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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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85/146

085★隔世遺伝(かくせいいでん)と合縁奇縁(あいえんきえん)


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 コウちゃんが、そこにちゃちゃを入れる。


『魔力や身体能力を強化したみたいだからね。あんな風に、品種改良されたF1じゃしょうがないよ。子供には遺伝(いでん)しなかったんじゃないかな? ほら、ママ…あっちでも、遺伝子操作(いでんしそうさ)をされた(にわとり)が居たでしょう。卵を産むことに特化(とっか)したヤツ』


 前世で流通(りゅうつう)していた鶏卵(けいらん)パックを思い出して、思わず()め息が()れる。

 何と言っても、このなんちゃって乙女ゲームの世界では、養鶏(ようけい)はほとんど(おこな)われていないらしいのだ。


 だから、私達が食べる卵は魔物からの採取(さいしゅ)されているらしく、あまり食卓(しょくたく)に上がることが無かった。

 冒険者が多い都市では、庶民の口にも入るらしいが、冷遇されていた私の食事にはほとんど上がることは無かったのよねぇ………。


 今思(いまおも)うと、私の食事から(かす)()られていたのかもしれないわね。

 私の身の回りの世話を真面目にしていなかったくらいだから、そういうことしていたでしょうねぇ………。


 本当に、どこのラノベなんでしょうねぇ………。

 そうなると、私の役どころはドアマットヒロインですか?

 ドアマットヒロインもヤンデレ祭りの攻略対象もゴメンです。


 ………じゃない、逃避しても現実は変わらないのだから、事実関係(じじつかんけい)をちゃんと認識しておかないとね。


「ああ、卵の産卵数を増加させることに特化した卵用の(にわとり)と、お肉がたくさん()れるように改良された肉用特化の(にわとり)ね。たしか、どちら(がわ)に遺伝子改良されたかによつて、同じ品種の(にわとり)とは思えないぐらい体格とか違ったわねぇ………」


 アレって、卵の時に遺伝子に手を加えられたのが孵化して成長した(にわとり)さんなのよねぇ。

 そんな産卵率を上げられた(にわとり)が産んだ卵から(かえ)った(にわとり)は、残念なことに同じだけの能力を有していないのよねぇ。


『うん、アレと一緒だよぉ~………。ママってば、怒ってたでしょう。ほら、ミニトマトとかミニキュウリとかでもさ。せっかく種を採取(さいしゅ)して()えたのに、同じモノが()らないって………』


 私が、プランターで小さな家庭菜園をして、育てて楽しみに食べていたお野菜や、ホームセンターで買ってきたニワトリさん((ひな)が売っていたのよ)を(れい)にあげて、コウちゃんが説明してくれる。


 コウちゃん、具体例(ぐたいれい)をありがとう。

 私は、遺伝子組(いでんしく)()えとかは、絶対に反対です。


 継承(けいしょう)されない性質はちょっといただけないし、後でどんな弊害(へいがい)が出るかわかりませんもの。


 そんなコウちゃんの言葉で沈黙(ちんもく)する私に、ガッちゃんが補足説明(ほそくせつめい)してくれる。


『あんまりに次代が愚鈍(ぐどん)だったので、呪具(じゅぐ)を使ってすったもんだを強引に解決しました。その後、無事に性格も能力も魔力も(そろ)った孫が隔世遺伝(かくせいいでん)で生まれたお陰で、ハイオシス皇家は途中で崩壊(ほうかい)せずに、なんとか現在まで続いてます』


 ああ隔世遺伝(かくせいいでん)ねぇ………。

 それって、数世代を()えて、突然に過去に交配した性質が顕現(あらわ)れたりするのよねぇ。


「そうなのね」


『はい、まぁ……何度か滅亡の危機はありましたけど。その都度(つど)(あるじ)さまが着けられた呪具(じゅぐ)を使って、強引に世代交代をしてハイオシス皇家は継続してきました。だから、皇族は魔力が多くて頑健(がんけん)な人物を、その後も排出(はいしゅつ)しています。(たとえ)えば、(あるじ)さまの父君とか、弟君、第2皇子とかね。そして、真打登場(しんうちとうじょう)(あるじ)さまって感じですね』


 たしかに前世でも髪の色だったり、肌の色だったりがポコッて発現(あらわ)れたわね。

 それが、この世界では魔力とか身体能力として顕現(あらわ)れたっていうことなのね。


 そして、私のお父様や弟や第2皇子が優良因子が顕現(あらわ)れて、ブランデル皇帝や元皇太子であり、元第1皇子のルドルフは、マイナスたっぷりの2代目皇帝の性質が発現(あらわ)れたってことなのね………。

 

 それにしても、真打登場(しんうちとうじょう)(シルビアーナ)なの?


「それって、私ってば、(もと)から最強ってことになるの?」


『そうなりますね。(あるじ)さまは、初代の皇帝夫婦が持つそれぞれの能力と魔力を合体(がったい)させたモノの二乗(にじょう)ぐらいは魔力がありますから………』


 ガッちゃんはそう言ってから、不機嫌そうにもふもふなお尻尾を(ふく)らませて、パシパシしながら言い放つ。


(あるじ)さまを(おとし)めてここに送った、あの初代皇帝(遺伝子操作された造り物でもそれなりにできは良かった)の血統とは到底思(とうていおも)えないほどの馬鹿は、阿呆(あほ)な二代目皇帝の魔力の半分に消費税って程度(ていど)しかありませんでしたからね。ですから、(あるじ)さまの魔力量を(うば)っていても、上手(じょうず)に使えてませんでしたね………』


 ガッちゃんの言葉に、コウちゃんが大きく納得と(うなず)く。


『あーなるほど、あいつ(ルドルフ元皇太子)の魔力操作があまりにも下手糞過(へたくそす)ぎて、漏電状態(ろうでんじょうたい)だったんだな。だから、とぉーっても大容量の魔力を持つママでも、魔力枯渇状態まりょくこかつじょうたいにさせられていたんだ。機会(きかい)があったら、イジメてやりたいな』


 そっかー…言い()(みょう)だけど……漏電(ろうでん)ねぇ………。

 だから、私はよく魔力枯渇状態まりょくこかつじょうたいになって(たお)れていたんだ……納得。


 でも…私の魔力量がもの(すご)いって言われても、ピンとこないわよ。

 ずっとずっと、魔力がほとんど使えない状態だったんだから………。


 じゃなくて、二代目皇帝って……たしか、すごく在位期間(ざいいきかん)が短かったって(なら)ったけど。

 何故短(なぜみじか)かったか、書かれていなかったのよねぇ………。

 (そと)の様子を()れたガッちゃんなら、何か知っているかな?




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