↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
97/255

097★ティアラの有効活用


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 それに、意識阻害(いしきそがい)するピアスってなんでいるの?

 わざわざピアスをつけて意識阻害(いしきそがい)するのって………。


 あっ…私が周囲を意識し過(す)ぎないためかぁ………それなら納得(なっとく)だわ………じゃなくて。

 

 ただそうすると問題なのが、魔物除(まものよ)けになる認識阻害(にんしきそがい)のティアラを着けたら、私が魔物を討伐(とうばつ)してレベルアップすることができなくなるんですけど?


 それに付随(ふずい)して、ガッちゃんのご飯になる魔物も来ないってことになるのは、ちょっと………いや、かなぁ~り困(こま)るわ。

 

「でも、アレって強力過(きょうりょくす)ぎるから、目の前に居ても居ないコトにされちゃうわ。私は、魔物を倒(たお)してレベルアップしたいのに………」


 ちょっとションボリする私に、コウちゃんが更(さら)に助言してくれる。


『あのね、ママの魔力で、ティアラの効力(こうりょく)を抑(おさ)えれば良いんだよ』


 あっ……そっかぁ~………まんまじゃなく、干渉(かんしょう)して魔物除(まものよ)けになるレベルを調節(ちょうせつ)すれば良いのね。

 コウちゃん言われて、そうすれば良かったのかと、納得(なっとく)する。


 まだ、前世の記憶と今(いま)の私の意識が完全には馴染(なじ)んでいないことを改(あらた)めて実感(じっかん)する。


 記憶という名の知識はあるはずなのに、それを応用(おうよう)するだけの余裕が全然(ぜんぜん)ないみたいね。

 でも、とりあえず、ティアラとピアスで解決(かいけつ)するなら、そうしようっと。


「そっかー…私の姿は見えるけど、美醜(びしゅう)までは判別(わか)らないようにするのね」


 そう確認する私に、コウちゃんが頷(うなず)く。


『うん、どのくらい魔力をかけて抑(おさ)えるかは、とりあえずティアラを着けて、ガッちゃんに見てもらおうよ。良いよね、ガッちゃん』


 そうコウちゃんに声をかけられて、静かに鎮座(ちんざ)したままのガッちゃんがビクンッと身体(からだ)を震わせる。

 だが、やはりコウちゃんに名前を呼ばれたにもかかわらず、身動(みうご)きをほとんどしない。


『ガッちゃんっ………特濃(とくのう)で美味なママの魔力に酔(よ)っ払(ぱら)ってないで、いい加減現実(かげんげんじつ)に戻って来いっ…【ガーネット】… …』


 ガッちゃんの【真名(まな)】をコウちゃんが呼ぶと、今度(こんど)はもっと大きく巨体を揺(ゆ)らしてから、ハッとしたようにその身体(からだ)がススススゥーっと元の大きさ………よりはやや大きい姿に変化する。


【真名(まな)】を呼ばれたことで正気に戻ったガッちゃんが聞き返す。


『ハッ……えっ? なに?』


 どうやら、今(いま)まで黙(だま)ったままだったのは、コウちゃんの瘦身美容の施術(せじゅつ)でシルビアーナ(私)から溢(あふ)れ零(こぼ)れた魔力に陶酔(とうすい)していたセイらしい。


 クスッ………ガッちゃんってば可愛いわねぇ~……コウちゃんに【真名(まな)】を呼ばれるまで、魔力酔(まりょくよ)いの中を揺蕩(たゆた)っていたのね。


『だから、ママの本当の容姿(ようし)を他(ほか)の有象無象(うぞうむぞう)に晒(さら)さないために、ティアラとピアスを着けるから………。獲物となる魔物はちゃんと寄(よ)って来て、いらない者達がママを気にしない程度(ていど)に認識できるレベルにしたいんだ』


 コウちゃんの説明に、シルビアーナ(私)の魔力に満足したガッちゃんが背中の3対翼(さんついのつばさ)をパタパタとさせてふわりっと浮かび上がり、ストッと肩に乗りながら言う。


『主(あるじ)さま、任(まか)せてください』


「うん、お願いねガッちゃん」


 私は、左の腕輪からティアラだけを取り出して、頭に着けてみた。

 すると、それを肩に乗ってジーッと見ていたガッちゃんが言う。


『コウちゃん、効力を95%抑(おさ)えれば良いんじゃないかな?』


『ガッちゃん……本当に、5%程度の認識阻害力(にんしきそがいりょく)で大丈夫なのか?』


 私のことを心配するコウちゃんに、ガッちゃんがティアラに込められている付与(ふよ)の強さを口にする。


『うん、かなり効力の強い認識阻害(にんしきそがい)が付与(ふよ)されている魔道具(まどうぐ)だからね。ちなみにだけど。今(いま)の主(あるじ)さまには、威力調整(いりょくちょうせい)して効果を抑(おさ)えるのは無理だから、君(きみ)がやってね』


『えっ?』


『残念なことに今(いま)の僕は、そういう微調整(びちょうせい)が無理なんだよね。もし下手(へた)に僕が触(さわ)ったら、ティアラに込められた認識阻害(にんしきそがい)の術式(じゅつしき)ごとになっちゃうからさ』


 言外(げんがい)に、一瞬で破壊(こわ)れると言うガッちゃんに、コウちゃんも困(こま)る。

 そんなこと関係ないとばかりに、ガッちゃんは言葉を続ける。


『これからのことを考えると、主(あるじ)さまを甘やかすのは良くないけど。今(いま)はソルス・ロス・エンド村に行(い)って、冒険者登録を優先(ゆうせん)させるべきでしょう。だから、ちゃっちゃとやろうね。ちなみに、コウちゃんも効力を食べることできるでしょう。今(いま)の僕にはさっきも言ったように無理だからね』


 ガッちゃんからの言葉に、コウちゃんはコクッと頷(うなず)く。


『うん、ガッちゃんが無理だってことは理解(わか)った。勿論(もちろん)、そういう意味ではまだまだ魔法に不慣(ふな)れなママにも、無理だもんね。それじゃ、俺がママのティアラの認識阻害(にんしきそがい)の付与(ふよ)に干渉(かんしょう)する魔法をかけるね』


 そういう微調整(びちょうせい)なんてまだまだ無理なので、ここはコウちゃんに頼(たの)んでしまう。


「うん、コウちゃん、お願いね」


『OKママ、俺に任(まか)せて……良い具合(ぐあい)に認識阻害(にんしきそがい)の効力を調節(ちょうせつ)するから……』


 そう言ったコウちゃんが、ソッともふもふなお手々(てて)でティアラに触(ふ)れる。


 私はほんのりと暖(あたた)かい感触(かんしょく)が、頭から降(ふ)り注(そそ)がれて、それがつま先(さき)まで、ほんわりと包(つつ)むのを感じた。


 それが、ティアラに魔法をかけた証(あか)しなんだろうなぁ…なんて思った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。