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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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100/144

100★死薔薇の鞭は進化します


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 そう(うなず)いて、私は死薔薇(しそうび)(むち)(かま)えなおした。

 が………相手の動きが想定(そうてい)するよりも素早(すばや)くて、思うように死薔薇(しそうび)(むち)()たらないので(あせ)る。


 うっそぉ~…どうして……じゃなくて、もっ見極(みきわ)めて()らないと………。

 ホーンウルフなら、死薔薇(しそうび)(むち)で軽く(たお)せると思っていたけど………。


 全然(ぜんぜん)()たらないぃぃぃ~………なんでよっ。

 コウちゃんが言っていたイメージよりも、とにかく(はや)いしガウガウとうるさい。


 その上で私の死薔薇(しそうび)(むち)(かい)(くぐ)ってホーンウルフの風属性の魔法、ウィンドカッターは私に()たるんだからやってられないわ。


 いや、たとえ()たっても無傷ですけどね。

 それでも、痛みが無いわけじゃないのよ。


 本当に、天使シリーズを()に着けていて良かったって思ったわ。

 ウンイドカッターが()たっても、ピリッとした痛み程度(ていど)()むんだから………。


 それにしても、思うように()たらないわねぇ………って? うん? あっ?


 そっか…RPG系のゲームでよくあるアレ、魔物が放つ威圧(いあつ)(=動きを(にぶ)らせる効果)だ。

 ()え声系には、そう言うのあったけっけ………。


 どうも、私はホーンウルフの威嚇(いかく)咆哮(ほうこう)に引っかかっていたらしい。


 ソレに引っかかっている自覚は無かったけど、ガウガウも咆哮(ほうこう)と同じ威嚇(いかく)………と言うか、威圧(いあつ)(動きを(にぶ)らせる効果)だったらしい。

 ミスったって気が付いた、私は、即座(そくざ)身体強化(しんたいきょうか)の魔法を(となえ)える。

 

「ブースト」


 すると、無意識の萎縮(いしゅく)()けた上で、なおかつ、動きが加速(かそく)したため、ホーンウルフの動きに付いて()けるようになった。

 私は、すかさず死薔薇(しそうび)(むち)()るった。


 死薔薇(しそうび)(むち)は、()たったホーンウルフを確実に()め殺していく。

 そして、死薔薇(しそうび)(むち)は、変化(へんか)した。


 1本だった(むち)が、先端付近(せんたんふきん)枝分(えだわ)かれして、5本に増えたのだ。

 ようするに一度に5回分の攻撃力になったと言うことだ。


 そして、思い出す。

 嗚呼(ああ)そうだった、死薔薇しそうび(むち)って、持ち(ぬし)のレベルに合わせて成長するレジェンドアイテムのひとつだったね。


 思わず死薔薇(しそうび)(むち)のレベルアップが嬉しくて、飛び()ねてしまう。

 そして、ホーンウルフは………。


 はい、残りのホーンウルフは、ガッちゃんのご飯になりました。

 私の耳には、ガッちゃんの何時もの言葉が………。


『ご馳走様(ちそうさま)でした。(あるじ)さま、(つの)と皮と魔石は全部。お肉は一部です』


 あっ……また…意識が()れている(あいだ)に、食べ終わってる………。


 何と言っても、何でも食べてくれるガッちゃんに、色々(いろいろ)と知っていて、ナビをしてくれるコウちゃん、2人が(そろ)っているから安全に動けるのよねぇ。


 ああ早く力を付けて、次の子を蘇生(そせい)させて、復活(ふっかつ)させてあげたいな。


 他の子って、どんな特性を持っているのかなぁ?

 どの子も可愛かったから、早く復活(ふっかつ)させてあげたい。


 それには力をつけないとね、ガンバだシルビアーナ()

 じゃなくて、レベルを上げたら、どんな風に死薔薇(しそうび)(むち)は進化するのかな?


「なんか(すご)いレジェンド系のアイテムね。他に特典(とくてん)はついていないの?」

 ふっ…これじゃ、何時(いつ)まで()ってもレベル上がらないわ。

 もっと気を引き()めて、ガンガン魔物の討伐(とうばつ)をしないと………。


 いや、でもまって、冒険者登録してからの(ほう)が良いのかしら?

 下手(へた)にレベル上げておくと、登録してからのレベル上げが大変にならない?


 力は付いても、冒険者としてのレベルがなかなか上がらないってコトに………どうしよう?

 いや、考えるのはよそう。


 どうせ、(いま)の私、シルビアーナは脆弱(ぜいじゃく)なお姫様で、レベルが最底辺(さいていへん)のはずだもの。


 この時の私は、自分が難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンから自力(=コウちゃんやガッちゃんは従魔契約扱じゅうまけいやくあつかいなので、シルビアーナ()の功績に累計されている)で帰還(きかん)したことで、かなりのレベルアップしていたのだが、その自覚と言うモノはカケラも無かった。


 自尊心(じそんしん)低空飛行(ていくうひこう)な私は、目指(めざ)すソルス・ロス・エンダ村までの距離で、少しぐらいレベルが上がっても、そこまで影響は無いと考えた。


 (いま)は、とりあえず魔物を(たお)しながらソルス・ロス・エンダ村を目指(めざ)しましょう。


「ありがとう、ガッちゃん、コウちゃん」


『ママ、死薔薇(しそうび)(むち)が変化して良かったね。それは、あと1回変化するよ』


 あら、本当に死薔薇(しそうび)(むち)って、お(とく)なのね。

 5本の枝分(えだわ)かれ以外に、どんな効力が付与(ふよ)されるのかしら?


「そうなの? それで、コウちゃん、どんな変化するの? 効力は?」


『一度に、10体を()め殺せるよ。それも、弱い魔物だったら、(かす)っただけで死ぬようになるの。ある程度(ていど)の強さの魔物でも気絶させられるよ』


 へぇ~…そっかぁ…防御の天使シリーズに攻撃の死薔薇(しそうび)(むち)で、普通の冒険者()みになれていたんだぁ………。

 この虚弱(きょじゃく)としかいいようの無いシルビアーナ()身体(からだ)で、()みの冒険者以上に動けるのはそのお陰ね。


 思わず、他の追加効果(ついかこうか)とかあるのかと聞いてしまう。

 そんな私に、コウちゃんが説明してくれる。


死薔薇(しそうび)(むち)で死んだ魔物のHPを、半分ママに付与(ふよ)してくれるよ。HPが少なくて、でも、強力な魔物のいるダンジョンに(もぐ)るには最適(さいてき)なアイテムなんだ。ただし、滅多(めった)に手に入らないアイテムだから、あそこに有って良かったねぇ…ママ』






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