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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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78/255

078★ パーティー会場にて・後始末は大変 〔sideレギオン〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 私に言われて、はじめてその事実(じじつ)に思い当たったらしい。

 それもこれもブランデルが皇帝になってから、やりたい放題して、我(わ)がカイドール侯爵家を、貴族達の前で辺境伯と呼び、貶(おとし)めた結果だ。


 それでも、我(わ)がカイドール家が本当は侯爵家だということを知っている者は、それなりに居る。

 勿論(もちろん)、私の母親が先代皇帝アレクサンデル陛下と同腹の妹・エカテリーナ元皇女と知っている貴族は多い。


 だが、現皇帝のブランデルが、我(わ)がカイドール侯爵家を貶(おと)め、軽(かろ)んじたことで、こういう弊害(へいがい)が出ている。


 それでも、血筋と爵位を出されれば、近衛騎士達は動くしかないがな。

 いちいち指示(しじ)しなければならないのは、本当に面倒(めんどう)だ。


 ったく、この無能者どもめ。

 伯父上(おじうえ)の時は、こんな無能者ばかりではなかったのに………。


「御意(ぎょい)、仰(おお)せのままに」


 代表して答えた近衛騎士に手を振(ふ)り、再度命令(さいどめいれい)する。


「さっさと、その馬鹿を持って行け」


「はっ」


 近衛騎士の一部が、私の命令に従(したが)って、気絶した脳内お花畑の大馬鹿者(おおばかもの)を会場から運び出した。

 それを見送ってから、私は別の命令をする。


「皇后、及(およ)び、側妃、妾妃も、それぞれの宮に連れて行き、お守りしろ(ちゃんと監視しておけよ)。皇后、いやアデリーヌ、貴女(あなた)が、あの大馬鹿者(おおばかもの)に、あの忌々(いまいま)しい呪具(じゅぐ)のコトを、ちゃんと何のためにシルビアーナに着けられているかを伝(つた)えていれば、もう少し事態(じたい)は変わっていたかもしれない。だが、既(すで)に事態(じたい)は取り返しのつかない程(ほど)に大きく動いてしまった。貴女(あなた)は、このハイオシス皇家を滅(ほろ)ぼしかけている原因を作った女として、歴史に残るでしょうね。大馬鹿者(おおばかもの)の母親としての他に………。さっさと連れて行け。ただし、丁寧(ていねい)にな(それでも、ソレは皇后だからな)」


 私の言外(げんがい)の言葉を受け取った近衛騎士が答える。


「はっ」


 私の命令に従(したが)い、近衛騎士に連行されるように、皇后達に従(したが)った侍従や侍女と共に、パーティー会場内から出で各自の宮に向かった。


 そして、この会場に残っている皇族は、言葉を封(ふう)じられたブランデルと私だけになった。


 さてどうしてくれようか?

 そう、思っている時に………。

 第2皇子が、側近を連れてパーティー会場に入ってきた。


「シルビアーナ姫は、兄上と婚約破棄したんですか?」


 お前の第一声はそれか?

 どうやら本当に、シルビアーナに執着(しゅうちゃく)しているようだな。


 はぁ~………溜め息しか出んな。

 だが、ちょっとどころではなく情報が遅すぎるぞ。


 嗚呼(ああ)もう面倒(めんどう)だ、コヤツ(第2皇子)も声を封(ふう)じるようにと視線で言う。

 すかさず、アストリスが指先で空中(くうちゅう)に紋章(もんしょう)を描(えが)く。

 すると、第2皇子は、おのれの喉を掴(つか)んで、口をぱくぱくさせる。

 うん、魔法は発動されたな、と私は思った。

 だから、面倒(めんどう)ごとを避(さ)けるべく、すかさず近衛騎士に命令する。


「近衛騎士、第2皇子を宮に連れて行け」


「はっ」


 第2皇子と、その側近を見送った私は、できの良い我(わ)が部下に視線を向ける。


 彼等(かれら)は、ひっそりとあの娼婦もどきの小娘と大馬鹿者(おおばかもの)の側近達を拘束(こうそく)していたのだった。

 勿論(もちろん)、魔術師のコリウスは、言葉を奪(うば)われ、魔力封(まりょくふう)じの首輪と、魔力封(まりょくふあ)じの手錠(てじょう)を装着(つけ)られていた。


 まぁ、当然(とうぜん)の処置(しょち)だな。

 どいつもこいつも、野放(のばな)しにしたら何をやらかすかわからんからな。


 シルビアーナを拘束(こうそく)し、その背を突(つ)き飛《と》ばした騎士の馬鹿息子の顔は、右側のみぼこぼこになり色が変わっていた。


 私が殴(なぐ)る分(ぶん)として、左側を綺麗にしてあるのだろう。

 うん、その気持ちは嬉しいぞ、後でたぁ~っぷりと殴(なぐ)ってやる。


 あの大馬鹿者(おおばかもの)の側近達は、みんな顔の半分をぼこぼこにされ、魔力封(まりょくふう)じの首輪と手錠(てじょう)をを装着(つけ)られていた。


 娼婦も魔力封(まりょくふう)じの首輪を嵌(は)め、両手に手錠状(てじょうじょう)の魔力封(まりょくふう)じを装着(つけ)られていた。

 首輪と手錠(てじょう)に付いている鎖(くさり)を、とても嫌(いや)そうに部下が握(にぎ)っていた。


 うん、そんな穢(けが)れた娼婦もどきの小娘に直接触(ちょくせつさわ)りたくないよな………すまん。


 だが、流石私(さすがわたし)の有能な部下だな。


 私は、パーティー会場内を一通(ひととお)り見てみた。

 ソコには、居て欲しくない存在が多数………。


 なぜ? こんな場所に、あいつ等(ら)が居るんだ?

 貴様(きさま)らは、皇子及(およ)び王子だろうが? 

 いや、下手をしたら、皇太子か王太子じゃないのか?


 それが、何故(なぜ)、自国(じこく)を離(はな)れ非公式に、我(わ)が帝国に僅(わず)かな側近と共に滞在(たいざい)しているんだ。


 馬鹿なのか?他国に非公式で入国していて死んだらどうする気だ? 

 まったく、我(わ)が帝国にどれだけの迷惑がかかると思っているんだ。


 ったく、ああいう面倒なやつ等(ら)は、さっさと元の場所(故郷や祖国)に、お戻りいただくしかないな。

 このくそ面倒臭(めんどうくさ)い状況(じょうきょう)で、お前らのコトまでかまっていられるか。


 思わずイライラしていたら、親友のアーダベルトが、私の肩をぽんぽんっと叩いてくれた。


「レギオン、落ち着け。俺達もここに居る。それに、面倒臭(めんどうくさ)いブランデル(現皇帝)の口を封(ふう)じているんだ。俺達で対処(たいしょ)できる。なっ、落ち着けよ」


 アーダベルトの言葉に、私は溜(た)めていた息をそっと吐(は)き出した。

 

「そうだなルト。彼等(かれら)に全員ここに集まってもらい。我(わ)が帝国に来た理由(わけ)を聞いてみるか。なんか、もの凄(すご)くイヤだけど」


 私の言葉に、アーダベルトは大きく頷(うなず)く。


「ソレが良いぞ………ただ、お前の嫌な予感通(よかんどお)りシルビアーナ姫に、婚姻を申し込みに来ただけかもしれないけどな」


 私は、聞きたくなかったコトをヘロリと口にした、アーダベルトをじっと見詰(みつ)める。

 勿論(もちろん)、視線に少々の恨(うら)めしさから怨念(おんねん)を込めてやる。




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