12話
魔素感知に使用していた思考を2つ追加することで観測分析情報収集魔法アカシックレコードから送られてくる情報処理が間に合った。
頭がクラクラとすることがなくなったお陰でゆっくりと俺自身もなんでこんな事になつたのかを考えられる様になった。
「んー、範囲が広すぎたのかねぇ。」
アカシックレコードの範囲はせいぜい2メートルくらいしかない。それでもここまで情報処理が思考16個分使わないといけないとは思わなかった。
「ん?あーそう言うことか!」
シミュレーションで何故こうも情報処理が上手く出来ていないのかと言うのが分かる分析結果が出た。
観測分析情報収集魔法アカシックレコードの分析能力で同一の物を複数の分析解析鑑定を掛けていたことで同一の情報を1つにまとめずに全て思考に情報を送ったからこそあんな事態になったそうだ。
そこのところを改良して同一の物から知れた同一の情報はまとめる事にしよう。そうすれば情報量を圧縮できるはずだ。
すぐにシミュレーションを複数まとめて観測分析情報収集魔法アカシックレコードの改良を開始した。
それと共にアカシックレコードで今も集まっている情報を整理してシミュレーションの中に情報を追加していくのも忘れない。
「はぁーー、これでとりあえずなんとかなった、よな。」
俺の体もアカシックレコードで調査をしており、アカシックレコードで知れた情報を確認してみれば、どうもアカシックレコードを発動してから脳をかなり酷使しているのが伺える。
今は思考を追加したお陰で脳の情報処理の使用率が効率化している様だ。
「お、この花。蜜があるんだ。」
体の情報を確認しながらも他の情報を確認していると、どうやら俺の近くに咲いている花には多くの蜜が溜まっているのが分かった。
複数の同じ花が同じ様に蜜を貯めているのでそう言う蜜を貯める花なのだろう。
毎日毎日頭を酷使しているせいで甘味は好物だ。
俺は咲いている花を取って蜜をチューチューと吸ってみた。
「甘っ!」
砂糖は効果だから果物が甘味の中でも上位に来るくらいに甘い食べ物だったが、この花の蜜の糖度はそこそこある。
でも物足りない。
「もっと欲しいけど数がそこまでないからな。」
花畑の中でも蜜を多く貯めているこの花の数は10を超えるか超えないかくらいだ。
正確な数を調べる為にアカシックレコードの範囲を広げるかすれば、花の数も分かるがそれをすれば本末転倒だろう。せっかく改良中なのに。
ついでに花の花弁も毒成分がなくて食べられそうなので食べてみたが苦味が少しあって美味しくはなかった。
「この花を増やせば蜜が飲み放題だよな。増やしてみるか?」
家の近くに花壇でも作ってそこで花を増やすのはありかもしれない。
我が家は農家だ。
父親は農業に使う魔法を覚える為に農業に使える魔法の書かれた本もあった。
その中に品種改良に関する魔法の本だってあったが、かなり魔力を使う必要があって今の俺では魔法を発動するのは無理だ。
でも今後は魔力量を増やしているから、あと1年もせずに魔力量自体は品種改良の魔法を使えるくらいには増えると思う。今の魔力量が増える調子なら。
いずれはこの花を品種改良して蜜をより多く取れる様にしたい。
でもその前に花の数を花壇を作って増やしていくところから始めてみようと思った。
とりあえず今の俺が使える思考は本体の俺の思考だけ。
本体の思考だけを使って目的の花を植える為の花壇を作ってから花を植え替えて行こうと決めた俺は家に向かって移動することにした。
移動しながらも俺がシミュレーション内で使えた花を育てるのに使える魔法はどれくらいあるのかを考えながら家に向かう。
「あ、聞いておいた方がいいよな。」
花壇を作っても良いかを両親のどちらかには聞いておいた方がいい。無断で作らない方がいいもんな。




