084★初代皇帝と皇后は、女神の神子を討伐した勇者と聖女のようです
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
『まぁ…魔王が誕生する要因になるモノは、ガッちゃんがほぼ綺麗に食べ尽くしちゃったから、魔物の大氾濫……俗に言う、スタンピードが起こるほどの瘴気溜まりができて、魔物が増えるには軽く2000年~3000年はかかるだろうしねぇ。まぁ………人類の増え方にもよるだろうけどね。あっ…この場合の人類って言うのは、亜人種も込みだからね。魔王を誕生させられるだけのモノっていうと。やっぱり…5000年くらいかなぁ? 仮に【異世界召喚】が起こるとしたら、大体5000年くらいは先だろうね』
その言葉に、私は呆然とする。
そこに、ガッちゃんが言う。
『ところで、主さま………今の内容、向こうにも流れていますが、よろしかったのですか? なんの指示も無かったので、繋いだままでしたが………』
うわぁぁ~ん……それって、私の声と姿が向こう側に丸見えってことなのぉ~………。
あれっ?コウちゃんの念話って、向こうに聞こえないんだよね。
うえっ……って、もしかしなくても一人で喋っている痛い娘って見られていたりする?
「えっ?」
私の希望的観測込みの疑問に、ガッちゃんは無情に解答してくれる。
『ティアラとピアスによる受信を、制御の水晶珠を介して映像や会話を含む音を交互通信していますので、コウちゃんの念話も音声として聞こえていると思います』
うわぁぁぁ~………それって、私の前世の話しなんかも、もしかしなくてもお父様達その他諸々へと駄々洩れしちゃったってことぉぉぉぉ~………。
新たな頭痛の種になりそうなガッちゃんの言葉に、私は水晶珠に向かって宣言する。
ヨシッ……逃げようっ………さっさとトンズラしないと、本気でお父様達がシルビアーナを救出しに来てしまうわ。
「お父様、シルビアーナは旅に出ますっ。良き夫を自前で見付けます。私の背負いしモノを共に背負える、良き夫を得て、次代となる子を得たら戻りますわ。では、ごきげんよう」
そう言い放った瞬間に、ガッちゃんへと視線を向ければ、コクッと頷いてティアラとピアスに繋がる魔術による通信をブツンッと強引に断ち切ったのだった。
通信を切ったことで、水晶珠は透明な色へと戻る。
その映像が消えた水晶珠に手をついて、私は頭を振りながらぼやく。
「はぁ~………どうして、こうなるの? じゃなくて………えぇ~とぉ~………」
困惑する私に、ガッちゃんが言う。
『主さまがこちらに転移されてから、お父上と通信が繋がるまでの事柄を確認なさいますか? 魔術通信の残滓がある今なら、向こう側で何か起こっていたかを見ることができますよ』
ガッちゃんの言葉に、私は頷く。
「ええ、頼むわ。一応は、私が転移されたあの後、向こう側がどうなったかぐらい確認しておかないとね」
私の言葉に、ガッちゃんが今度は角の先端を水晶珠に当てて、再び魔力を込めた。
何の制御も受けていない今の私には、ソレをなんなく視認できる。
本当に、あんなに苦労したのって、あの脳内お花畑なルドルフ皇太子のセイだったなんてねぇ………。
はぁ~……私の今までの苦労って何だったのよ。
じゃなくて、あのビッチでゆさゆさメロンのいかにも性悪な男爵令嬢ってば、ヒロインじゃ無かったのかぁ~………。
本気で、あの後どうなったのかしら?
ルドルフ皇太子は、結婚する気バリバリにあったようだけど?
そう思っているうちに、ガッちゃんの魔術通信の追跡によって、水晶珠に新しい映像が現われて動き出す。
お父様ってば、本気で私を助けだそうとしていたのね。
そっか…私はちゃんと家族に愛されていたんだ。
嬉しい……デブスになったのに、見捨てられていなかった。
っていうか、私が独りだったのって今は亡き皇太后様からの指示だったんだ。
うわぁ~…とんでもない内容のお手紙を受け取っていたのねぇ。
お父様にとっては、まさに不幸の手紙ね。
えっとぉ……結局、あの脳内お花畑のお馬鹿さんは廃嫡されたんだ。
あぁ…たしかに、誰もヒロインと認めてないわ、あの男爵令嬢。
みんなの共通認識は、ビッチ超えて、娼婦もどきですか………。
はぁ~……その娼婦もどきに負けた私って…………じゃない、続き続き。
あの皇太子妃の証明とされる3点セットって、マジものの呪具だったんだ。
その製作者って、初代皇帝………って、アレ?
なんか、引っかかるモノが………。
「コウちゃん、ガッちゃん、ハイオシス皇家の初代皇帝って【狂いし神子】を封印したってことになっているんだけど………」
『うん、あいつ等に操られた勇者だよ。その奥さんは、当然のことだけど、一緒にいた聖女だね。どっちも、あいつ等に手を加えられているから、魔力が他の人間よりも遥かに強かったんだ』
そのコウちゃんの言葉に、ガッちゃんがコクコクして、その額の魔石で視てきたモノを思い起こして言う。
『ただ、一代雑種というか………。あいつ等に改良された能力は、子供には伝わらなかったようですよ。性質も、力も………次代は凡庸を通り越して、かなりのボンクラでしたから………』




