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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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88/148

088★シルビアーナの苦悩?


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 それに、あのイベントを遊んでいるのは、陸海空の自衛官と警察官と消防隊員と海上保安庁の職員っていう、命の危険がある職業人ばっかりだったって話し、聞いたことあるし………。

 自分自身がそうだったから………。


 あっ…そうそう、たまに、民間航空のパイロットも混じっていたって………。

 まっ、何度も死んで、生き返る保障(ほしょう)のある場所に、何でも願いを(かな)えてくれるお宝(噂では、大きな水晶)があるなら、探してみたいって思うよね。


 お陰で、その当時の記憶が浮いてきて【永遠(えいえん)牢獄(ろうごく)】ダンジョンの位置がわかったわ。

 うふふふふ………このダンジョンの真裏の位置にあったのよねぇ~………。


 そこなら、色々(いろいろ)装備(そうび)も、途中(とちゅう)の村で買足(かいた)しできるもんね。

 ココから出たら、食料その他を買って【永遠(えいえん)牢獄(ろうごく)】のダンジョンに()けるな。


 とりあえずは、私をエサに、このダンジョンの魔物達を()って、ガッちゃんに(みつ)がないとね。


 私も、魔力を(みが)いて、腕輪の中の子達に、ご飯(魔力という名のエネルギー)をあげないとね。

 早く、この子達も蘇生(そせい)させて、連れて歩きたいわぁ~………。


 もふもふに()もれて、もふもふをゆっくりと堪能(たんのう)したいわ。

 そのためにも、難攻不落の深淵(しんえん)の絶望ダンジョンを(ぎゃく)ルートに辿(たど)りながら、お宝をコンプして出口へと向かうのよ。


 きっと、大丈夫、まだ、お父様達は、あそこでバタバタしているはずだもの。

 私をここに、(むか)えにくる余裕なんてあるはずないもの。

 その間に、攻略よ………いや、攻略は()わっているけどね。


 と、いうことで【狂いし神子】が居るはずだった部屋の(とびら)を、内側(うちがわ)から開けて(そと)へと出た。

 そう、最初の左右の小部屋のある場所に………。


 (とびら)を出て()めた途端(とたん)に、視界(しかい)に入ってきたモノは………。


 うげっ………目に優しくない魔物が出て来たわ。

 なんで、一番最初にアンデットを出してくるのぉぉぉぉ~………。

 これじゃ、ガッちゃんのご飯に………。


 と、内心で(わめ)く私を他所(よそ)に、ガッちゃんは飛び出して()く。


 そして、ご飯に(たい)して、好き嫌いの無い大食漢(たいしょくかん)のガッちゃんが、嬉々(きき)としてアンデットの()れに()びかっていた。

 それを見て、呆然(ぼうぜん)としていると………。

 コウちゃんが、私に話しかける。


『ママぁ~……アンデットも動いてるでしょ。動くエネルギーを内在(ないざい)している存在なの。ガッちゃんは、魔物達のエネルギーを食べているんだよ。まあ、物質(ぶっしつ)原子分解(げんしぶんかい)してぜぇ~んぶ(あま)すことなく吸収(きゅうしゅう)しているけどさ。人間と食事方法や内容は、まるっきり別の存在だから………たとえ、ママのだぁ~い嫌いなGを食べても、許してあげてね』


 コウちゃんの説明に、私はふと思い出す。

 そう言えば、Gって古生代(こせいだい)あたりから、ずぅ~っと存在している、すっごい生命力の強い生物なんだよね。

 カルーチャって別の名前もあったねぇ~……ああ、歴史を感じます。


 それだけ、連綿(れんめん)とほとんど姿も変わらず、生き続けているんだから、種族的にきっとエネルギー()が高いはず…たぶんきっとね………そう思えば、きっと見ても大丈夫よ。


 なんて、思っている間に、アンデットの(むれ)れは綺麗に消えていた。

 うっ…私の馬鹿、魔力上(まりょくあ)げの討伐(とうばつ)ができなかったわ。

 次は、アンデットでも、(かなら)討伐(とうばつ)すると心に決めて、私はまた歩き始める。


 そして、次に出会った魔物は………。

 何か可愛くていたたまれない、角ウサギの巨大版だった。

 愛くるしい瞳、可愛らしいお耳、ふわふわのお尻尾、そして、輝くように白いふこっとした毛皮………うっ、討伐(とうばつ)できない。


 いや、魔物の証拠(しょうこ)(ねじ)れた(つの)があるわ。

 (つの)の根元に向かって、魔法を()てばイイのよ。

 そんな私に、コウちゃんが、(ひど)いコトを言う。


『ママァ~……やったね。(つの)ウサギが出現(あらわ)れたよぉ。あのウサギの(つの)は、ユニコーンよりもだいぶ価格が落ちるけど、色々(いろいろ)効力(こうりょく)があるから、高く売れるよ』


 ええ……そうね………ゲームの中の二次元(にじげん)獲物(えもの)としては、とてもラッキーな魔物だったわ。

 ただ、現実(げんじつ)対面(たいめん)するとかなりクルわね。

 なまじ、見た目が可愛いモフモフなんだもの。


 そんな私の気持ちなど知らないコウちゃんは、前世でゲームをプレイしている時の感覚のままで言う。


『よく、資金が足りない時に、一生懸命(いっしょうけんめい)()めたよねぇ。身体強化(しんたいきょうか)を使って、無傷で捕獲(ほかく)してさぁ………毛皮もお肉も高く売れたよね。魔石は回復魔法を付与(ふよ)すると、結構(けっこう)、高く売れたよねぇ~………』


 嬉々(きき)としてそう言うコウちゃんに、私はちょっと言葉を()まらせる。


 コウちゃん、私に、あの(あい)らしい(つの)ウサギを()め殺せと言うの?

 ここに居るのは、この世界で生まれたひ弱なシルビアーナなのよ。

 皇族や王族の血を引く、高貴なお姫様なのよ。


 前世の市職員で自衛隊予備役(じえいたいよびえき)に入っていた男性の時の私だって、せいぜいが(にわとり)さんを()めたことがある程度(ていど)なのよぉぉぉ~………。


 アラフィフ喪女(もじょ)だって、お祖母ちゃんが(にわとり)さんを()めているのを見て、なんとか覚えた程度(ていど)なのよ。

 そりゃ~……女暗殺者の時は………何の感情も()いた記憶が無いけど。


 でもでも、ここでは……お金って何?

 それって、食べれるものなの?

 って感じに育っているのよ、このシルビアーナ()は………。




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