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悪役令嬢は婚約破棄されて覚醒する  作者: ブラックベリィ


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72/151

072★パーティー会場にて・そして新たなる断罪が始まる4〔sideレギオン〕


作者は豆腐メンタルなので、石は投げないでやってください。

設定はユルユルガバガハなので、突っ込みはしないで下さい。

感想は受け付けていません。(すぐにへこたれて書けなくなるのでゴメンナサイ)


主人公は、かなりマイペースです。

生活環境が最悪だったため、この世界の常識はほとんどありません。




「お前が今まで使っていた魔法は、私の(いと)しいルビアの魔力を強奪(ごうだつ)して使(つか)っていただけの、仮初(かりそ)めの魔力だ」


「馬鹿を言うな、俺の魔力は俺の魔力だ」


 言い返すルドルフに、アルディーンが容赦(ようしゃ)なく現実を()()す。


「クックククク………だが、現実に魔法を使えないだろうが。お前が認めたくなくても、お前が使っていたのは、私のルビアの魔力だ。お前が湯水(ゆみず)のごとく魔力を無造作(むぞうさ)に使うたびに、彼女は魔力枯渇(まりょくこかつ)となって、生命力すらも(けず)られて衰弱(すいじゃく)(たお)れていた。私は、知っている」


 私とブランデルの会話を本気で聞いていなかったらしい脳内お花畑の大馬鹿者(おおばかもの)は、アルディーンの言葉を信じない。


「あの血筋だけのクズのブサイクには、魔力量なんてほとんど無かった。あんなデブスなんか、俺には関係ないっ」


 (さけ)ぶ脳内お花畑の大馬鹿者(おおばかもの)の言葉に、私はビキッとする。

 だが、それ以上に幼少期からシルビアーナを婚約者として、愛しい相手として見ていたアルディーンが、(くる)しみに()えるように言い放つ。


「ルビアは、お前の()わりに、ほとんど貴族社会から隔離(かくり)されるようにして、皇太子妃どころか時期皇帝が(なら)うはずの帝王学までを勉強させられていたんだぞ。能無しのお前の魔力の底上(そこあげ)げのために………」


 アルディーンが、どれだけシルビアーナが苦労したかを言っても、脳内お花畑の大馬鹿者(おおばかもの)は聞く耳を持たずに言い捨てる。


「そんなの、俺の知ったことかっ………だいたい、あんな不細工(ぶさいく)など婚約者だなんて思ってないわ」


 シルビアーナに(たい)する、思いやりというモノがひとカケラも無い言葉を()(なが)す脳内お花畑の大馬鹿者(おおばかもの)に、アルディーンは(いま)までぶつけることのできなかった(いきどお)りを言い放つ。


「ルビアは(つね)呪具(じゅぐ)でお前に魔力を(うば)われ続けていた。そんな中で、常時(じょうじ)魔力枯渇状態まりょくこかつじょうたいのまま、魔法の勉強をさせられていたんだぞ。感情制御(かんじょうせいぎょ)されてなお、(かな)しみと(くる)しみの中で(あえ)いでいた。そのルビアを(いた)わるどころか、見下(みくだ)しイジメていたお前を、容易(たやす)く死なせてなどやらない。まずは………」


 ふむ、流石(さすが)だな……()親友(とも)の息子・アルディーンは本当にできが良い。

 本当に、良い少年に育ったモノだ。

 中身も外見も………ちょっと文句のつけようのないのが少し………。


 私の前で、アルディーンが剣を抜き、馬鹿を翻弄(ほんろう)する。

 ろくに訓練も鍛錬(たんれん)もしてい無い馬鹿は、自分の魔力量と思い込んでいた、私のシルビアーナの魔力量に(たよ)りに、魔法攻撃と身体強化(しんたいきょうか)ばかりに使(つか)っていたからな。


 それ(ゆえ)に、(みずか)らを(きた)えるということをカケラもしていなかったようだ。

 そんな馬鹿が、(うるわ)しの剣鬼(けんき)(うた)われたアルディーンにかなうはずが無い。

 猫が、ネズミをいたぶるように、アルディーンは馬鹿の血を小さな、だが、痛みを(ともな)う傷で出血させている。


 痛みと出血とこんなはずじゃないという心の痛みで、どんどん顔色を悪くしている馬鹿と………。

 やっていることは非道(ひどう)だが、それは楽しそうに(わら)っているアルディーンとの能力格差(のうりょくかくさ)は、誰の目にも見えてきた。


 それに(ともな)い、シルビアーナの魔力を呪具(じゅぐ)(うば)い馬鹿が使(つか)っていたコトは事実として、見ている者達に認識され始めている。

 馬鹿が、何も行動しなければ、疑心暗鬼(ぎしんあんき)ですんだものを………。


 もっとも、それを(ねら)ってやったか? 

 アルディーン、流石(さすが)は、私がシルビアーナの婿(むこ)と選んだ男だ。

 そのぐらいの胆力(たんりょく)が無ければ、複数の王家の血を引くシルビアーナを守れないからな。


 勿論(もちろん)廃嫡(はいちゃく)したとはいえ、それまで()が娘を生贄(いけにえ)として魔力を(うば)ってまで皇太子としていたお花畑の馬鹿が可愛いのか、ブランデルは力尽(ちからず)くで止めようとするが………。

 当然(とうぜん)、私は邪魔をしてやる。


 勿論(もちろん)、救いの手が届かず、歯噛(はが)みするように………。

 邪魔をするために、視線をアストリス殿に向ける。

 すると、彼は、普段の温和な表情を邪悪に変え嘲笑(わら)う。


「彼の皇帝の言葉を(うば)います。さすれば、臣下に命令できず、また、馬鹿を(いや)す魔法も使(つか)えません。(おのれ)の力を使(つか)えぬ(くる)しみを、シルビアーナ姫の万分(まんぶん)(いち)でも、味わうように………いかがですか? レギオン殿」


「くっくくくく………やれ。()が娘シルビアーナと妻ディアーナの苦しみを、(わず)かなりとも返してやれ。(くる)しめブランデル」


「レギオン殿、皇后や側室達の声も(うば)いましょう。()わりに命令できぬように、なんでしたら、宰相や近衛将軍達の声も(うば)いましょうか?」


「ああそうだな、(たの)む」


「お(まか)せあれ、レギオン殿」


 私達の会話を聞いていたのは、()親友(とも)ルドレイツ侯爵アーダベルトと護衛に付いていた部下達だけだった。


 シルビアーナに付いていた従者が、ヨロヨロと立ち上がり私達の元へと歩いて来た。


 はて? 何用だろうか?

 伯母上(おばうえ)の魔法により、シルビアーナに忠実(ちゅうじつ)なる者だったのは、たしかだが………。

 おしむらくは、脆弱(ぜいじゃく)な力しか持っていないコトだな。


 などと思っていたら、従者は胸元に手をいれ何かを取り出した。

 いったい何をするのか?と観察(かんさつ)していると、唐突(とうとつ)(しゃべ)り始める。


「カイドール侯爵様、皇太后セレナーデ様よりのお手紙にございます」


 そう言うと従者は、私の前に(ひざまず)き手を差し出した。

 それを、アーダベルトが横合(よこあ)いから手紙を取り上げて確認する。


「たしかに、皇太后セレナーデ陛下の手紙だぞ。レギオン」


 あの手紙で最後ではなかったのですか?

 まだ、貴女(皇太后セレナーデ様)からの手紙があったのですね、伯母上(おばうえ)

 いったいどう言う内容なのやら………。




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