073★皇太后セレナーデ・ハイオシスからの手紙 1枚目〔sideレギオン〕
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
私はアーダベルトに差し出された手紙を開封し、伯母上の手紙を黙って読み始めた。
『親愛なる甥っ子カイドール侯爵 レギオン殿へ
私は、この夢見の悪い内容を書くべきか?
本当に、何度も何日も悩んだわ。
この夢が、いわゆる先読みなどの未来視の可能性が強いから………。
私にしか使用できない魔法紙に、その内容を書き留めたの。
何故なら何時もの夢と違い、あまりにも、鮮明で詳細な経緯まで判明るほどの夢だったので………。
よく、どのような戦いでも、情報を多く握っている者が勝つと、あの人が言っていたから………。
ここに、その見た夢の全ての内容を記すことにしたのよ。
ただし、この手紙は、自分は魔力が強いと自惚れ過ぎている馬鹿孫が、シルビアーナとの婚約破棄した時にのみ、貴方に渡すように命じておいたわ。
だからこの手紙を、貴方が読んでいるというコトは、傲慢になりきった馬鹿孫が、ブランデルに見限られて廃嫡されたというコトなのでしょうね。
ちゃんと教育すれば、もう少し真面に育ったでしょうに………。
あの嫁は
ああ…そうそう、貴方は綺麗に忘れていると思うけど。
ブランデルの側室の皇子よりも、レギオン、貴方の方が継承権は上よ。
アレクサンデルの同母の妹を、母としているのだから………。
勿論、シルビアーナやラインハルトにも、皇位継承権はあるわよ。
それも、きちんと考慮して、夢の内容を参考に、この先を選択してね。
より良い未来へと繋がることを祈っているわ。
さて、余計な話しは無しにして、私の見た夢を書き残します。
シルビアーナの婿選びの参考にしてね。
馬鹿孫が廃嫡になったから、皇太子の座は、第2皇子のレオンハルトになっていたわ。
そして、この子は、困ったことにシルビアーナに夢中なのよ。
その理由というのがねぇ………はぁ~………。
|飼っていた、リスリンというリスに良く似た魔物と同じように、自分が差し出したモノを、何でも美味しそうに食べるかららしいのよ。
自分に手渡された食べ物を、なんの疑いもなく食べる、愛らしい姿に夢中になっていたわね。
『その愛らしいシルビアーナの姿を、絶対に他の人間に見せたくない』
って、叫んでいたのよ、本当に困ったコトにねぇ………。
挙句が、婚姻する前から、何かと理由をこじつけては、ベッドへと引きずり込み、頑張ってシルビアーナの体力を削っていたわ。
ようするに、活動できる時間を削っていたの。
私が、ソレを注意すると………。
『後宮に監禁するか、離宮に幽閉したいぐらいなのを我慢して、皇后として、最低限の公務を取らせている』
って言うのよ。
子供は、皇子3人と皇女が1人生まれていたわね。
皇女は、アルディーンに嫁がせたわ。
シルビアーナの代わりにって………。
アルディーンという婚約者から、奪ったという事実を、代わりの子供で宥めたってところね。
全員、乳母に預けて、シルビアーナに近寄ることを許していなかったわ。
もっとも、皇女ルナリーナは、誕生の時から、アルディーンに与えられたの。
そして、成人まで育てられて婚姻したわ。
『自分が、一緒の時と、公務の時以外は、子供を側に寄せたくないっ』
て…言っていたわ……困ったこと………。
それで、私が………。
『貴方とシルビアーナの子供でしょう。
貴方って、てっきり子煩悩だと思っていたんだけど?』
って、言ったわ。
それに対して、あの子の返した言葉は………。
『シルビアーナの時間は、私だけのモノです。
子供は、シルビアーナと過ごす時、私より愛されるから、本当は一緒に会いたくない。
でも、シルビアーナが会いたがるから会わせているんだ。
私は譲歩しているんです』
そんなコトを言うのよ、まったく、困った子なのよねぇ………。
『シルビアーナが、愛しくて、愛しくて、たまらない。
私は、シルビアーナが逝った後に、追いかけるように逝きたい。
何が何でも、シルビアーナを残して逝ったりしない。
だって、シルビアーナが哀しむから………』
なんて言うのよ………もう、精神が病んでいるとしか言いようが無いわね。
でも、夢の中では、他の男もシルビアーナに対する行動に大差無かったわ。
勿論、貴方が選んだアルディーンも同じよ。
2枚目にもう少し詳しく書くわね
追伸
内容がかなり重いモノだけど、シルビアーナのために、ちゃんと最後まで読んでちょうだい。
そして、頑張ってできるだけ対応してあげてね。
もう、私にはどうしてもあげられないから…………。 』
伯母上からの手紙の1枚目を読み終えて、先ほどとは別の意味で強烈な眩暈を感じた。
アーダベルトが伯母上の手紙だと確認して、私に手渡して来た時に、既に嫌な予感はしたが………。
いや、あの用意周到な伯母上が新たな手紙をしたためていたと知った時点で、理解ってはいたけどこういう内容だったとはな。
わざわざ、シルビアーナの未来に起こるだろう事態を、私に事前情報として、書き記してくれたものだしな。
はぁ~……読みたくないけど、知っておいた方が良さそうだから、2枚目もとりあえず読むか。




