表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/52

お前もリスト入りだ

ここまで毎日2話投稿してきましたが、

もうそろそろ学校始まるので1話投稿に変えていきます。


時間帯は12〜13時の間、もしくは22〜23時の間の投稿になる予定です。

ご了承ください。

「今からお前を殺して強引に外に出てもいいんだぞ?」


「それができるならするといいでしょう。ただし、私を殺しても、あなたが生き延びることはできません。」


ガチャガチャ


外から重い何かがぶつかり合い音が聞こえる。


「?」

俺がその音に耳を傾けていると

「気になりますか?後ろからする音がなにか。」

神父が嗤いながら聞いてくる。


「何となく察しはつく。大方、領騎士でも呼んだんだろう。」


「惜しいですね。領騎士ではなく、王国騎士です。」


「はぁ!?」

無言で神父を睨んでいたランドが声をあげる。


「あなたも、元ギルド長ならば王国騎士の強さは知っているでしょう。どうです?アデル君に大人しく捕まるよう言ってはくれませんか?」


「国が、動いたのか。アデル...」

弱気になった表情でこちらを見てくるランドを睨む。


「決めるのはお前だ。俺じゃない。」

そう言ってやる。

ランドの思案顔はしばらく続き、


「俺はお前を殺したくない。」

そう決意の篭った目で俺を見た。


「じゃあ...」


「ああ。神父、銃を仕舞え。」


「私が殺さなくても、ここから出ようとすれば彼は死ぬ運命です。無駄な足掻きになりますよ。」


「うるさい。俺はそんな状況をここ数ヶ月位ずっと乗り越えてきたんだよ。今更無駄だとか言われたくない。」

そうだ。俺はこんなピンチの状況なんて何回も乗り越えてきた。今回も絶対に乗り切れる。ランドがいるなら、どんな強敵でも、ほとんど対処できる───


体が軽く浮く。

胸には軽い感触。

目の前には右手を突き出したランドの姿。

そして、その口元が言葉を形作る『ごめんな』と。


「ぐっ、」

背中が地面にぶつかり声が漏れる。


「アデル、だな。」

倒れた俺の周りを鋼色の鎧を纏った屈強な男達が囲む。


「ハッハッハッ。アデル君。君は人望もないようだね。

可哀想だよ、本当に君は、可哀想な子だよ。」

神父が教会の入口で大声で笑う。


その隣にランドが立って...


「裏切り者め...。全部、演技だったのか...。

全部、嘘だったのか...。」

俺がランドの行動に絶望している間に騎士達は俺の拘束と移動の準備を進めている。


俺の体が担ぎあげられ、教会から離れていく。


その時、聞こえた。


神父と、ランドの会話が。


「それにしても、彼を殺したくないと言っていたのに、よくまあ王国騎士へ渡しましたね。」


「俺は別に死なせたくない訳ではなかったからな。

あの言葉は俺の手で殺したくはないという意味だ。」


「今やったことが彼を死に追いやるのでは?」


「俺が直接手を下してないからいいんだ。

それに、俺があそこであいつを守りながら逃げようとしてもあの数の王国騎士から逃げ切ることはできねえ。それに、あそこで逃げ出そうとしたら俺が下手したら死んでる。そんなことはしたくないね。」


「ふふふ、やはり、冒険者ですな。自分の命が最優先だ。」


「当然だろう?死んじゃ、元も子も無いからな。」



自分の、命優先...か。

確かに、それが普通だろうな。

でも、それでも、裏切ったことに変わりはない。

どんなに言葉を繕っても、事実は変わらない。


喜べランド。

今からお前も、俺の復讐の対象だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ