25話
「試験会場の校舎に案内するよ!みんな集まってねー!」
そんな声がスピーカーと同じ原理だろう魔道具から流れ出したのを聞いた俺は寮の玄関に向かった。
俺も動き出しは早い方だっただろうが寮の玄関先ではもう既にかなりの子供たちが集まっていた。
寮の玄関の前ではこの寮の管理人のシバーと名前は知らないが俺よりも年上だろう男子が寮の玄関に集まった子供たちを見ている。
「集まって来ているね。それじゃあこれから試験会場の校舎に向かうからこの子に着いて行ってね。あ、この子は君たちの先輩に当たる子だよ。」
「俺はゴンザだ。これから案内するから俺の後に着いて来い。それと試験番号の書かれた紙を持って行くのを忘れるなよ。それがないと試験を受けられないからな。」
俺は収納魔法の中に試験番号の書かれた紙を持っているから問題はないな。
案内役の学校の先輩であるゴンザが歩き出したのに合わせて俺も含めた子供たちは試験が行なわれる校舎に移動した。
校舎の中に入れば土足でそのまま進んでも良いらしい。そのままゴンザの後を着いていけば教室が隣接した廊下の前でゴンザは止まった。
「試験番号が教室の扉に紙で貼ってあるから、その試験番号の書かれた教室に入るように。教室に入れば机がある。その机の上に試験番号と同じ紙があるから、そこで試験を受けるようにな。」
それだけ言うとゴンザは校舎を出て寮に戻って行った。たぶんまた同じように寮の玄関先に集まった子供たちを案内するのだろう。
俺は自分の試験番号の書かれた紙を取り出して番号を確認しながら教室の扉に貼られている紙を確認していく。
「41〜60番か。それなら番号が近いから次の教室かな?」
俺は次の教室の扉を確認した。そこに貼られている紙には61〜80番と書かれている紙が貼られていた。
「ここだね。」
教室に入った俺は自分の試験番号と机に貼られている紙に書かれている受験番号とを確認しながら移動して見つけた席に座って試験が始まるまで待つことにした。
でもただ待っているだけでは暇だからと机の上に置かれている試験に使う為の筆記用具の確認でもしておく。
流石は魔法学園だと思った。試験に使う用の筆記用具ですらも魔道具だったからだ。
筆記用具の魔道具の説明書まである。しっかりと読んで使い方を覚えてから試験を行なうようにと言うことだろう。
アカシックレコードを使えばすぐにこの筆記用具の魔道具の詳細な情報を得られることだけど、もう試験の為にアカシックレコードは解除している。
しっかりと筆記用具の魔道具の説明書を読み込んで実際に使えるかどうかを確かめながら過ごしていると、だんだんとこの教室に子供たちが集まって来ていた。
俺の席からでは教室全体を見れる訳ではないが、魔力感知で感じ取った魔力で既にこの教室に俺も入れて19人もの子供たちが集まっているのを感じられる。
あと1人が集まれば教室は埋まるな。と考えているとだんだんと試験の始まる時間が近付いているのに最後の1人がやって来ないまま試験官だろう大人が教室に2人入ってきた。
「まだ集まっていない様だな。だが、試験時間がもうそろそろだから説明するぞ。」
そう言った試験官はこれから行なわれる試験に付いての説明を始めた。
まず最初に行なわれるのは筆記試験が行なわれる。筆記試験では文字の読み書き、算数、歴史、魔法学の4つの試験が行なわれる。
それぞれの試験の時間は50分。試験が終われば10分の休憩があるそうだ。
午前中で筆記試験は終わり、昼食は寮で食べてから、午後には体力テスト、魔力量測定、魔法試験が行なわれる。
午後2時になったら寮の玄関先に集合して案内役の生徒か教師が試験会場まで案内してくれるらしい。
試験に付いての説明を終えようとした段階で試験会場の教室の扉がガラガラと大きな音を上げて開いた。




