078★ パーティー会場にて・後始末は大変 〔sideレギオン〕
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私に言われて、はじめてその事実に思い当たったらしい。
それもこれもブランデルが皇帝になってから、やりたい放題して、我がカイドール侯爵家を、貴族達の前で辺境伯と呼び、貶めた結果だ。
それでも、我がカイドール家が本当は侯爵家だということを知っている者は、それなりに居る。
勿論、私の母親が先代皇帝アレクサンデル陛下と同腹の妹・エカテリーナ元皇女と知っている貴族は多い。
だが、現皇帝のブランデルが、我がカイドール侯爵家を貶め、軽んじたことで、こういう弊害が出ている。
それでも、血筋と爵位を出されれば、近衛騎士達は動くしかないがな。
いちいち指示しなければならないのは、本当に面倒だ。
ったく、この無能者どもめ。
伯父上の時は、こんな無能者ばかりではなかったのに………。
「御意、仰せのままに」
代表して答えた近衛騎士に手を振り、再度命令する。
「さっさと、その馬鹿を持って行け」
「はっ」
近衛騎士の一部が、私の命令に従って、気絶した脳内お花畑の大馬鹿者を会場から運び出した。
それを見送ってから、私は別の命令をする。
「皇后、及び、側妃、妾妃も、それぞれの宮に連れて行き、お守りしろ(ちゃんと監視しておけよ)。皇后、いやアデリーヌ、貴女が、あの大馬鹿者に、あの忌々しい呪具のコトを、ちゃんと何のためにシルビアーナに着けられているかを伝えていれば、もう少し事態は変わっていたかもしれない。だが、既に事態は取り返しのつかない程に大きく動いてしまった。貴女は、このハイオシス皇家を滅ぼしかけている原因を作った女として、歴史に残るでしょうね。大馬鹿者の母親としての他に………。さっさと連れて行け。ただし、丁寧にな(それでも、ソレは皇后だからな)」
私の言外の言葉を受け取った近衛騎士が答える。
「はっ」
私の命令に従い、近衛騎士に連行されるように、皇后達に従った侍従や侍女と共に、パーティー会場内から出で各自の宮に向かった。
そして、この会場に残っている皇族は、言葉を封じられたブランデルと私だけになった。
さてどうしてくれようか?
そう、思っている時に………。
第2皇子が、側近を連れてパーティー会場に入ってきた。
「シルビアーナ姫は、兄上と婚約破棄したんですか?」
お前の第一声はそれか?
どうやら本当に、シルビアーナに執着しているようだな。
はぁ~………溜め息しか出んな。
だが、ちょっとどころではなく情報が遅すぎるぞ。
嗚呼もう面倒だ、コヤツも声を封じるようにと視線で言う。
すかさず、アストリスが指先で空中に紋章を描く。
すると、第2皇子は、おのれの喉を掴んで、口をぱくぱくさせる。
うん、魔法は発動されたな、と私は思った。
だから、面倒ごとを避けるべく、すかさず近衛騎士に命令する。
「近衛騎士、第2皇子を宮に連れて行け」
「はっ」
第2皇子と、その側近を見送った私は、できの良い我が部下に視線を向ける。
彼等は、ひっそりとあの娼婦もどきの小娘と大馬鹿者の側近達を拘束していたのだった。
勿論、魔術師のコリウスは、言葉を奪われ、魔力封じの首輪と、魔力封じの手錠を装着られていた。
まぁ、当然の処置だな。
どいつもこいつも、野放しにしたら何をやらかすかわからんからな。
シルビアーナを拘束し、その背を突き飛ばした騎士の馬鹿息子の顔は、右側のみぼこぼこになり色が変わっていた。
私が殴る分として、左側を綺麗にしてあるのだろう。
うん、その気持ちは嬉しいぞ、後でたぁ~っぷりと殴ってやる。
あの大馬鹿者の側近達は、みんな顔の半分をぼこぼこにされ、魔力封じの首輪と手錠をを装着られていた。
娼婦も魔力封じの首輪を嵌め、両手に手錠状の魔力封じを装着られていた。
首輪と手錠に付いている鎖を、とても嫌そうに部下が握っていた。
うん、そんな穢れた娼婦もどきの小娘に直接触りたくないよな………すまん。
だが、流石私の有能な部下だな。
私は、パーティー会場内を一通り見てみた。
ソコには、居て欲しくない存在が多数………。
なぜ? こんな場所に、あいつ等が居るんだ?
貴様らは、皇子及び王子だろうが?
いや、下手をしたら、皇太子か王太子じゃないのか?
それが、何故、自国を離れ非公式に、我が帝国に僅かな側近と共に滞在しているんだ。
馬鹿なのか?他国に非公式で入国していて死んだらどうする気だ?
まったく、我が帝国にどれだけの迷惑がかかると思っているんだ。
ったく、ああいう面倒なやつ等は、さっさと元の場所に、お戻りいただくしかないな。
このくそ面倒臭い状況で、お前らのコトまでかまっていられるか。
思わずイライラしていたら、親友のアーダベルトが、私の肩をぽんぽんっと叩いてくれた。
「レギオン、落ち着け。俺達もここに居る。それに、面倒臭いブランデルの口を封じているんだ。俺達で対処できる。なっ、落ち着けよ」
アーダベルトの言葉に、私は溜めていた息をそっと吐き出した。
「そうだなルト。彼等に全員ここに集まってもらい。我が帝国に来た理由を聞いてみるか。なんか、もの凄くイヤだけど」
私の言葉に、アーダベルトは大きく頷く。
「ソレが良いぞ………ただ、お前の嫌な予感通りシルビアーナ姫に、婚姻を申し込みに来ただけかもしれないけどな」
私は、聞きたくなかったコトをヘロリと口にした、アーダベルトをじっと見詰める。
勿論、視線に少々の恨めしさから怨念を込めてやる。




