表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星の旅人  作者: ホトトトギス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/5

迷宮へ

 学校に入学してから早数か月

 夏季休暇を生徒たちが視界に捉え始めたころ

  

 天は王子と獣人の娘と共にいた。

 共にいた というよりも最近はこの組み合わせがほとんどなわけだが。


 獣人の娘の名はリン、白狼の獣人 

 獣人族は獣化できるのだが

 白狼の美しい毛並みに魅せられた者たちにより

 奴隷ならまだまし、慰みものとしても扱われた過去がある。

 それは獣人族からの扱いも同じだったと言われている。

 今の時代となっては

 そういったことはなくなった。

 とはいえ

 白狼の獣人が圧倒的に少ないのも事実

 好奇の目にさらされるのだ。

 

 そしてリン自身も気弱と言える。

 その中で、ある種の生存戦略とでもいうのだろうか。

 天の持つ3年生とのコネクションと天自身が受ける好奇、

 王子が持つコネクションと受ける好奇

 リン自身は無意識だが利用した。

 3年アルディア3徒の一人、ツォルガ・バンドの紹介をしてくれと言うお願い事をもって。

 リン自身前述したとおり、

 これを無意識で行った行為であり、

 リン自身が別でもっていた強くなりたいという思いと合致した結果ともいえた。

「夏季休暇は先輩方と迷宮へ出向くらしいじゃないか。死ぬなよ?」

「死ぬ気はさらさらねぇよ。そういう王子だってどっか視察に行くんだろ?いやだぜ?迷宮から帰ってきた足でバルラム・アルディアの葬儀参列とか。」

「ソラ君って王子様に何ともない顔でとんでもないこと言うよね。それに慣れちゃってる自分も怖いけど。」

 天たちは各々の夏季休暇の予定の話しをしていた。


 天は先輩方に誘われて

 迷宮に潜ることになった。

 メンバーは金曜日のメンバーと別で数名

 天が入学する前から寝られていた計画であったが

 天の入学と

 休日にともに狩りに出かけたりした結果

 戦力として認められ誘われたため

 天はこれを承諾した。

「リンは実家帰るんだっけ?」

「うん。そのつもり。同じ出身地の人たちと帰るよ。」

「マークさんとかと同じだっけか?あの人強いからそこら辺のモンスターでても問題なさそうだな。」

「話したことはないんだけどね?」

「あの人、ひょうきんな人で話しやすいよ?組手やってぼこぼこにされたけど。」

 

 マーク、2年の獣人

 レベルは天より高く、迷宮攻略の打診を受けたが

 マークはこれを拒否した。

 とはいえ仲は良好であり、

 初めて迷宮に潜る天にいろいろ教えてくれている。

「ソラ、今レベルいくつだ?」

「今?この前40行って、、、最近ようやくステータスが上限に行き始めた感じ。」


高原 天 

人族・来訪者

 レベル:40

 攻撃:387

 防御:197

 速度:400+

 精神:315

 魔力:398

スキル:王を定めし12の騎士(エクスカリバー)

 アビ:隠密、加速


 加速:純粋に速度が上がる。

 多くの人間が子のアビを獲得し、

 その後、自分の戦闘、仕事、生活などの他の要因によって変化していく。

 また、天はヒイラギ流という剣術を

 ヒイラギ・セナという3年の女性から教えてもらっている最中である。


 ヒイラギ・セナ

 アズマという国の出身でアルディア王国とは友好関係にある国

 ヒイラギ流を受け継ぐ銘家


「他の迷宮攻略メンバーもみんな40レベルは超えているんですよね?」

「純粋な攻略メンバーは僕が最低だね。別の理由で参加する人でも30レベルは超えてるし。」

「そこら辺の冒険者なんか目じゃないメンバー、、普通、、30って高いですよね?王子様。」

「高い。レベルはとりあえず99なわけで、そこから考えれば低いのだろうが、、、実際は大概の場合なら純粋な戦力として見られる。」

「頑張ってね?」

「ボチボチで済むならありがたいんだけど、、、、そうはいかなそうだし、、」

「それはいいのだが、、テストがあることは忘れていないだろうな?」

「あ~~~、、、、どうにかなんじゃね?」

「頑張ります。」


、、、、


 などと言う会話から時間は進み

 気が付けば夏季休暇になっていた。

 この頃になると天も

 迷宮への準備をするため、 

 あちこちへと足を運び、食料やらなんやらの調達を行っていた。

「保存食も買った、、と。飯は他の参加者に担当者がいるって言ってたけど、、そっち方面に能力伸ばす人がいることに驚きだし、、そもそもそういうタイプが冒険者のジョブみたいなものとして認可されてるのもおもろいな。」

 そんなジョブがあるにもかかわらず、

 なぜ保存食を調達したのか?

 理由は至ってシンプル、その人が迷宮内で死んだときの保険である。

「あとは、、、大丈夫かな?砥石的なものは関係ないし、、1,2個くらいは忍ばせておくか。ステータス更新の紙は準備してあるし、、、学校には迷宮攻略の用紙は提出しているし、、、問題無し。」


 同じとき

 学校側、、もっと言うのであれば天たちの担任であるウォナも

 重要な局面にいた。

「、、、私にも来ましたか。」

「ウォナ教諭への魔宮殿(パンデモニウム)同行依頼、、今回は20階層までのようだが、、その資料に書いてある通りだ。今回は相当の人数を参加させるようだ。複数国家、冒険者から集めている。ウォナ教諭、あなたはかつて50階層に到達している。一線は退いているとはいえ、、経験もレベルも技量も、今回の参加者の中でも間違いなくトップクラスだ。」

「期間は夏季休暇中に終わるようですね。ギリギリですが。」

「参加するというのなら、学校側のことは心配いらん。」

「、、、学校のことはお願いします。」

「わかりました。」

 定期的に行われる魔宮殿(パンデモニウム)の調査

 普段なら10階層ほどまでなのだが

 前回までで10階層までは攻略したと言われている。

 今後は20階層までの攻略を目指す。

 そのうえで、20階層に行けることを今回の遠征で証明する。

 そのための戦力であった。


 ウォナの魔宮殿攻略への参加

 これを天が知るのは

 天たちが迷宮へと向かう日の早朝であった。

、、、、


「では出発しようか。」

 パドックの号令の元

 天たちはアルディア王都を発った。


 今回の攻略メンバー 

 パドック・レイヴェン(リーダー)、(アルディア3徒)

 ヒイラギ・セナ(サブリーダー)

 ツォルガ・バンド(アルディア3徒)

 マイシス・コード

 メリッタ・デン

 ジェフ・ジェック

 ゴイン・カーネス

 トント・レック(雑用、食料班)

 メイ・テール(雑用、食料班)

 高原天

 計10名

 雑用、食料班の2人を除いた8名が

 レベル40越えの戦力がそろった。

 生徒の中で40レベルを超えているのは、

 ここにいる者を除けば、片手で数えられる。

 とはいえ

 通常の場合は高くてもレベル30を超えたものがいるかどうか

 ぐらいであるため

 間違いなく、学校の黄金世代と言っても過言ではなかった。


 それはさておき

 今回、天たちが攻略する迷宮は

 魔宮殿の模造品などと言われる

 魔宮殿同様、モンスターが主役の迷宮である。

 名をビルの迷宮

 1級冒険者と言われる者たちのほとんどがこの迷宮を攻略している。

 階層は全部で30階。

 1階層ごとの広さも出てくるモンスターのレベルも魔宮殿には遠く及ばない。

 とはいえ攻略するためには40レベルはあるべきだと言われている。

 ただ一つ厄介な点である。

 通常、ボスは最終階層にいる。

 だいたい専用のステージのような場所で闘うことになる。

 それとは別に

 迷宮を好き勝手に闊歩するサブボスと言われるボスより 

 レベルの低いモンスターがいるのだが

 ビルの迷宮では、サブモスもボスと同等

 下手をすればそれ以上と言われるレベルを有している。

 それを通常モンスターがあふれるこの迷宮で、出会った場合戦わなければならない。

 

 そんなビルの迷宮なのだが

 王都から1週間ほど行った場所にある。

 それまでに出てくるモンスターは基本

 天が闘うことになる。

 理由は単純、天の武器に刃こぼれの概念がないから。

 出てくるモンスターはゴブリンくらいなので

 大した問題ではなく、

 予定より少々早く到着した。

「明日からは迷宮内に入る。各自、今晩のうちに最終調整は済ませておいてくれ。」

 などとリーダーっぽいことを言った後はもちろん決起集会


、、、、

 翌朝

「じゃぁ、、行くぞ。」

 ビルの迷宮の攻略のため足を踏み入れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ