091★自分で思っていたよりも、かなりテンパっていたようです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
魔法の威力や加減を試す相手は魔物なんだもん。
多少の素材は、この際もったいないことになっても、ここはガンガン行くしかないわね。
って、決心したのに、ミノタウロスは、手加減を失敗した5体と、別の魔法を試した3体の計8体しか討伐できなかった。
はい、残りは、ガッちゃんのご飯になりましたとさ……はぁ~……。
ちゃんと角、皮、魔石は回収したけどね。
次こそは、頑張るぞ。
コブシを握って、私は決心を新たにして、回廊を歩き出す。
角を曲がる前に、コッコッココという、愛らしい声を聞いたの。
うふふ…きっと、可愛い鶏さんね。
私は、今ひとつ、ここが難攻不落の深淵の絶望ダンジョンだという認識と自覚が足りなかったようです。
だって、新たな魔物の登場に、わくわくしていた私の目に映ったのは………。
はい、残念……可愛い鶏さんじゃありませんでした。
出現れたのは、獰猛なコカトリスだった。
期待を外された怒りで私は、死薔薇の鞭をバッシバッシに振るって、コカトリスを絞め殺したわ。
だって、羽や皮が痛むと価値が、もの凄く落ちるんですもの。
コカトリスの羽は、解毒薬の原材料になるし、皮は、解毒作用のある防具になるから、高く売れるのよ。
それに、お肉は…やっぱり…精力アップの効力があるから高く売れるしね。
前世でのなんちゃって乙女ゲームのレイパレ(R18)ではそういう設定が多いだけあって、精力増強や媚薬の原材料になるアイテムが多いのよ。
そして、どっちが鶏か卵かは判別らないけど、転生した私が生きるこの世界(たぶんR18のレイパレ)はリアルで、そう言うモノの需要が高いのだ。
勿論、ガッちゃんにも羽はもらいました。
皮は美味しいから食べたいって言うんで、諦めました。
嗚呼、私も前世で焼き鳥の鶏皮が好きだったわぁ~………。
ほかほかの炊き立てご飯の上に、タレがたっぷりの鶏皮とねぎまを乗せて………。
はぁ~……恋しいわぁ~……前世での丼モノ。
塩も美味しいのよねぇ~…………じゃない、現実を優先しないと。
今は、ここで私が冒険者として生きていくための確認とレベル上げよ。
とりあえず、私は好き嫌いで戦い方に差が出るタイプなんだって、自覚ができて良かったわ。
その後に出現れたのは、バジリスクとサラマンダートカゲだった。
どっちも皮と爪と牙が、高く売れるモノだったわね。
バジリスクは、毒を吐くから、風魔法で覆って、死薔薇の鞭で絞め殺したわ。
サラマンダートカゲは、火を吐かれる前にアイススピアでさくっと刺して殺したわ。
でも、死薔薇の鞭で殺した方が、皮が痛まないって後で思ったわ。
色々な失敗をしながら、私達は、お宝を回収して出口に向かった。
その間に、ダンジョン内で魔物と何度も戦ったわ。
そのお陰で、脆弱なシルビアーナのレベルもだいぶ上がったわ。
何時の間にか、かなりの経験値を得ていたみたい。
同時に、ゲームの中での戦い方を思い出すコトができて良かったわ。
お宝も、コウちゃんのお陰で、回収してどうやらコンプできたもの。
そんなこんなで、あっと言う間に、私達はダンジョンから脱出していた。
そして、外を見ると、綺麗な朝焼けと言うか、夜明けでした。
これなら、歩いている内に丁度良い時間で、あの村に辿り着くわね。
そう思って、歩き始めて、外の風にパタパタとひらめくドレスの感触を感じて、やっと、私は今の自分が杜撰な作りのパーティードレスを着たままだったことを思い出しました。
呪具のセイで感情その他を制御されていたので、小さな我が儘どころか、自分の意思を口にすることもできなかったので、パッと見でそれなりのドレスに見えれば良いという作りのモノを着せられていたのだ。
皇帝も皇后も、婚約者と言うことになっている皇太子も、ぞんざいに扱っていたので、誰もシルビアーナのことなど気にかけていないからと、身支度をした侍女達にそういうことをされていたんだっけ。
そこに到って、私は自分の姿に慌てた。
だって、コウちゃんが部分的に分解吸収した以外はなんの変化もない、パーティー用のドレスのままだったんですもの………。
呪具で感情も行動も制御をされていたセイで、羞恥心を感じても、どうしようもなかったことで、色々と鈍感にならざる終えなかった弊害で、いままでそんなことすら気付かなかったらしい。
とは言え、普通なら、こんな格好でダンジョンの中を廻ったりしないわよねぇ………。
いや、すっごくテンパッていたのねぇ…私って………じゃない。
何か良い手を………ということで、私は、コウちゃんに聞いた。
「コウちゃん、そう言えば、何か着替え的なモノはあるかしら? 流石に、このままじゃ不味いわよねぇ………。あまりにも不自然すぎて、私を見かけた冒険者とかに、魔物が化けてるとか言われて、退治されちゃいそうよ」
そう言ったら、コウちゃんたら斜め上な言葉を言ってくれたわ。
『大丈夫だよ、ママ。だって、ママは強いから………。俺もガッちゃんもいるんだから、返り討ちにすれば良いんだよ』




