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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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90/258

090★とりあえず、やってみよう


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




「うん、ありがとう。それじゃ、私のレベルの底上(そこあげ)げのためにも、武器を取り出さないとね。検索、死薔薇(しそうび)の鞭(むち)……っと、これね」


 そう言って、私は左の腕輪の中から、死薔薇(しそうび)の鞭(むち)を取り出して、装備するのだった。


「それじゃ、さくさくと先(さき)に進(すす)みましょうか? 出口まで………」


 そうして、私はガッちゃんに先導(せんどう)されながら、ダンジョンの出口に向かって歩(ある)き出した。

 ガッちゃんは、3対翼(さんついのつばさ)を羽(は)ばたかせることもなく、 ふよふよと私の少し前の空中を歩(ある)く。


 私はガッちゃんの先導(せんどう)に続いて、ちょっとおっかなびっくりしながら歩(ある)いていく。


 そんな中で、私でも心置(こころお)きなく倒(たお)せるオークやオークナイト、オークジェネラルやオークキングという、オーク尽(づ)くしに出会ったりした。


 勿論(もちろん)、美味しくガッちゃんは食べたし、私は死薔薇(しそうび)の鞭(むち)で、ガンガン絞(し)め殺したわ。


 かなりの数を死薔薇(しそうび)の鞭(むち)で討伐(とうばつ)した後で、魔法を使えば良かったって後悔(こうかい)したけどね。


 ちょっと反省しながら、私はとことこと歩(ある)いた………。

 何も考え無いで歩(ある)いていた私は、角(かど)を曲(ま)がってミノタウルスを見て慌(あわ)てたわ。


 だって、モロに近距離(きんきょり)で遭遇(そうぐう)したのよ。

 本当に、1メートルも離(はな)れていなかったから………。


 きゃー…不味(まず)いわ…死ぬわ……せっかく自由になったのに………。

 なんて思っていたら、もうガッちゃんが、ミノタウロスを食べているぅぅぅ。

 あわあわしている私に、コウちゃんが言う。


『ママ、魔法攻撃をするって言ってたよね。ここのミノタウロスは、炎に弱いから威力(いりょく)を抑(おさ)えたファイアーランスあたりでも使ったら?』


「あっ……そうね……そうすれば良かったわ」


 言われて納得する私に、コウちゃんが注意を付け足す。


『ただし、ミノタウロスの角(つの)は、精力剤(せいりょくざい)として高く売れるし、皮は色々(いろいろ)な防具に使えるから、燃(も)やし尽(つ)くさないようにね。お肉だって、美味しいから高く売れるんだよ。魔石は、精力剤(せいりょくざい)や媚薬(びやく)の効力をアップする材料になるから、回収は忘れちゃダメだよぉ。………っと、ガッちゃん、美味しくても、その辺(へん)は残してね』


 コウちゃん、本当にナビゲーターしてくれるのね。

 ついでに、ガッちゃんに注意もしてくれる。

 いや、私も注意されちゃったけどね。


 本当にできた子だわぁ~……コウちゃんが、居るからダンジョン内でも、不安を感じないで済(す)んでるわね。


 ヨシッ…今度(こんど)こそ魔法を使ってみますか………。

 って、注意されたにもかかわらず、かなり魔法のコトを軽く考えていた私は、一応(いちおう)は掌(てのひら)を向けて言い放つ。


 どうせ、ほぼ魔法を使うのも初心者だしね。

 何(なに)そこまでの威力(いりょく)にはならないでしょうしね。


「ファイアランスッ」


 って、唱(とな)えた瞬間にとんでもない代物(しろもの)が、掌(てのひら)の前に顕現(あらわ)れて、ミノタウロスをぶっ飛ばしてくれました。


 えっ? えぇぇぇ~……ランス…って…私、ランスって言ったよね(汗)

 たしかランスは槍(やり)って意味のはずなのにぃ~………。

 なんでよぉぉぉぉ~………。


 なんか、ミノタウロスの身体(からだ)の半分はあるだろう、ふっとい柱(はしら)?みたいなモノが……掌(てのひら)の前から飛び出たんですけど?


 なんで? どうして?

 初級魔法のファイアランスだよね?

 なんで、あんなにぶっといの?


 混乱している私に、コウちゃんが話しかけてくる。


『ママァ~…ママの魔力は、とぉ~っても強いし、良質っていうか、純度が高いんだよ。それに、魔力量もたぁ~っぷりあるんだよぉ~……。更(さら)に言えば、幼少期から呪具(じゅぐ)を着けられて、ずっと魔力を搾取(さくしゅ)されていたから、何年も修行(しゅぎょう)してきた扱(あつか)いになっていて、もともとの魔力量からとんでもなく増量増強(ぞうりょうぞうきょう)されているんだよ』


「えぇぇぇぇ~………そんなぁ~………」


 と、私の口から情(なさ)けない声が漏(も)れる。

 そんな私に、コウちゃんは溜(た)め息混(いきま)じりに言う。


『はぁ~……だから、威力(いりょく)を抑(おさ)えてね………って言ったのに。ほぼはじめて使う魔法だから、どうせろくな威力(いりょく)も出ないとか思って、油断したね、ママ』


 あうぅぅぅ~……たしかに、コウちゃんの言う通り、そう思っていたわよ。

 どんなに頑張(がんば)っても魔法が発現(はつげん)しなかったから、力加減(ちからかげん)が全然判(ぜんぜんわか)らないのよぉぉぉ~………。


「だって、今(いま)まで呪文を唱(とな)えても魔法が発現(はつげん)なんてしたコトなかったから………」


 そんな私に、コウちゃんが再度(さいど)アドバイスをくれる。

 

『はぁ~……今度(こんど)は、ファイアーボール、ビー玉ぐらいって言うとイイよ。ただし、ちゃんと威力(いりょく)を絞(しぼ)ってね。ああ、絞(しぼ)るっていうのは、込める魔力を少なくするってことだからね』


「うん、そうするわ。全然(ぜんぜん)、攻撃魔法に込める魔力の加減(かげん)が判(わか)らないもの。ここで少し加減(かげん)を修得(しゅうとく)しないと不味(まず)いわ」


『だね、せっかくだから、ここで色々(いろいろ)と魔法を試(ため)すと良いと思うよ。だって、ダンジョン内は自動修復される機能が添付(てんぷ)されているから………。どんなに壁とかを破壊(こわ)しても大丈夫だよ。修理代(しゅうりだい)はタダだよ。それに、周(まわ)りに被害もでないし、込められた魔力は最奥の空間裂傷(くうかんれっしょう)の修復(しゅうふく)に使われるからね。……ってことで、もう一度、試(ため)してみようよ。ねっママ』


 コウちゃんの説明に、私は、落ち込むのを取りあえず、ポイッと捨(す)てたわ。

 そうね、このダンジョン居る間(あいだ)に、魔法の威力(いりょく)を調整(ちょうせい)する方法を覚(おぼ)えてしまえば良いんだわ。




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