072★パーティー会場にて・そして新たなる断罪が始まる4〔sideレギオン〕
作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。
設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。
感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)
主人公は、かなりマイペースです。
生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。
「お前が今まで使っていた魔法は、私の愛しいルビアの魔力を強奪して使っていただけの、仮初めの魔力だ」
「馬鹿を言うな、俺の魔力は俺の魔力だ」
言い返すルドルフに、アルディーンが容赦なく現実を突き刺す。
「クックククク………だが、現実に魔法を使えないだろうが。お前が認めたくなくても、お前が使っていたのは、私のルビアの魔力だ。お前が湯水のごとく魔力を無造作に使うたびに、彼女は魔力枯渇となって、生命力すらも削られて衰弱し倒れていた。私は、知っている」
私とブランデルの会話を本気で聞いていなかったらしい脳内お花畑の大馬鹿者は、アルディーンの言葉を信じない。
「あの血筋だけのクズのブサイクには、魔力量なんてほとんど無かった。あんなデブスなんか、俺には関係ないっ」
叫ぶ脳内お花畑の大馬鹿者の言葉に、私はビキッとする。
だが、それ以上に幼少期からシルビアーナを婚約者として、愛しい相手として見ていたアルディーンが、苦しみに耐えるように言い放つ。
「ルビアは、お前の代わりに、ほとんど貴族社会から隔離されるようにして、皇太子妃どころか時期皇帝が習うはずの帝王学までを勉強させられていたんだぞ。能無しのお前の魔力の底上げのために………」
アルディーンが、どれだけシルビアーナが苦労したかを言っても、脳内お花畑の大馬鹿者は聞く耳を持たずに言い捨てる。
「そんなの、俺の知ったことかっ………だいたい、あんな不細工など婚約者だなんて思ってないわ」
シルビアーナに対する、思いやりというモノがひとカケラも無い言葉を垂れ流す脳内お花畑の大馬鹿者に、アルディーンは今までぶつけることのできなかった憤りを言い放つ。
「ルビアは常に呪具でお前に魔力を奪われ続けていた。そんな中で、常時、魔力枯渇状態のまま、魔法の勉強をさせられていたんだぞ。感情制御されてなお、哀しみと苦しみの中で喘いでいた。そのルビアを労わるどころか、見下しイジメていたお前を、容易く死なせてなどやらない。まずは………」
ふむ、流石だな……我が親友の息子・アルディーンは本当にできが良い。
本当に、良い少年に育ったモノだ。
中身も外見も………ちょっと文句のつけようのないのが少し………。
私の前で、アルディーンが剣を抜き、馬鹿を翻弄する。
ろくに訓練も鍛錬もしてい無い馬鹿は、自分の魔力量と思い込んでいた、私のシルビアーナの魔力量に頼りに、魔法攻撃と身体強化ばかりに使っていたからな。
それ故に、自らを鍛えるということをカケラもしていなかったようだ。
そんな馬鹿が、麗しの剣鬼と謳われたアルディーンにかなうはずが無い。
猫が、ネズミをいたぶるように、アルディーンは馬鹿の血を小さな、だが、痛みを伴う傷で出血させている。
痛みと出血とこんなはずじゃないという心の痛みで、どんどん顔色を悪くしている馬鹿と………。
やっていることは非道だが、それは楽しそうに嗤っているアルディーンとの能力格差は、誰の目にも見えてきた。
それに伴い、シルビアーナの魔力を呪具で奪い馬鹿が使っていたコトは事実として、見ている者達に認識され始めている。
馬鹿が、何も行動しなければ、疑心暗鬼ですんだものを………。
もっとも、それを狙ってやったか?
アルディーン、流石は、私がシルビアーナの婿と選んだ男だ。
そのぐらいの胆力が無ければ、複数の王家の血を引くシルビアーナを守れないからな。
勿論、廃嫡したとはいえ、それまで我が娘を生贄として魔力を奪ってまで皇太子としていたお花畑の馬鹿が可愛いのか、ブランデルは力尽くで止めようとするが………。
当然、私は邪魔をしてやる。
勿論、救いの手が届かず、歯噛みするように………。
邪魔をするために、視線をアストリス殿に向ける。
すると、彼は、普段の温和な表情を邪悪に変え嘲笑う。
「彼の皇帝の言葉を奪います。さすれば、臣下に命令できず、また、馬鹿を癒す魔法も使えません。己の力を使えぬ苦しみを、シルビアーナ姫の万分の一でも、味わうように………いかがですか? レギオン殿」
「くっくくくく………やれ。我が娘シルビアーナと妻ディアーナの苦しみを、僅かなりとも返してやれ。苦しめブランデル」
「レギオン殿、皇后や側室達の声も奪いましょう。代わりに命令できぬように、なんでしたら、宰相や近衛将軍達の声も奪いましょうか?」
「ああそうだな、頼む」
「お任せあれ、レギオン殿」
私達の会話を聞いていたのは、我が親友ルドレイツ侯爵アーダベルトと護衛に付いていた部下達だけだった。
シルビアーナに付いていた従者が、ヨロヨロと立ち上がり私達の元へと歩いて来た。
はて? 何用だろうか?
伯母上の魔法により、シルビアーナに忠実なる者だったのは、たしかだが………。
おしむらくは、脆弱な力しか持っていないコトだな。
などと思っていたら、従者は胸元に手をいれ何かを取り出した。
いったい何をするのか?と観察していると、唐突に喋り始める。
「カイドール侯爵様、皇太后セレナーデ様よりのお手紙にございます」
そう言うと従者は、私の前に跪き手を差し出した。
それを、アーダベルトが横合いから手紙を取り上げて確認する。
「たしかに、皇太后セレナーデ陛下の手紙だぞ。レギオン」
あの手紙で最後ではなかったのですか?
まだ、貴女からの手紙があったのですね、伯母上。
いったいどう言う内容なのやら………。




