099★とりあえず、失っている感覚を取り戻そう
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「マイクロファイヤーニードル」
今度は、針みたいに細い炎がローラーワームに突き刺さっていく。
すると、辺りには、焦げ臭ささの中に微妙な匂いが混ざったなんとも言えない匂いに包まれる。
「そう言えば、こいつ等って、焼くと微妙に臭い臭気を放つんだったわね。はぁ~……これじゃー……火の属性魔法は向かないわ。次はアイスニードルにした方が良いわね」
なんて、ひとりごとを言いながら反省しているとガッちゃんの声が響いた。
『ご馳走様でした。主さま、魔石です』
ガッちゃんの言葉と同時に、私の前には魔石が大量に置いてあった。
それを、腕輪に収納しながら、ガッちゃんに言う。
「ありがとう、ガッちゃん。もう少し戦えるようになるまでよろしくね。コウちゃん、ナビお願いね」
『『うん、まかせて』』
私達は、また、ゆっくりと歩き始める。
すると、100mも歩かないうちに、魔物の気配を感じた。
うふふ、サーチ力が上がったのかな?
魔物の気配がちゃんと判別るわ。
………じゃなくて…そうよ、サーチって唱えれば良かったのよ。
ダメだわ、今世は籠の鳥ならぬ………豚舎の……やめよう、流石に自虐過ぎるわね。
じゃなくて、ゲーム………今世には、そんなモノはないけど………ですら、戦ってなかったから、色々と忘れているコトすらわからないわ。
はぁ~……せっかく前世の知識があるって言うのに、我ながら見事に残念仕様だわ。
たぶんに認識力とかが現状に追い付いてないから、上手い具合に応用できていないみたいね。
とりあえず、呪具によって長期間麻痺させられていた感覚を取り戻すためには、魔物との戦闘が必要ね。
なんて思いながら、私は、死薔薇の鞭を握りなおした。
そう、なんとなくこれでいけるって思ったから………。
女暗殺者の時は、色々な武器に精通していたこともジワジワと思い出されて来ていた。
私が死薔薇の鞭を握りなおし、前世の女暗殺者の時の感覚と、ゲームを楽しんでいたアラフィフ喪女の記憶が刺激さて、自然と背筋が伸びる。
その直後に、目の前に出現れたのは………。
森の破壊者、美威歯だった。
その強力な歯で、どんな大木でも一瞬で切り倒し、その皮と新芽を食べる魔物。
美威歯の通った後には、倒された大木があちこちに散乱しているので、誰もが美威歯の仕業だと判別るのだった。
もっとも、人間達は、それを見つけると、ありがたくいただくだけなのだが………。
何と言っても、魔の森の大木は硬いために通常のノコギリや斧では、切り倒すのもひと苦労どころではなく大変なのだ。
だから、美威歯によって倒された倒木を見付けたらラッキーと言うもので、いそいそと運ぶための台車を手配して、積み込んだ大木を材木商に売りつけるのが常だった。
だから、美威歯はあまり嫌われていない魔物だったのする。
ちなみに、その毛皮は艶々で丈夫で暖かいし、歯は武器に加工されるし、肉も美味しいので、絞め殺すのが1番お金になる魔物なのだ。
魔石は、さほど大きくないし効力を付与できないため、やはり安価ではあったけど、美威歯は色々と美味しい魔物だった。
コウちゃんの説明を聞く前に、私は、死薔薇の鞭を振るって、美威歯をあっさりと倒す。
すると、コウちゃんは、ガッちゃんに話しかける。
『ガッちゃん、毛皮と歯は残してね。魔石は、さっきのローラーワームよりも安いから食べて良いよ。あと、お肉は一部残してくれれば良いよ。ママの倒した分もよろしくね』
『わかった』
出現われた美威歯は、10体も居なかったので簡単に終わってしまう。
レベル上げにはならなかったけど、ガッちゃんのご飯になったから良いかと思った。
う~ん……魔の森のはずなのに、森の中にはあまり強い魔物はいないのかしら?
そんなこと思い始めた頃に、かけいてたサーチに強い気配が接触した。
私は思わずコウちゃんに聞いてしまう。
「コウちゃん、この気配って、かなり強いヤツだよね」
『うん、ママ、当たりだよ』
うふっ………少しづつだけど、レイパレ(R18)のイベント【黄昏の解放】のゲームをやっていた時の感覚が思い出されて来るわね。
その嬉しさに、私は自然と微笑みを浮かべていた。
そんな中、コウちゃんが戦闘のナビをしてくれる。
『ママ、ホーンウルフの群れだよ。風属性で、ウィンドカッターやウィンドブレートを使ってくるやつだ。威嚇の咆哮で身体強化して、素早く動くから気を付けてね。角は、風属性の魔法、ウィンドカッターが付与された武器になるし、毛皮は風魔法耐性が付与された防具になるし、魔石は風魔法を含んでいるから高いし、肉は滋養強壮になるよ。ってコトで、死薔薇の鞭を使った方が良いよ。魔法は属性が消えたりする危険があるからね。ホーンウルフには止めた方が良いよ。もったいなかったって後で、絶対に言うから………』
あははは………コウちゃんてば、私の性格がわかってるぅ~………。
どうしたって、前世からのもったいない精神は消えないんだから、しょうがないよね。
「うん、コウちゃんありがとう」




