14話
小石を含めた花壇の土を作るのに邪魔になる物を一ヶ所に集めたら別の場所に移していく。
これで花壇の土の出来上がり、次は花壇とそれ以外を区切る為に煉瓦をと言いたいところだが煉瓦はない。
「そこは土を固めればいいよね。」
花壇の予定地から離れた場所にある地面の土を利用する。
物を整形する魔法と土を固める魔法、それと水を通さない魔法、物体を固定する魔法と色々な魔法を使って煉瓦の代わりの長方形の土塊を作り上げる。
「うん。強度も問題なさそうだね、これなら。」
土塊同士をぶつけるとカーンと高い音が鳴るくらいには土塊は固いのが分かった。
それから周囲の地面の土を利用して土塊を作り上げてから、最後に土塊が雨に濡れて崩れたりしないかのチェックに魔法で水を掛けていくが、土塊は強度が落ちることも形が崩れる様な問題もなかった。
「これを使って花壇を作って行くぞ!」
俺は魔法を使ってたくさんある煉瓦代わりの土塊を浮き上がらせて持ち上げると、花壇予定地へと土塊を全て運んで行った。
土塊を運び終えると次は花壇と敷地を分ける様に煉瓦の様に土塊を並べて区切りを作っていく。
「ふぅ、ここまではいいな。あとは土の状態を確認してから花畑からあの蜜の花を植え替えしないと。」
アカシックレコードで土の状態を調べ上げていく。
土の状態は生えていた草花がなくなった影響もある様で変わっているが、あの蜜の花を植え替えしても概ね問題はないと思われる。
土の状態を確かめ終えた俺は花畑へと向かって移動する。
風に乗って花の香りがする花畑の場所まで到着すると、俺はアカシックレコードで蜜の花の位置を正確に把握していった。
とりあえずあの花壇で育てられる数は間隔を広めに取って20本くらいは植えられるだろう。
アカシックレコードで見つけている花畑の蜜の花の数も20本以上はあるので取って行っても問題はないと思う。
なるべく傷を付けない様にする為に根っこに土が付いている状態で魔法を使って採取していく。
素早く丁寧に20本の蜜の花を集めた俺はすぐに蜜の花を魔法で浮遊させたまま花壇まで移動した。
早く植え替えしないと駄目になるとアカシックレコードで逐一変化している蜜の花の情報を見ながら焦りを感じる。
それでも花壇までに到着するまでに致命的なダメージを蜜の花は受けることはなかった。
ここからは蜜の花の植え替えだ。
アカシックレコードから送られてくる情報を常に把握しながら、俺は花壇の柔らかな地面に1本ずつ蜜の花を植え替えしていった。
全ての蜜の花を植え替え終えた俺は魔法で水やりを行なってからアカシックレコードで花壇の状態を逐一確認していく。
「ん〜、まあこれで大丈夫かな?」
アカシックレコードで確認し終わったあとに少しでも良くなる様にと植物を回復させる魔法を使ってからもう一度アカシックレコードで花壇の状態を確認した。
蜜の花の状態は植物用の回復魔法を使ったお陰もあってどうやらあとは花壇の土に定着することが出来れば問題はないだろう。
「これでよし!あとは蜜の花の生態を調べて数を増やして行かないとな。」
そうすれば蜜の花から花の蜜をたくさん集めて甘味こおやつをたくさん食べられる生活をしたいものだ。
その為にも1年掛けて十分にアカシックレコードを使った情報収集でたくさんの情報を集めていかないとな。
「お母さんに聞きにいくこともあるし家に一旦帰ろう。」
俺は家に帰ってすぐに魔力感知で感じ取った母親の元に向かった。
母親にあったらすぐに食用に使える植物が集まったことを伝えて、実際の食用植物を見せて使うかどうかを聞いた。
「あぁ、それね。食べられるけど美味しくないわよ?」
「そうなの?じゃあ使わないな、堆肥に使うね。」
どうやら美味しくなかった様なので堆肥に雑草と一緒に使うことにした。




