089★私は庶民気質だと思っておりました………
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
本当に、もの凄く不本意だけど……こちとら、王室育ちのお姫様なのよ。
ただし、王室育ちとは言っても、外部との接触を断絶されていた、畜舎のブタさん……もとい、籠の鳥だけどね。
いや、必要最小限のお世話しかされていなかったけど、私的な外出なんてしたことないのよ。
一応の建前として、ハイオシス皇家が創設したハイオシス学院に、通っていることになっているけどねぇ………。
せいぜいが、入学式と試験の時くらいしか、実際にはハイオシス学院に通ったことないのよねぇ………。
ほとんど、皇家の城内にある勉強用の個室に出勤して、缶詰で皇家が用意した家庭教師に勉強を教わっていた。
あとは、本来ならば、ルドルフ皇太子が執るはずの執務を肩代わりでやらされていた。
勿論、それはルドルフ皇太子がした仕事とされたことは言うまでもない。
だから、超絶な運動不足と重すぎるストレスで、ものの見事にズドンっなドラム缶のデブスになりました、はい。
だから、何度も言うけど、今世の私は、そういう意味でのキケンは無い、隔離された空間で育った、お姫様なのよぉぉぉぉ~………はぁ~………。
そんな私に魔物の討伐なんて無理、絶対に無理よぉぉ~………。
まして、初心者向きのダンジョンじゃないのよ。
此処は、難攻不落や絶望って単語が付く、超難関のダンジョンだもの。
此処には、初心者の私が討伐するなんて、到底無理な魔物しかいないのよぉ~………。
それが見た目は可愛いウサギとかネズミに良く似た魔物でも、魔の森に出現れるモノとは、まったく別物と言ってはばかりないくらい、この難攻不落の深淵の絶望ダンジョンの魔物はレベルが違うのよっ。
今まで平気で歩けていたのは、ティアラとピアスが認識阻害や意識阻害していたお陰なのよ。
外してはじめて判明る、魔道具のありがたさね。
それに、コウちゃんとガッちゃんも側に居たしね。
嗚呼…これから、魔物を討伐しながら、脱出しなきゃいけないなんて、心がポキッと折れちゃいそうよぉぉぉ~………。
なんて苦悩している間に、何もい無い空間が広がっていた。
そうガッちゃんのお食事タイムは、既に終わっていました。
そして、ガッちゃんが、人の悪い笑顔?で言う。
『主さま、左の腕輪の中に、何でもひと振りで、敵を捕縛して絞め殺せる。死薔薇の鞭が入っていますよ。直接、戦いたくなかったら、それを使うのが良いと思います。それと、角ウサギの角と毛皮と魔石はちゃんと採取しておきましたよ。はい、主さま、コウと喋っていましたから、ちゃぁ~んと取っておきました』
言外に、えらいでしょ?と、胸を張るガッちゃんが可愛かった。
うぅぅ…ありがとう、ガッちゃん…本当に、気遣いのできる子ね。
不甲斐無い飼い主でゴメンね、ガッちゃん。
ありがたく、角と毛皮と魔石をいただくわ。
ふふふふふ………もう、自分では無理なモノは全部ガッちゃんに任せちゃおう。
そう思いながら、私はガッちゃんにお礼を言う。
「ありがとう、ガッちゃん。とても助かるわぁ~………。後で、コレを冒険者ギルドに持ち込んで、お金に換金したら、美味しそうな獲物がいる情報をもらうわね。何か食べたい魔物とかいる?」
私のセリフに、ガッちゃんは小首を愛らしく傾げ、考え込むように長い耳の艶やかな毛を両手で梳く。
いやぁぁぁ~ん…ロップイヤーみたいで可愛いわぁぁ~………。
ああ、もふもふしたい…ガッちゃんを思いっきり抱き締めて………。
と、思った時には、自重を忘れた私はガッちゃんを抱き上げ、無意識にもふもふしてました。
あぁ~…癒されるわぁぁ~…この感触…コウちゃんとはまた違う…滑らかな毛触り…たまりません。
あまり大きくなってないけど、ふくよかなモコモコ感も最高ぉ~よ。
それにキツネさん、特にフェネックのようなモフモフのお尻尾もたまらなぁ~い。
って、もしかして、こんな風にあのヤンデレ達に見られていたのか、私は?
そこでハッとした私は、そっとガッちゃんをソッと床に降ろす。
と、うっとりしていたガッちゃんも正気に戻り、慌てて乱れた毛を身繕いし始める。
『ママぁ~……ガッちゃん、ママの魔力酔いしてたよ。あんまり、こういう場所(=ダンジョン等)で、不用意に抱っこしてモフモフするのは控えた方が良いよ。危険だから………』
ちょっとヤキモチの入っているらしいコウちゃんの忠告に、私は素直に頷く。
「そ…そうね…気を付けるわ………ってことで、ゴメンね、ガッちゃん」
私の言葉に、ハッとしたガッちゃんはちょっと胸張りして答える。
『はい、大丈夫です、主さま。………あっ…それで、食べたい魔物ですけど。できれば、ドラゴン系が食べたいですね。ドラゴン系は、エネルギーが多くて美味しいんですよ。あっ…魔石はペッて出しますし、角や爪も残します。勿論、ウロコ付きの皮も残しますね。たしか、高く売れるモノだと聞いたことがありますので………』
うん、お気遣いありがとう……本当に、良い子だわぁ~………。
さっさと、このダンジョンを出て、ガッちゃんが美味しく食べられる魔物を狩りに行きましょう。
まずは、コウちゃんとガッちゃんを万全にして、そしたら腕輪の中の子達を順番に起こしてあげなきゃ………。




