表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/52

昔の記録

ブックマーク30件ありがとうございます!


この作品も終盤に差し掛かっています。

このまま終わりまで読んでいただけると嬉しいです。

「すいません、ここからは異邦人であると認められた人しか入れません。その、はっきりしていない、曖昧な方は、入れることができません...」

翌日、図書館入口にて、キャンデルの同行は拒否された。


「キャンデル...」

「う、うん、何となくだけどわかるよ、私、入れないんでしょ?」

日本語はわからなくても、雰囲気だけでそう察したのだろう。


「私、今日は家にいるよ」


「うん、ごめんね」


「いいよ、それより、しっかり調べて来てね」

彼女はそう言って図書館を出ていった。


「では、案内させていただきます」

今さっきキャンデルを追い返した目の前の女は、そう言って図書館の門を開け、俺を引きずりこんだ。


「で、お客様はなんの本をお探しでしょうか?」

営業スマイルが少し眩しい。


「神々...この世界について異邦人が書き残した本はあるか?」

あれば上々、無ければ他を探すだけだ。


「ありますよ、そこの階段を4階まで上がって、右に曲がり、そこを突き当たりまで真っ直ぐ行ったらあります。」

何も見ないで女はそういった。


「あ、ありがとう」

その暗記力は正直羨ましかった。



彼女の言った通り、突き当たりに異邦人の記録と日本語で書いてあった。


その中の一冊を取る。


『転生神と我々の関係』

顔が醜く歪む。見つけた。口元が緩む。


「いや、内容までは読まなければわからないか...」

開く。


『これは、我々と我々を転移、もしくは転生させた神と我々の関係について推理(・・)したものである。

ここに書いてあることが必ずしも正しいわけではない。

それを心に留めて読んで欲しい。


おそらく私自身の体験を元に書いた方がわかりやすいと思う。

よって、ここからは私の体験が主に書いてある。


私はある日、トラックに轢かれて死んだ──』


そこから男と思われる人物の話は続き、異人王国にたどり着いた所で終わった。


興味深い話はあった。

まず、この男は地球の神と会ってない。

次に、才能をもらったと言っていない。

最後に、現世で神と再び会うことができる方法。


一つ目はもしかしたら地球の神は最近誕生した、や、もしくは考えが変わった、など色々な理由が考えられるため単に結論付けるのはやめる。


二つ目は、ただ書き忘れただけかもしれないが、何かがひっかかる。けれどわからないから頭の片隅に置いておく。


そして三つ目、実験成功例が一つだけある。

ただ、方法が方法、その上成功率も低い上、被害も大きい。

正直やりたくない方法だった。


「いい情報を得たと言えばそうだが...」


『皆さん、閉館の時間です。速やかに、今お持ちの本を棚にしまい、当館からお帰りください』


「閉館時間か」

気づけば、辺りは夜の闇が支配していた。


俺は読んでいた本を棚に戻し、急ぎ足で宿へ戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ