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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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077★ パーティー会場にて・考えるコトもやるコトもいっぱい〔sideレギオン〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




 たとえ宮廷魔術師長のロスノビア侯爵の息子だとしても、相応(そうおう)の罰は下すぞ。

 いくら溺愛していようと、所詮(しょせん)は庶子で、嫡子ではないからな。

 嫡男は、騎士団に入っていて、私達側の人間だ。


 ただ騎士団も腐っている部分があるからなぁ………はぁ~……。

 特に騎士団長は脳筋過ぎて、自分の息子の面倒をちゃんと監視できていないから………。


 たしか、騎士団長の名前ってガンドルフ・シムレイスって名前だったか?

 あそこもなぁ………ブランデルの被害者なんだよなぁ………。


 ブランデルのごり押しで、男爵家のスペアにもなれない三男を、シムレイス伯爵家に強引に入り婿させたんだから………。


 お陰で、シムレイス家の正当な嫡女・マリアン夫人に嫌われて、夫似の長男は嫌われているんだよな。

 んで、その問題の長男はガンデルて名前で、あの娼婦もどきの小娘に誑かされて、シルビアーナに暴力を()るった大馬鹿者(おおばかもの)だ。


 ()がカイドール侯爵家の総領娘(そうりょうむすめ)(しい)げたのだからな。

 ハイオシス皇家とソレスト王家の血筋を引く、高位の(シルビアーナ)に暴力を()るった(むく)いは受けてもらわないとな。


 あの大馬鹿者(おおばかもの)は、シルビアーナを無造作に(つか)んで()さえ込んだ上に、転移させるための魔法陣へと()き飛ばしたのだからな。


 ふっ………理解(わか)っている、これは単なる現実逃避だ。

 (だれ)を断罪したって、現状(げんじょう)は変わらない。


 ようやく思考逃避(しこうとうひ)から立ち返ったが、その次の瞬間に、私は心の中で盛大(せいだい)(わめ)くことしかできなかった。

 

 だぁぁぁぁぁ~………マジで、かんべんしてくれよぉぉぉ~………。

 俺の信頼できる友人が、軒並(のきな)み使えないヤツになっちまったぜ。

 逃げよう、いや、(なに)(なん)でもディアを連れて逃げるぞ。


 でも、あいつは確実に俺を追い()めるよなぁ~………。

 なんと言っても、俺はシルビアーナの婚姻許可を持つ男親だから………。


 あいつ()とは、伊達(だて)に長い付き合いをしていないから………。

 こうなると、いっそ、ソレント王国の力を借りるか?


 いや、俺と(かか)わる親の子供が、シルビアーナの夫候補なら………。

 ソレント王国の王子も、アルビナ帝国の皇子も、シルビアーナの夫候補()になるってことだよな。


 はぁ~……ここは、冒険者として旅をして生きるしかない。

 その旅で、シルビアーナ自身(じしん)が恋をして夫を()て欲しい。


 なんてことを考え、私はにじり()る、夫候補とその親をどうやって(けむ)()いて逃げるかを模索(もさく)する。


 私は、伯母上(おばうえ)の手紙を(にぎ)って苦悩(くのう)するコトに、無理やり一区切(ひとくぎ)りをつけた。

 ここで悩んでいても、どうしようもないからだ。


 そして、なぜ、私が1人で苦悩(くのう)する必要があるのだ。


 シルビアーナの夫候補と、その親にも、苦悩してもらおうじゃないか?

 そう考え直して、手紙に魔法をかけた。

 (いま)空中(くうちゅう)に公開されている2通の手紙と同じに、(だれ)の目にも(あき)らかになるように開示(かいじ)したのだ。


 3通目の手紙が、空間(くうかん)(うつ)し出された途端(とたん)に、ざわめいていたパーティー会場内は水を打ったように静かになった。


 勿論(もちろん)、ブランデルを(つか)んでいるアーダベルトも瞳を見開いていた。

 馬鹿を翻弄(ほんろう)していたアルディーンは、私が手紙を公開した途端(とたん)、無造作に脳内お花畑の大馬鹿者(おおばかもの)を打ち()えて気絶させ、手紙に集中し始める。


 ブランデルもアーダベルトに腕を(つか)まれながらも手紙を読んでいる。

 私の友とその息子達も………。

 そして、私の部下は、視線で私に問う。


『姫様のいるダンジョンに、今直(います)()びますか?』と。


 そうだな、今直(います)ぐに、俺はシルビアーナを助けにダンジョンに飛びたいよ。

 だがな、ある程度の収拾(しゅうしゅう)をつけないといけないんだ。

 ブランデルの皇帝としての権威(けんい)が、だだ()がりしてしまったから………。


 そうだな、俺が怒りに()せてやらかしたコトも、原因のひとつだ。

 が、あの馬鹿が、俺の公開した伯母上(皇太后セレナーデ)の手紙に、真実の証明をつけてしまったから………。


 嗚呼(ああ)、もうどうしようもない。


 ブランデルが、さっさとあの脳内お花畑の大馬鹿者(おおばかもの)拘束(こうそく)していれば………。

 いや、アルディーンが、脳内お花畑の大馬鹿者(おおばかもの)をいたぶっていなければ………。


 気持ちを切り替えるために、軽く頭を()って、俺は命令する。


「なにをボサッと()っ立っている近衛騎士達よ。さっさと其処(そこ)廃嫡(はいちゃく)された馬鹿を拘束(こうそく)して、とりあえずは………そうだ…皇太子宮に突っ込んで、監視しておけ」


 私が事態(じたい)収拾(しゅうしゅう)するために、そう命令しても状況(じょうきょう)理解(わか)っていないのか、どの近衛騎士も動かない。


「………」


「返事はどうした? ここにいる皇族の中で、誰が命令している? 取り乱して、声も出せないでいるではないか?」


 私の言葉に、たわけ者が言い返すように口を開く。


「し、しかし………」


 マジで規律(きりつ)がダラダラに(ゆる)んでいるな。

 下位(かい)の者が許しもなく勝手(かって)に口を開くとは………。


(だれ)が、直答(じきとう)を許した? 私は、先代皇帝アレクサンデル陛下の(じつ)(おい)だ。()が母・エカテリーナはアレクサンデル陛下と同腹の妹だぞ。そして、第1皇子は廃嫡(はいちゃく)された。第2皇子は成人していない。ゆえに、皇位継承順位で言えば、私の下だ。私に命令できるはずのブランデルが、何も言わないのだから、(あきら)めて私に(したが)え。返事はどうした」




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