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鈍感アデル

すいません、今日はいつもより短めです...

「知らねえよそんなの。まあ、神様の考えることだ。

俺にはわからねえような深い考えでもあるんだろうよ」


「深い考えか...」

俺はこの事に関して考えるのをやめた。


「で、」

俺の才能はどうやって使うんだ?そう問いかけようとした時、


「あ、もう時間だな」

左手首に目を落とし影はそう言った。

「じゃあな、頑張れよー」


「おい!まて!」

影は闇に溶け、闇に俺の声が響いた。


そして、音もなく闇が、崩壊していく。


割れて、崩れて、辺りに闇が消えた時、俺の目の前に、

猫耳のついた少し幼さの残る寝顔が現れた。


見て、一瞬で理解する。

キャンデルだと。


「う〜ん」

彼女は小さく蹲り、目を開いた。

互いに息がかかるような至近距離で

「アデル君...?」

「はい」

言葉を交わす。


一拍遅れて温もりが体を包む。

キャンデルの体が俺の体を優しく包み込む。


「無事でよかった...」

頭を撫でてそう彼女は呟いた。


前世の記憶を一部取り戻した俺には恥ずかしいような嬉しいような不思議と嫌な感じはしなかった。



「で、どうしてアデル君はあんな所にいたんですか?」

少し頬を膨らませ、私、怒ってますアピールをしながらキャンデルがそう聞いてくる。


「えーとですね」

俺は苦笑いで返すしかない。


「私、家にいてって言いましたよね?」


「はい...」


「そんなに私の家が嫌でしたか...?」


ぐっ、突然泣き顔になるのは反則だろ!?


「ち、違う!」

焦っていつもの言葉使いで言葉を発した。


「え?あ、アデル君?」

戸惑いを孕んだ問いかけに、

「あ、ち、違います」

俺はそう答えるのが精一杯だった。


「とにかく、私のことは嫌いになってないんですね?」

いつの間にやらキャンデルの家ではなくキャンデルが嫌いかどうかになっているが、

「ああ、むしろ好きなくらいだ」

どちらも大差ないので普通に答える。


すると突然キャンデルが下を向き耳まで真っ赤に染めて

「トイレに行かせてください」

と、物凄く可愛い声で言ってきた。

普通に行けばいいだろと思いつつ許可すると

烈火の如くトイレに進撃していった。


漏れそうだったんだなと俺は理解する。


その後トイレからドンドン!というぶつかる音や、「あー!」

とかいう奇声が聞こえたりしたが、俺は無視した。


おそらくキャンデルの家の習わしなのだろうと想像して。



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