子供たちも魔力量が69番と同じくらいに3000〜4000くらいの間だとアカシックレコードで知り得た情報だ。
流石に俺のような規格外の魔力量を持った生徒の姿は見受けられないことを考えるに転生者はこの初等魔法学園だと俺だけなのではないだろうか。
まあ俺のように魔力を育てずに転生特典であるチートだけなんて転生者もいるかもしれないが。
今も送られてくるアカシックレコードで知り得た情報を考えるにやっぱり転生者は居ないだろうが、それにしても貴族と思わられる生徒の数が多い。
全体的に今のところ1組の半分以上が貴族と思われる雰囲気をしている生徒たちばかりだ。
それに貴族じゃなくても平民でもお金持ちの富裕層なのだろうと思う育ちの良さを感じる生徒も多い。
今さっき慌てて入ってきた69番と俺を含めて平民で村や町で暮らしていたような子供の生徒は片手で数えられるくらいしか見受けられない。
そう考えるにやっぱり教育の問題も多いのだと思う。まあそれ以上にやっぱり魔力量の問題の方が多いそうだが。
だからこそ魔力量が多くて魔法が少しは使えるからとこの1組のクラスに組み分けされた平民も混ざっているのではないかと思われる。
その中で俺は別格の魔力量を持って魔法自体も複合魔法を発動して見せたからこその1組の1番なのだろう。
この学校はしっかりとそこら辺の順位は貴族だからとか富裕層だからと忖度したりはしないのだろうな。この席順を考えるに。
そんな事を考えていると69番が俺の席の前にやって来ていた。
「やっとこっちを見たな!」
「ぁあ、うん。69番か、それで俺に何かよう?」
何かしらの用事でもあるのかと69番に聞いてみた。
「69番じゃねぇ!俺の名前はマサランって言うんだ!って、そうじゃねぇ!お前が試験で1番だったんだろ?だから宣戦布告だ!俺がお前よりも誰よりも1番になってやるってな!お前らもだ!俺がこのクラスで1番の魔法使いって見せ付けてやるからな!!」
堂々とした宣言をする69番のマサランだったが、このクラスでは「無理だろう」や「平民が何か言ってる」などと嘲笑めいた笑い声でマサランを笑っている生徒が多数いた。




