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気苦労の多い日本さん  作者: 蓬莱
第1章 世界戦争
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新たな前触れ 前篇

今回は前後編にしようと思います。また、少しアンケートがありますので少し短めとなっております。

 大谷が目をやった魔信機。年末にアシハラ皇国から、この世界での通信手段は必要だろう、という理由でいくつか贈られてきたのだ。

 魔信機とは、魔力を使用して通信をとる機械なのだが、何も魔力がないと使えないというものではない。中には魔石という魔力を持った石が使われ、魔石の魔力が尽きるまで使用可能なのだ。

 魔石の魔力はそうそう尽きるものではないので長いこと使える。その為今回も突貫ではあったが艦内に設置できた。

 魔信機は先進国、後進国問わずどの国も持っている為、海軍のある国なら軍艦には最低一つは積んでいるらしい。その為、今回の心配事であった通信ができないので連携が取れないということはない。


「他国艦隊より通信!各艦隊はバルショイグラードを出港したとのこと!」


「よし、各艦陣形を維持しつつ停止!他国艦隊を待つ!各艦、対艦対空警戒を怠るな!他国艦隊にも艦隊が停止、待機中と伝えろ」


「はっ!」


 通信手からの報告に大谷は艦隊の停止と対艦対空警戒を各艦に指示する。

 今後は他国艦隊を待ち、到着し次第連携を取り行動する予定だ。

 しかし、通信手は大谷の予測を超えたことも報告してきた。


「また、他国艦隊とは遅れて、神聖サザンクロス帝国海軍総旗艦の戦艦サザンクロスに、皇帝、シュードル・ラメノフスキー陛下と佐藤総理が搭乗、佐藤総理はその後このはりまに乗り込むとのことです…」


  「……すまん、もう一度頼む。聞き間違いでなければ、戦艦サザンクロスに搭乗する人物の名前を」


「で、ですから戦艦サザンクロスに皇帝、シュードル・ラメノフスキー陛下と佐藤総理が搭乗し、佐藤総理は合流後このはりまに乗り込むとのことです。夢でも幻聴でも有りませんから!ですから羅針盤で頭を打ち付けないでください司令!」


 大谷は言われて我に返り羅針盤で頭を打ち付けるのをやめる。


「あ、ああ、すまん。つい驚いて…とりあえず他国艦隊合流にはどのくらい時間がかかる?」


「そこまで離れてませんから、最速のサザンクロス帝国海軍なら30分、遅い艦隊でも1時間程度だと思います」


「わかった。では遅い艦隊到着まで待機だ。先ほども言ったが、くれぐれも対艦対空警戒を怠るな」


「了解しました」


「まったく…困ったものだ…」


 そう大谷が愚痴ったのと機影がレーダーに映るのはほぼ同時だった

 


  とある空間、とある時間軸


 誰にも感知されず、上下左右、さらに前後まであやふやになりそうなほどただただ広がる白く広い空間。

 正確にこの空間を何かを説明してしまうと簡単。

 それぞれの世界に広がる神界のその狭間、そしてそれ自体が世界(ウヌア)の神界。

 ただそれだけ。

 その広い空間に二つの存在感がある。一つは客人、もう1人はこの神界の主人


「なぁオオヒルメよ。なんじゃあれ?おかしいじゃろ…あの魔力を完全に防ぎ切るだけの防御力を日本人が持っとるとは思えん」


「あらあら、いい感じね。妾も仕掛けた甲斐がありましたわ」


「…何をしたのじゃ」


「魔法に対する防御と障壁よ。この世界ではうまく作動しましたね。この障壁によって、妾の人の子には一切の魔法を無効化しているの」


「はぁ⁈魔法が効かない⁈ということは…日本人が魔法を使えないのも納得か…」


「前の世界ならそうなのだけど…この世界に来てからというのも神々が地上に降りだして…」


「まさかとは思うが…」


「魔力…というより神の力を直接借りることを自発的に、個人的に神を降ろし、その力を借りる能力をつけたものが見受けられるわ。巫女の神託の能力の上位版みたいなものね」


 大賢者(サドゥーロ)は目眩のような感覚に襲われた。

 当たり前だ。チートクラスの科学力に、チートクラスの魔術的能力の付与。大賢者(サドゥーロ)は悪魔を見るような目でオオヒルメを見る。


「あら、そんな怖い目で見ないでおくんなまし。妾も数千年前(天孫降臨)のときの仕掛けが今頃作動するとは思ってなかったのよ大賢者殿」


「…お主ら…本当に事故でこの世界に来たのか?」


 サドゥーロは深遠を見つめる目でオオヒルメの表情とその目の奥にあるものを覗こうとする。


「うーん、どうでしょう?それより足下の方が気になりますわ」


「…足下?…⁉︎」


 二人の足下に浮かび上がる丸い穴。そしてそこには地球ではない惑星。そしてその周りには…


「ば、馬鹿な…またか…また奴らはくるのか…蛮族どもめ!」


 足下に映る光景にサドゥーロは地団駄を踏み、苛立つ。

 そして彼は本格的な世界(ウヌア)への介入を検討しだした。


前書きにありました通り、アンケートです。

読者の皆様、気苦労の多い日本さんをご愛読いただき誠にありがとうございます。

読者の皆様にアンケートなのですが、タグにあり通り、この小説はかなりのタイトル詐欺でございます。私はそれが気になっておりましてつきましてはタイトルを「気苦労の多い日本さん」から「異世界でチートな日本さん」に変更しようと思うのですが、どうでしょうか?

感想でのアンケート回答をお願いします。


それとはまた別なのですが、面白いとか誤字指摘をしてくださる読者の皆様、誠にありがとうございます。今後もよろしくお願いします

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