31話
的にサンダーボールが命中して的を雷撃が迸る様子を見て後ろから子供たちの歓声の声が聞こえてきた。
「これはサンダーボール……まさかその歳で複合魔法を使えるとは驚きだ!その魔法を誰かに習ったのか!」
「両親が残してた教科書を読んで独学で取得しました。」
「独学で……魔力量も多く、独学で複合魔法まで使えるとは……まさしく天才だな。君なら確実に1組になるだろう。戻ってよろしい。」
俺は試験官の元から去って子供たちがいる場所に戻ることにした。
そこには俺を見てすごいすごいと歓声を上げている子供たちの中に69番が俺のことを睨み付ける目で見ていることに気が付いた。
69番の放ったファイアーボールよりも威力も高く複合魔法で難易度も高い魔法のサンダーボールを放ったからだろう。睨み付けて悔しそうにしているのは。
「……お、お前がすごいのは……認める…………だけど!俺はお前よりもすごい魔法使いになってやるからな!俺は!魔装機乗りになる男だ!」
「お、おう。そうなんだ。頑張ってくれよ?」
涙目になって声を荒げながら言う69番に困惑しながらもそう言うと睨み付けて何も言わずに俺を見ずに真っ直ぐに試験官の方を69番は向いていた。
俺としては69番は俺のことをライバルだと思っているぽいが、俺は別に69番をライバルとしては見ていない。
と言うか俺のライバルになれる同学年の子供がいるとしたら俺と同じように転生している5人の転生者たちだけだろう。
他に俺よりも上の者が居るとしても俺よりも歳上の人たちだけだろうし、歳上と言っても余程の上澄みに居るような人間だけだ。
とにかく俺としては69番は眼中にない相手でしかないが、69番の魔力量や魔法を使えることから1組に組分けされる可能性が高い。
同じクラスになった際にどうなるのか、俺の勉学の邪魔にさえならなければどうでも良いかな、やっぱり。
初等魔法学園で学べることはほとんどないし、初等魔法学園には図書館があるそうだから図書館でまだ読んだことがない本を読みたいところだ。
そうして俺が考え事をしている間に80番までの子供たちの魔法試験は終了した。
「これでクラス分けを決める試験は終了した。明日の朝にはどのクラスになるのかを伝えることになる。そして、明日のクラス分けに寄っては寮の部屋も変わることだろう。今日は昨日と同じ部屋で寝泊まりするように。それと試験が終わったからと言っても学園の敷地から出ないように。それでは解散だ。寮に戻りなさい。」
試験官が試験の終了を告げたことでこれで試験が終わったと身体から少し力が抜けたのを感じながら俺は寮に戻ることにした。
俺よりも先に早足で移動する69番の背中が見えるが、69番はなにか用事でもあるのだろうか、あんなに早足で移動して。
そんな疑問が頭の中にあるが、そんなことよりも俺はやることがある。それはシミュレーションを利用することだ。
シミュレーションを行なっている思考の半分を使って俺自身の正確な魔力量の測定とアカシックレコードの改良を行うこと。
特に観測分析情報収集魔法のアカシックレコードの改良は早いうちに行なって行かないといけない。
観測分析情報収集魔法アカシックレコードで改良するのは人にも魔法や魔道具にも見破れない隠蔽能力だ。
隠蔽能力さえあればどんなモノでも知られずにアカシックレコードで情報収集が出来るようになる。
特に今回みたいな魔法を使っているとバレるのは避けたい事態や知られてはいけない場所にあるモノの情報を知る為には。
今の段階でもアカシックレコードで知れる距離はそこそこ広く、この広さなら初等魔法学園にある立ち入り禁止の場所くらいなら立ち入らなくてもアカシックレコードで立ち入り禁止の内部の情報を知ることは可能だ。
問題は立ち入り禁止の場所に情報を抜き取られない仕組みや抜き取ろうとしていることを警報する仕組みがある可能性が高いことだろう。
アカシックレコードなら情報を手に入れることは問題ないと思うが、警報や誰が魔法で情報を抜き取ろうとしているかの逆探知をされる可能性は高い。




