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協力者

さて、俺に才能があるということがわかったが...。

それがどういったもので、どんな条件で発動するのかそれは全て謎だ。

破壊系統の才能は極端に少なく、その才能もちと会うのは極めて困難だ。

だから、自分で見つけなきゃいけない。


「でも、無意識に使えていたなら、このままでも...」


「アデル君?そんな危険なことさせる訳無いでしょ?」

そんな考えが過ぎった時、キャンデルの声が耳を打った。


「いい?無意識に使えていたというのはつまり、自分の制御下にないということよ?いつ暴発するかわからない。そんな危険な爆弾を背負い込む必要なんてないよ?」


「でも、俺、使い方わからないし...」


「あのねえ、なんの為に大人がいるのさ。聞きなさい?わからないならわからないなりに知る努力をしなさい?」

キャンデルが頼もしく見える...。


「でも、俺のは世界に数人いるかどうかって位希少なもので、

誰も知らない可能性の方が高いんだよ」

そうだ、誰も知っているはずが無い。

俺が会える人間の中に、破壊の才能を持っている人なんて──


「参考までに言っておくと、私のおじいちゃんは破壊の才能をもらってたよ?」


「ぶっ!」

──いた。


「あ、もしかして才能の話じゃなかった!?まってなんの話ししてたのか教えて」

キャンデルが焦った様に会話の本当の話題を聞いてくる。


「いや、才能の話で合ってるよ。で、キャンデル」


「う、うん。なあに?」

少し顔が赤いが、大丈夫だろう。


「おじいさんが破壊の才能だったのは本当か...?」


「うん。おじいちゃんは破壊の才能だった」


「もしかしてアデル君の才能も...?」

察しがよすぎないか?


「ああ、それに近い才能だ」


「・・・」

何故だ。俺は今キャンデルに睨まれている。


「えーと...その、キャンデルの才能は...?」


「無いよ...」


「え...?」

今キャンデルは、なんと言った...?


「だから、私、ううん、私達は、才能を貰えてないの」

目を見張る。


「それはおかしい!」

なんでもらえてない!?キャンデル一人なら一種族一人もらえないという解釈もできる。

でも、今の言い方は明らかに何人も貰えてないのがいると言っている。


「どうしてかわかる?」


「ううん...突然お父さんの代から貰えなくなっちゃって...」


父親の代から...?


「だから今、亜人公国には、才能を持っている人があまりいないの」


なるほど...原因はわからないが、とにかく才能持ちは希少だと。


「じゃあ、ここで教えてくれそうなやつは、キャンデル位だな」


「え?」

惚けたような表情のキャンデルが俺を見てくる。


「ん?才能、しかも同系統の才能を使っていた人の孫なら、俺に教えれることはあると思うんだが」


「いや、私自身が才能持ってる訳じゃないから使い方とか出し方とかわからないんだよ!?」


「うん、それがどうした?」

「どうした?...って」


「俺は使い方とかそういったものは自分で探すつもりでいる。

キャンデルにも、それは手伝ってとは言わない。

でも、使い方がわかってからは、キャンデルの力も少し借りようと思っている。お前の記憶を少し借りてな。」


「いや、でも──」


「ああ、もうわかった!キャンデルは俺の隣から離さない!いい?

決定事項だから!」

なおも拒否しようとするキャンデルに、俺は決定事項を伝える。

提案なんて生ぬるいものじゃなく、決定事項だ。


「う、うん...」

何故かキャンデルが頬を赤らめたが、そんなことはどうでもいい。

「じゃあ、明日にでもここを立とう」


「え?旅するの?」


「ああ、ここにいても何も得られなさそうだし、何よりハイル王国が怖い」

いつ兵をけしかけてくるかわからないからな。


「え、じゃあここにいた方が安全だ──」


「んなわけあるか。才能もちと無才、どちらが強いかは明白だろう。それに、亜人戦争は勝てたか?」

「──」

「わかったら準備しろ」


「うん...」

キャンデルが部屋に戻っていく。


「それに、才能がもらえなくなったのはメルクが原因だろ...。

メルクさえどうにかすればたぶんまた才能がもらえるようになる。俺とお前の目的は、結構似てるんだよ」

一人、そう呟いた。

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