085★隔世遺伝(かくせいいでん)と合縁奇縁(あいえんきえん)
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
コウちゃんが、そこにちゃちゃを入れる。
『魔力や身体能力を強化したみたいだからね。あんな風に、品種改良されたF1じゃしょうがないよ。子供には遺伝しなかったんじゃないかな? ほら、ママ…あっちでも、遺伝子操作をされた鶏が居たでしょう。卵を産むことに特化したヤツ』
前世で流通していた鶏卵パックを思い出して、思わず溜め息が漏れる。
何と言っても、このなんちゃって乙女ゲームの世界では、養鶏はほとんど行われていないらしいのだ。
だから、私達が食べる卵は魔物からの採取されているらしく、あまり食卓に上がることが無かった。
冒険者が多い都市では、庶民の口にも入るらしいが、冷遇されていた私の食事にはほとんど上がることは無かったのよねぇ………。
今思うと、私の食事から掠め盗られていたのかもしれないわね。
私の身の回りの世話を真面目にしていなかったくらいだから、そういうことしていたでしょうねぇ………。
本当に、どこのラノベなんでしょうねぇ………。
そうなると、私の役どころはドアマットヒロインですか?
ドアマットヒロインもヤンデレ祭りの攻略対象もゴメンです。
………じゃない、逃避しても現実は変わらないのだから、事実関係をちゃんと認識しておかないとね。
「ああ、卵の産卵数を増加させることに特化した卵用の鶏と、お肉がたくさん採れるように改良された肉用特化の鶏ね。たしか、どちら側に遺伝子改良されたかによつて、同じ品種の鶏とは思えないぐらい体格とか違ったわねぇ………」
アレって、卵の時に遺伝子に手を加えられたのが孵化して成長した鶏さんなのよねぇ。
そんな産卵率を上げられた鶏が産んだ卵から孵った鶏は、残念なことに同じだけの能力を有していないのよねぇ。
『うん、アレと一緒だよぉ~………。ママってば、怒ってたでしょう。ほら、ミニトマトとかミニキュウリとかでもさ。せっかく種を採取して植えたのに、同じモノが生らないって………』
私が、プランターで小さな家庭菜園をして、育てて楽しみに食べていたお野菜や、ホームセンターで買ってきたニワトリさん(雛が売っていたのよ)を例にあげて、コウちゃんが説明してくれる。
コウちゃん、具体例をありがとう。
私は、遺伝子組み換えとかは、絶対に反対です。
継承されない性質はちょっといただけないし、後でどんな弊害が出るかわかりませんもの。
そんなコウちゃんの言葉で沈黙する私に、ガッちゃんが補足説明してくれる。
『あんまりに次代が愚鈍だったので、呪具を使ってすったもんだを強引に解決しました。その後、無事に性格も能力も魔力も揃った孫が隔世遺伝で生まれたお陰で、ハイオシス皇家は途中で崩壊せずに、なんとか現在まで続いてます』
ああ隔世遺伝ねぇ………。
それって、数世代を越えて、突然に過去に交配した性質が顕現れたりするのよねぇ。
「そうなのね」
『はい、まぁ……何度か滅亡の危機はありましたけど。その都度、主さまが着けられた呪具を使って、強引に世代交代をしてハイオシス皇家は継続してきました。だから、皇族は魔力が多くて頑健な人物を、その後も排出しています。例えば、主さまの父君とか、弟君、第2皇子とかね。そして、真打登場の主さまって感じですね』
たしかに前世でも髪の色だったり、肌の色だったりがポコッて発現れたわね。
それが、この世界では魔力とか身体能力として顕現れたっていうことなのね。
そして、私のお父様や弟や第2皇子が優良因子が顕現れて、ブランデル皇帝や元皇太子であり、元第1皇子のルドルフは、マイナスたっぷりの2代目皇帝の性質が発現れたってことなのね………。
それにしても、真打登場が私なの?
「それって、私ってば、元から最強ってことになるの?」
『そうなりますね。主さまは、初代の皇帝夫婦が持つそれぞれの能力と魔力を合体させたモノの二乗ぐらいは魔力がありますから………』
ガッちゃんはそう言ってから、不機嫌そうにもふもふなお尻尾を膨らませて、パシパシしながら言い放つ。
『主さまを貶めてここに送った、あの初代皇帝(遺伝子操作された造り物でもそれなりにできは良かった)の血統とは到底思えないほどの馬鹿は、阿呆な二代目皇帝の魔力の半分に消費税って程度しかありませんでしたからね。ですから、主さまの魔力量を奪っていても、上手に使えてませんでしたね………』
ガッちゃんの言葉に、コウちゃんが大きく納得と頷く。
『あーなるほど、あいつの魔力操作があまりにも下手糞過ぎて、漏電状態だったんだな。だから、とぉーっても大容量の魔力を持つママでも、魔力枯渇状態にさせられていたんだ。機会があったら、イジメてやりたいな』
そっかー…言い得て妙だけど……漏電ねぇ………。
だから、私はよく魔力枯渇状態になって倒れていたんだ……納得。
でも…私の魔力量がもの凄いって言われても、ピンとこないわよ。
ずっとずっと、魔力がほとんど使えない状態だったんだから………。
じゃなくて、二代目皇帝って……たしか、すごく在位期間が短かったって習ったけど。
何故短かったか、書かれていなかったのよねぇ………。
外の様子を視れたガッちゃんなら、何か知っているかな?




